うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

散髪

2010年02月22日 22時39分05秒 | えぞ日記(北海道編)・・その他
今日、久しぶりに散髪しました。

大学からの帰り道、北13条口の近くを歩いていたら、道端に古風な床屋を見つけました。
これまで何度も通っている道ですが、床屋の存在には気付きませんでした。
ちらっと店先を見ると、「学生カット1000円」と書いてあります。安い・・!前回の散髪から2ヶ月経ち、最近髪の毛がかなり伸びてきていたので、ものは試しと中に入ってみました。
ちょうど先客の散髪が終わりそうなところでした。午後7時前だったので、もう閉店かなと思い、初老の店主に「お願いできますか?」と聞いたら、「いいですよ」との答え。少し長椅子に腰掛けて待つことにしました。
店内も、いかにも昔ながらの床屋という赴きで、6帖ほどの店内に少し古びた散髪用の椅子が2台並んでいました。石油ストーブの香りも一層懐かしさを引き立てます。
しばらくして、先客が終わり、私の番となりました。
「学生カット、髭剃り付き」と注文したところ、ご主人がちょっと驚いた顔をしたので、学生証を取り出して見せました。「ああ、本当だ。もっと年上かと思いましたよ」と納得して貰えたので一安心。

散髪中は、昔の床屋さんらしく、世間話に華が咲きました。ご主人は恐らく60過ぎくらいのお歳で、人柄も良さそうな方で、とても話しやすかったです。
曰く、「ここで親父の代から60年間床屋を営んでいる」そうで、「昔は、教授室に直接散髪に呼ばれたこともあった。当時はまだ高価だった舶来品の酒瓶がいっぱい部屋に並んでいて、さすが偉い人だと思ったものだ」とか、「ある懇意にしていた教授から頼まれて、学生の散髪を安く承っている」といった話などを聞けました。さらに昔北大の移転が議論された話とか、ご主人の若い頃の話(立川で米軍基地関係で働いたこともあったそうな)なども伺い、ほんの30分ちょいの時間の間に、かなり話しました。髭剃り中でも話しかけてくるので、どこで口を開いたら良いのかちょっと戸惑ったほどです。

散髪し終わり、眼鏡をかけて鏡を覗いたら、かなりスッキリした感じに仕上がっていました。腕は確からしく、イメージ通りの出来でした。
料金は、髭剃りを付けたにも関らず1000円のみで済みました。
「また、2ヵ月後くらいに来てくださいね」と言われ、「ええ、その時はまたよろしくお願いします」と、気持ち良く店を出ました。

ご主人は「用事が無い限り、常に店は開けてますよ。あ、でも朝早くは寒くて苦手なんですよ。手が震えて失敗しちゃいそうだからね」とおっしゃっていたり、茶目っ気もたっぷり。常連になってしまいそうです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿