うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

釧路撮影旅行 その1 ~SL冬の湿原号を追いかけて~

2012年03月04日 22時23分52秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
皆さんこんばんは、もとすけです。
またしばらく更新が滞ってしまいました。3月は国際シンポジウム2回と京都での学会発表があって、何かと慌しい今日この頃です。
ここのところ資金的な都合から趣味のドライブは控えていたのですが、先日研究室の後輩が不意にタンチョウを見たいと言い出し、急遽この土曜日に日帰りで釧路方面へ撮影旅行に行くことになりました。
この金曜日は1回目の国際シンポジウムがあって丸一日割と忙しい(前日の睡眠時間2時間)一日を過ごしたのですが、その日の深夜23時にレンタカーで札幌を出発しました。


車種は日産ノート、排気量1500ccのコンパクトカーですが、後輩と2人だけの乗車なので馬力は十分で、良い走りでした。
去年夕張~占冠間が開通して便利になった道東道を通り、浦幌の峠道(国道392号線、白糠国道)経由で釧路までひた走りました。峠道では完全に路面が凍結していて、少しでも油断したら一気に崖下に落ちそうで冷や冷やしましたが、なんとか5時間ほどで釧路に到着。夜明けまで春採湖畔の公園駐車場で仮眠を取りました。


午前6時半に春採湖を出発し、まずは和商市場へ。


午前7時の駐車場開場と同時に市場に入ったのですが、店舗は意外に朝が遅く、大体8時から営業開始なのでした・・。
駐車場の注意書きの書き方が面白かったのでちょっと撮ってみました。「駐車するについてのご注意」..


開店までの間、時間が余ったので、今回の旅行のもう一つの目当てであるSL冬の湿原号の撮影スポットの下見に出掛けてみました。
市場から歩くこと30分、ツルツルの路面に足を取られながらやっとのことでそのスポット、釧路川鉄橋に着きました。この鉄橋は釧路駅~東釧路駅間にあり、周りに遮るものが何もない綺麗な列車の写真を撮ることが出来る場所です。
まだ朝早いので、川面には氷が浮かんでいました。大体の撮影位置を決めて、また市場に戻りました。


市場に戻ると既に時間は8時半になっていて、かなり賑やかになっていました。
和商市場は好きな具材をご飯の上に載せて食べる海鮮丼、「勝手丼」で有名なので、早速朝ごはんに食べてみました。
上は具材の数々。まず食堂で白飯を買い、続いて鮮魚店を回って具材を載せていきます。


とろサーモンやホタテ、生うに等、計1300円分を載せて今回の勝手丼が完成しました。専門の海鮮丼屋で食べるよりは、好きなものが選べる割にリーズナブルな値段です。和商市場で勝手丼を食べたのは5年ぶりでしたが、今回もとても美味でした。特にご飯がほど良く炊けていて、具材の美味しさが引き立てられていました。

和商市場で朝ごはんを食べた後、今度は車で釧路川鉄橋に向かいました。
SL冬の湿原号の通過まであと2時間、人気スポットなので既に先客がいるかと思ったのですが、我々が一番乗りでした。
とりあえず撮影位置に三脚をセットし、車に戻って後輩のパソコンでアニメを見ながら過ごしました。


SL通過20分前に再び撮影位置に向かうと、多くのカメラマンが集まっていました。この日は地元の人中心で計20人ほどでしたが、SLが重連運転するような特別な場合には数百人もの人が集うそうです。


SL通過の数分前、11時01分釧路発の根室行き快速(キハ54)が単両で通過しました。
いつの間にか川面に集まっていた白鳥が、のどかにその様子を見送っていました。


幸せそうな顔だこと・・。


11時09分に釧路駅をSLが出発したことを示す汽笛が聞こえ、その数分後に視界にその姿が入ってきました。
この日の牽引機はC11-207号機でした。


橋の手前で汽笛一声、橋上の真ん中辺りからは蒸気を盛大に噴き出し始め、蒸気機関車ならではの迫力を感じられました。蒸気の噴出音に驚いて、白鳥が慌てて飛び立つのが可愛らしかったです。


再接近したところを超広角レンズで撮影。去年の夏にSLオホーツク号を撮影したときと異なり、今回はディーゼル機関車の補機が付いていなかったので、本来の蒸気機関車の走りを見られたように思います。(先ほどのキハ54よりもかなりゆっくりと通過していきました)

SL冬の湿原号 釧路川鉄橋通過

動画でも通過の様子を撮影してみました。我ながら今回は良い映像を撮れました。音が素晴らしいです。
動画を拡大してよく見ると、車内から乗客が手を振ってくれている様子が見えて微笑ましいです。(もちろん私も手を振り返しましたよ。)


SL冬の湿原号は白煙を吐きながら東釧路方面に走り去っていきました。

この後、我々は次の撮影スポットへ急いで走り出しました。せっかく釧路まで来たのですから、釧路湿原をSLが走る様子も撮ってみたいと思ったのです。


車で国道391号線で釧路湿原を駆け抜け、塘路駅近くの二本松展望地へやって来ました。ここはご覧の通り小高い丘になっていて釧路湿原を一望でき、その風景の中を駆け抜ける蒸気機関車を撮影できる・・・はずでした。が、なんとかSL通過数分前に山頂に着いたものの線路側の展望スポットがどこにあるのか分からず、結局森の中をうろうろしている間にSLは汽笛を残して通過していってしまいました。


二本松展望地山頂から東方向を見た様子。後で情報を確認したところ、どうやら正面やや右奥の尾根に線路側の展望スポットがあるようです。これは夏場にもう一度確認にいってみないといけないですね..


釧路湿原でのSL撮影に失敗した我々は、やや肩を落としながらもう一つの湿原展望台、細岡展望台に向かいました。ここは私のお気に入りの場所で、2003年夏、2007年冬にも来たことがあります。天気が良ければ湿原のほぼ全景を眺められますが、残念ながら今回は雪で少し霞んでいました。


せっかくなので、2003年夏の細岡展望台からの写真と、


2007年冬(3月末)の写真も紹介しておきましょう。2007年の写真では、比較的空気が澄んでいたので奥に雄阿寒岳も見えています。


さて、細岡展望台を離れた我々は、いよいよ本来の目的であるタンチョウの撮影に向かいました。
途中の道路沿いの川辺で野生の鹿を見かけました。すぐ対岸に釣り人がいたのですが、全く動じず、こちらの様子を伺っていました。

~その2へ続く・・~






最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
釧路撮影旅行 (East愛-D)
2012-03-05 23:42:35
こんばんは、East愛-Dです。

先日はリンクを貼ってくださってありがとうございます。

SLと白鳥が写っている写真、上手く決まりましたね。写真を見てるだけで、白鳥が飛び立っていきそうです。

釧路川鉄橋はSL重連のときに2回行ったことがありますが、必ず煙を出すので個人的にもおすすめです。ちなみに、重連のときは2時間前に行っても場所取りの三脚がたくさん置かれていましたよ。
返信する
ようこそ! (もとすけ)
2012-03-06 12:22:21
いらっしゃいませ。

白鳥は実は若干仕込みが入ってたりします。
隣で撮影してた人が餌をやって、画面内に収まるように頑張っていました。
おかげで決定的瞬間が撮れたので感謝です。

重連も是非撮ってみたいですねぇ。
出来れば、いずれはC62重連をまた見てみたいものですが・・。
返信する

コメントを投稿