うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

海中道路&ニライカナイ橋ツーリング

2005年10月29日 23時47分08秒 | うちなー日記(沖縄編)
最初に、この10日間、けして更新をサボっていたわけではございません。更新作業する度にフリーズしてしまい、途中まで書けていた日記が全て消滅するという悲劇に見舞われ、日記、コラムがアップできなかったのです。・・・orz しかも最近マイPCのPHS通信の端末の調子が悪く、ネットに接続できない状態だったのも大きな要因でございます。
とりあえず、文頭で言い訳してみました。
で、久しぶりの日記になりますが、今日は天気も上々だったので、ツーリングにでかけました。目的地は、入学して以来の念願の地であった、海中道路です。この海中道路、沖縄本島の中部から東南に伸びる、勝連半島の突端から沖合いの平安座島(石油備蓄基地がある)、宮城島、伊計島、そして浜比嘉島へを盛り土の道路と橋で結ぶ全国でも珍しい海上道路です。(もっとも最近では東京湾アクアラインなどもできていますが・・・)
午前11時、寮を出発、国道330号線を沖縄市まで北上し、平良川のあたりで右折し、勝連半島に入りました。ここで、燃料が無くなってきたので、給油します。再び出発すると、エンジンもそろそろあったまってきたようで、快調な音が響きます。県道16号線を南下し、勝連城跡を横切って、県道10号伊計・平良川線に入りました。この県道10号の海上部分が、海中道路なのです。小高い丘を越えると眼前に太平洋に浮かぶ島々とそれを結ぶ長大な道路が広がりました。これぞ沖縄という感じの景観です。
いよいよ海中道路に入ると、予想以上に横風が強く、幾度と無くハンドルをとられそうになりましたが、こんな速度でこけたら怪我ではすまないので、気合で乗り切りました。それにしても、潮の香りがいかにも海で、線形の良い道と相まって、実に気持ちの良いツーリングです。(時折巨大トラックが猛スピードで追い越していくのが少し恐怖ですが・・)
しばしの海上ツーリングの後、最初の島、平安座島に上陸しました。石油基地だけの島かと思っていたのですが(失礼・・・!)、意外に普通の町並みが広がっています。と思っていたら、左手に巨大タンク群が見えてきました。壮観です。一つ一つのタンクの高さが数十メートルあり、それが何十も並んでいるのですから、「ここは本当に日本なのか?」と思わせる光景でした。
そういえば、日本の石油備蓄量は、他国に比べてかなり豊富で、中東からの石油の輸入が全てストップしても、半年間は国内で通常通りの供給を続けられるそうです。
左手に延々と続く石油タンク、右手には長大な防波堤を見ながら、快調に走ります。
と、そこに、ポツリポツリと雨が降ってきました。上を見ると、真っ黒な雲が迫っています。これは少々まずい事態です。本降りになる前に、北端の伊計島に着こうと思い、先を急ぎましたが、宮城島に上陸してすぐにいよいよ本降りになってきました。夕立のような雨で、雹がかなりまじっています。雷鳴も鳴り響き、これはたまったものではありません。海とサトウキビ畑の写真を少し撮ってから、引き返すことにしました。
今来た道を、なるべく速く、かつ濡れた路面を滑らないように急ぎます。平安座島の入り口まで戻ると、雨雲から抜けましたが、さらにそのまま海中道路上にある、「海の駅 あやはし館」まで走り、ここで休憩することにしました。ここでは、海中道路建設の経緯がわかりやすく展示されていて、初めて知る内容もあり、なかなか面白いものでした。
本当は、この駅の名物である、ランチバイキングを食べたかったのですが、今にも雨が降ってきそうだったので、とりあえず沖縄本島まで退避することにして、海の駅を離れました。
その後、道を間違えて迷走しつつも、出発から4時間ほどで大学まで戻って来たのですが、せっかくツーリングに出かけたのに、少し物足りないなと思い、続けて今度は南部にある、「ニライカナイ橋」に行くことにしました。
知念村にある、「安座真さんさんビーチ」までは以前行った事があるので、道は大体分かります。
国道329号線を、ひたすら南へと下り、西原町、与那原町、佐敷町を通り過ぎ、知念村に入り、右カーブで安座真の丘を抜けると、役場のある地区に出て、ニライカナイ橋が視界に広がりました。
ニライカナイ橋は、二つの大きな曲線高架橋で国道と山上の県道とをつなぐ面白い形の橋です。今年の春に完成したばかりで、橋の上からの太平洋の景色が素晴らしく、ドライブコースになっています。
ところが、ここで燃料計がエンプティになり、このまま高速で坂を登るのは少しキツそうなので、先に給油することにしました。しばらくそのまま国道を南下すると、ちょうどガソリンスタンドがあったのですが、後ろから乗用車がピタリとついてきていて、入りそびれてしまいました。まあ、また少し走ればあるだろうと思い、そのまま走っていたのですが、それ以降全くガソリンスタンドが見当たりません。それどころか、民家さえ少なくなってきました。と、そこで進行方向左下に集落が見えたので、左折して、そちらに下りていきましたが、ガソリンスタンドはなく、奥武島という島に着いてしまいました。
この時点で、燃料計はほとんど振り切れてしまっていて、さすがにこれでままずいと思い、携帯電話で周囲のガソリンスタンドを検索すると、最も近いのが、山の上にある、エッソ親ヶ原給油所でした。直線距離で2kmほどですが、坂道なので、道のりでは4kmはありそうです。危険な賭けでしたが、行くしかありません。上り坂に入ると、燃料計は残量0を示しましたが、なんとか登りきり、給油所に辿り着きました。早速レギュラー満タンに給油すると、3.42リットル入りました。このバイクのタンクは、4リットルのようなので、意外に余裕がありました。
燃料も一杯になり、再び気を取り直して、急いでニライカナイ橋のたもとまで戻りました。すでに夕暮れを迎え、日は沈んでしまいましたが、目的を果たすため、橋を登りました。急勾配の曲線道路は、まるで空に向かって飛んでいくかのような感覚で、とても気持ちが良かったです。
山の上に着くと、小さなトンネルがあり、その上から橋全体の景観が一望できるのですが、残照に照らされた太平洋とそこに浮かぶ島々の景色は、今日一日のツーリングの最後を締めくくるのに相応しい景観でした。
かくして、なんとか無事に寮に帰り着きましたが、この後さらに、浦添市の「にんにくげんこつラーメン花月」に食べに行ったので、本日の走行距離は合計で実に190kmに及びました。かなり走ったものです。ちなみに、これまでの自転車での一日最高記録は80kmなので、二倍以上に行動範囲は広がった計算です。やはり車の力は凄いです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿