モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

われ幻のオキナグサを見たり。秋田ケブケブ編。(2011年6月1日)

2021年05月31日 | 野草/春

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。

前頁(岩手ウブウブ編)で、
「秋田でまだ残っているのはO市くらいだろうか。しかし数は少ないし、株も貧弱で気息奄々・・・」と述べたが、
最近、秋田県内の意外な場所でとても元気に咲いてるとのヒミツ情報を得たので、急遽、立ち寄ってみた。







既に大半がケブケブ結実モードだったが、株がでかく、群生の規模も半端なものではなかった。

ただし事情あってこの場所の詳細は今ここでは書けないが、完全に自然なものとも言い難い。










 








帰って来てから知ったことだが、この場所でオキナグサが見いだされたのは、ほんの10年前頃とのこと。

ここは秋田市から遠いが、植物相の面白い処で、折に触れて何かと訪ね歩くことが多かった。

しかし、オキナグサには一度も遭遇していない。

今回、出会った群生は、何十年もの間、付近のどこかで細々と生き延びていたオキナグサの種子が
偶々この場所に飛んできて芽生え、
この地を気に入って増え広がったものらしい。

何故この場所を気に入ったのか。

ここの地面はこれまた深い事情あって、常に草むしりされている。
オキナグサは日当たりの良い裸地や芝地などパイオニア的な環境を好む。反面、他の植物との競争には弱い。
予め徹底的に草をむしられたこの場所は、オキナグサにとっては天国なのだろう。
もちろん管理者の側に、草は毟るけど、オキナグサだけはそのままにしておく
と言う特別なはからい(えこひいき)がなければ、このパラダイスは成立し得ない。










何だかオキナグサ専用の花壇みたいだ。 

オキナグサは連作を嫌うとの説もあるので、
この群生も永遠に続くと言う保証はないが、
可能な限り、工夫を重ねて残しておいて欲しいと願うのは私だけだろうか。




近くの原っぱで見かけた野の花を幾つか。

オキナグサ有るところにアズマギク有り・・・だが、この地にアズマギクの姿は無かった。
かわりに近縁種、ハルジオンが咲いていたが、これは北アメリカ原産の帰化植物で精力絶倫、とにかく増えまくる。
そしてとなりのケブケブはこれまた精力・・のセイヨウタンポポ。

ハルジオン                                 セイヨウタンポポ
 


以下は日本在来種。

キンポウゲ(ウマノアシガタ)



クサノオウ



スミレとスズメノヤリ                            これはワダソウ(ナデシコ科)だろうか。
 


他にもマムシグサやオオウバユリなど森林性の植物があちこちに残っているところを見ると、
この地は比較的最近まで森林だったのかもしれない。




「事情あってこの場所の詳細は今ここでは書けない」と書いたが、本頁掲載の写真を見れば、分かる人には分かると思う
もしお分かりの方でも、コメント欄には書き込まないようにお願いいたします

いつかこのエリアのオキナグサがウブウブの時期に訪ねてみたい。 


以上。


コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« われ幻のオキナグサを見たり... | トップ | 晩春の鳥海山、まずは御浜ま... »

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マルチーズかおきな草か (ふくろう)
2021-05-31 09:32:36
おはようございます。
おきな草 検索当たりました!
https://www.youtube.com/watch?v=GKqgMsvk3nA
違いますよね・・ 歌詞の雰囲気なのでしょうか?
オキナ草=4月下旬 白い髪を振り乱した翁の姿に似ていることが名前の由来。
オキナグサ、見たことは在りませんし、知りませんでした。
また、知識が1つ ありがとうございます。
欲望追記 薬草の花の記事予定は在りませんか?
      わがまますいません。
返信する
ふくろうさんへ。 (モウズイカ)
2021-05-31 09:47:13
コメントありがとうございます。
ふだん歌謡曲は聞かないんですが、島津亜矢(と石川さゆりだけ)は好きなんです。
薬草の花の記事予定ですが、今のところ無いですね。
オキナグサもそうですが、私の好きな花やこのブログでクローズアッブした花は毒草が多いです。
例えば、マンドラゴラ、クリスマスローズ、フクジュソウ、オダマキ、クレマチス、デルフィニウム、トリカブト、ジギタリス・・・・
植物は虫に食われないように毒を蓄えるものが多いです。中には濃度を変えれば薬になるものもあります。
返信する
凄すぎます (ミルク)
2021-05-31 12:03:25
うわ!こんなに翁草が 感動と驚きです@@
翁草の楽園状態ですね~(^^♪
こうして、いつまでも咲き続けてもらいたいです。

〇市の翁草、たぶん同じ場所かも知れませんが
年々 衰退しているような気がします。
毎年会いに行って、あった~! 良かった!と見てきます。

別の場所を、歩いてず~~と探して 3株くらい見つけましたが
あとで,行ってもどこだったけ?と(^^;
もう、わかりません。
返信する
ミルクさんへ。 (モウズイカ)
2021-05-31 12:09:53
そうなんですよ。
私もO市でまあまあまともなものを見かけたのは
↓の頁が最後だったように記憶してます。
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/b3d3e54b0cfdff4f14abb6dd5c6e3765
ということは丸10年、まともに見ていないことになりますね。
返信する
こんにちは! (うさぎ)
2021-05-31 12:49:05
いつも私のつたないブログを見て下さって、応援して下さってありがとうございます。

オキナグサ、今年初めて園芸店で買って植えました。
自然のものとはまた違うのでしょうが、その美しさに感動しました。この数、すごいですね。
お花の時期に見たいです。
いつもどうしてこんな色のお花が、こんな形のお花が、こんなにたくさんと、目を見張ります。
北国の大地の豊かさを感じます。
山の風景も素晴らしいです。

もしお差し支えなければ、私のブログのブックマークに入れさせていただきたいのですが。
お返事をどうぞよろしくお願い致します。
返信する
うさぎさんへ。 (モウズイカ)
2021-05-31 13:18:21
コメントありがとうございます。
オキナグサは北海道から九州まで広く分布しており、
以前、何かの機会に九州の牧野の群生に魅せられた記憶があります。
しかし現在ではオキナグサの生育に適する明るい草地が開発され、
跡地にはもっと強い帰化雑草が蔓延っているため、
オキナグサそのものはさっぱり見かけなくなりました。
花が咲いている時の様子は、前頁の「岩手ウブウブ編」
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/4117ceedc846b40d79be58e2fda62d3e
をご参照ください。

>私のブログのブックマークに入れさせていただきたい・・・
こちらもありがとうございます。どうかよろしくお願いいたします。m(_ _)m
返信する
Unknown (うさぎ)
2021-05-31 17:05:49
ブックマークさせていただきました。
ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
返信する

コメントを投稿

野草/春」カテゴリの最新記事