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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

「札幌で国稀(くにまれ)4杯」

2011年10月20日 14時30分34秒 | 金市場

昨日から札幌に来ている。移動中の飛行機から見える東北以北の山々は赤みを帯びた茶色に見えた。少し霞が掛ったような状態で、クリアに見えなかったのが残念だったが、北海道に近づくにつれて天気は良くなった。前日まで気温が低かった札幌も晴天で日差しがあるので昼間は19℃くらいまで気温が上がり、気持がいい。10℃以下になると脅かされた夜も、肌寒さを感じるくらいだった。むしろ空気がキリッとしていていい。

金市場はレンジ相場が続いている。23日に迫るEU首脳会合を前に切迫した話し合いが続いているが、とりわけ独仏間の話し合いの経過報道の内容により、米欧を中心に株価が揺れ、金価格も上下動を繰り返している状況だ。インドなどが需要期に入っていることが、1600ド大台を支えているが、さりとて1700ドルを突破するにはユーロ圏を中心に環境が不透明で結局レンジ相場となっている。

そのユーロ圏を巡る動きだが、19日はサルコジ仏大統領が急遽ベルリンにメルケル独首相を訪ね臨時会談が持たれた。EFSFを中心に銀行への資本注入について話し合われたと見られるが、一部伝えられるところではEFSFの融資枠4400億ユーロを使い域内の国債につき20%の債務保証をすることで、民間の国債購入を後押しする案が浮上しているとされる。それにより民間資金が呼び込めれば、4400億ユーロの資金は×5の2.2兆ユーロになり、テコの原理で(レバレッジを利かせる)資金規模を拡大させることができるというもの。ただし、こうした案にはメルケル首相は反対の立場のようだ。ギリシャ向け融資を最も抱えているのがフランスの銀行とされるが、この点もあってサルコジ大統領は積極姿勢を示していると見られる。フランス国債の格下げ方向の見通しなども報じられているし、自身の来年の選挙に向け思うように支持率は上がっておらず、説得力のある打開策を示したいのはわかる。ただし、両者の意見調整は難航しているようだ。いまや独仏の動きが、世界の金融経済の命運を握っているともいえる状態だ。

ところで、19日は米国では地区連銀経済報告書(略称ベージュブック)が公表された。12地区にわたり「緩やかに成長」は続いているものの「多くの地区で緩やか、あるいは弱っている」との判断となっている。先行きについても「弱い、あるいは不確か」と弱気のトーンとなっていた。この発表はNYコメックスの通常取引が終了後だったが、株式市場は弱材料と捉え下落することになった。前日180ドル高のNYダウは、19日は72ドル安で取引を終えている。

なおこの経済報告書は次回11月1-2日のFOMC(連邦公開市場委員会)での判断材料となる。ちなみに今回の報告書をまとめたのはシカゴ連邦準備銀行だが、ここのエバンス総裁はQEⅢについて容認姿勢・・・というよりも実施すべきという方針を堅持している人物でもある。9月のみならず8月のFOMCでも量的緩和すべしとの論を張ったようだ。

 

昨夜、食べたイカの生き造りは身が透き通っていて、うまかったぁ~。地元の人は「活(かつ)イカ」と呼んでいた。全国の日本酒を何種類も置いている店だったが、北海道でもあるし以前何回か飲んだことがあり、味を覚えていた増毛(マシケ)の「国稀(くにまれ)」を選んだ。本醸造だったが、これも良かった。4人でそれぞれ陶器のカップに国稀だけを3杯飲んだところで、お開きと思いきやアラフォーの某氏が「もう一杯いきましょ」とのことで、また4人でそれぞれ一杯づつ・・・・外で寒さを感じないわけだ・・・ね。メンバーの中に地元北海高校野球部出身の人が居て、大いに野球論議でも盛り上がった。同校は甲子園出場回数の多さで知られるが、練習内容を聞いたら、フツーの学校の野球部の3倍くらいキツイ練習をやっているのですなぁ・・。実は中央大学に2年生だが鍵谷というピッチャーが居て、いいピッチングをする。読売に行ってしまった澤村2世的なピッチャーと思って見ているのだが、彼が北海高校出身なのだった。


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