報道されているようにユーロ圏での金融を巡る動きが活発化している。
思うに先週のベルギー・フランスにまたがる金融大手デクシアの破綻に欧州金融当局が危機感を募らせたのは間違いなかろう。というのも EUの銀行監督機関である欧州銀行監督機構(EBA)が昨年の続き域内金融機関の資産査定いわゆる「ストレス・テスト」を実施し7月にその結果を発表したばかりで、デクシアは“合格銀行”だったからだ。
このテスト自体が昨年の実施分の基準が甘いとの批判から基準を厳しくしたはずだった。つまり、欧州銀行監督機構(EBA)の“お墨付き(権威)”自体が揺らぎかねない事態であり、市場内で疑いが広がれば連鎖的な信用の揺らぎが起きて株安から市場は大混乱に陥ることになる。そうした危機感が、ユーロ圏の首脳の背中を押し、対応策を急がせているわけだ。ただ、こうした動きが形になるのか否かは、相互間の意見調整や各国の国民の判断にもよるため、市場が納得する政策がすぐに、というのは難しい。
本日夕刻のニュースでは、スペインは独仏の支持を得て、欧州の銀行に対するより厳格なストレステストを実施しないよう欧州委員会に働き掛けているとされる。スペイン紙が複数の同国当局者の話を基に報じていると(・・・・本当かね?)というのも欧州銀行監督機構(EBA)の新たな基準で審査した場合、スペインでは最大14の銀行が不合格になる見通しのためと。ならばストレス・テストの意味がないではないか。この報道自体が俄かには信じがたい。バーゼルⅢと呼ばれる新基準を適用した場合、スペインの銀行は大半が不合格になるとの見方もあるらしい。
今夜は十六夜(イザヨイ)の月がポッカリ浮かんでいたが、27日は新月。前日からインドのディワリが始まる。その前後がインドで金が最も売れる季節。
なんだか不思議に思えてならないです。
先日金買取業者から電話があって「五金から買い取ります、少しでもお高いうちに!」と売り煽り。最近の金価格下落をバブル崩壊みたいに言う人もいるけど、「金売りブーム」をビジネスチャンスとリサイクル金を買い漁りする人もいるんですね。リサイクル金を工業製品製造に使うのだとか。
日本の国も、金が高値を飛ばすたびに都市鉱山が鳴動するような豊かな国になりました。
インドもその傾向が前からありましたが、今年のディワリ祭ではどうなんでしょうね。
しかしドバイは一時期全く話題に上らなかったのは、アラブの春の影響なんでしょうか。リビアもなんとかなってようやく金を買う状況になったのかな。