飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
「リンクメニュー」(分類別目次)機能付。

万葉アルバム(明日香):南淵山

2009年03月16日 | 万葉アルバム(明日香)

御食(みけ)向ふ 南淵山の巌(いはほ)には
ふれるはだれか 消え残りたる
   =巻9-1709 柿本人麻呂=


南淵山の巌には、降ったはだれの雪が消え残っているのだろうか、点々と白く見える、という意味。
柿本人麻呂が弓削皇子に贈った歌とのことである。

明日香の平田峠に登ると、眼前に南淵山を望むことができる。
石舞台から南淵山麓にそって、稲淵へと道が続いているのがわかる。

大和平野は雪の少ないところで、雪が点々と白く残っているめずらしい景色を、弓削皇子に知らせたのであろう。情景が目に浮かぶ歌である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿