昨年の秋以降、鳥海山は下界から眺めるばかりだった。
6月になって雪解けも進んで来たのでそろそろ登ってみよう。
12日は予報では完璧な晴れとのことだった。
しかし当日の朝、南に走っても鳥海山の姿が見えない。
おかしいなと思ったら、ご覧の通り、山頂付近は雲か霞のようなものに包まれていたのだ。
朝5時少し前、にかほ市小滝から望む。
それでも雨にはならんだろう。
山の上に行けば見えるようになるだろうと勝手に思い込み、
そのまま登山口の鉾立に向かった。
今日の鉾立はどうしたのだろう。駐車しているクルマがとても少なかった。
先週木曜の焼石、中沼登山口とはえらい違いだ。
5時45分頃、登山開始。
鉾立展望台から白糸の滝はよく見えたが、
鳥海山本体は変なガスに包まれてほとんど見えなかった。
(右上)道端でハクサンチドリが咲いていた。
以下、登山道沿いで見かけた樹木の花を列記する。
ウゴツクバネウツギ
ガクウラジロヨウラク
ナナカマド
アズキナシ
ムラサキヤシオ(終わり頃)
(右上)ウラジロハナヒリノキだろうか。
草や小低木の花など。
マイヅルソウ
イワカガミ
ゴゼンタチバナ
アカモノ
ハイマツ
(右上)秋田山形県境標
今回、県境標に着いたら6時35分。
登山口から50分もかかっている。
(昨年より)約10分間の遅延、脚力低下を痛感した。
山形県に入ると、道の左側の景色が見えるようになる。
シラネアオイは秋田側では終わっていたが、山形側は今が盛りだった。
ほどなくして雪渓が始まった。
傾斜は緩いが、最初からアイゼンを履いて歩いた。
賽の河原が近づくと石畳の登山道が現れた。
どうせすぐまた雪渓になるだろうとアイゼンのまま歩いたら、
歩きにくいったらありゃしない。
右側の稜線は傾斜も急で、上までびっしりと雪に覆われていた。
再び雪渓上を歩き出す。
雪渓の一部は傾斜がきつくて怖かったが、なんとかクリアー。
河原宿から上の雪渓は緩やかだが長い。
8時ちょっと前に長坂道T字分岐に到着した。
こちらのタイムはいつもよりも少し早かった。
これは道中が雪ばかりで花の撮影を全くしていないからだ。
予想した通り、鳥海山本体は(雲か霞かよくわからない)変なガスに包まれて見えなかった。
近場の鍋森は見えた。手前の黄色い花はミヤマキンバイ。
ハクサンイチゲも咲いていた。今回の目的フラワーだ。
「・・・鳥海山花巡り。後編。」へ続く。