三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

キタニ

2019-05-14 17:05:07 | 森づくり

「すごい北欧家具の店がある」

いつもドイツでの研修でお世話になっているN社長からご紹介いただき、

GWの半ばに、高山市にあるキタニ本社を訪れた。

 

キタニ

https://www.kitani-g.co.jp/

 

高山市内から少し離れた山里にある本社敷地内には、

家具の彫刻家と呼ばれたフィン・ユールの自宅が再現されている。

残雪が残る連峰を臨むように設計したくなりそうだが、生活を優先すれば西向きが必然となるそうだ。

予約をすれば見学も可能。コンサートなども時々開催されている。

 

本社ショールーム内で、一番目に留まったのがこの部屋。

北欧家具と「和」が、これほど合うとは。

N社長曰く「この部屋をそのまま欲しい!」と。

同感。

 

キタニの竹淵会長から約2時間、丁寧な説明をいただいた。

キタニの歴史、キタニの思想、

家具に対する想い、仕事に対する情熱がひしひしと伝わってきた。

 

上記の写真

ショールーム内で紅茶をいただいたのだが、

テーブル、ソファ、カーペットの総額を頭に浮かべると、

ロイヤルコペンハーゲンのティーカップを持つ手も震える……。

 

 

ハンス・J・ウエグナーの名作、ベアチェア。

「このイス、おかけになられました?」と会長から尋ねられる。

恐れ多くてためらっていると、「せっかくですからぜひぜひ」と勧められる。

 

圧巻の座り心地。

単にデザインが良いだけでなく、椅子としての機能がきちんと備わっている。

問題があるとすれば、座り心地が良すぎて、立ち上がりたくなくなることだろうか。

 

このイス、実はいま令和元年記念として、オークションに出されている。

そのスタート価格、なんと2,800,000円!

 

ここ数年、ベアチェアの価格はどんどん上がっているそうだ。

北欧では、経年で価値が下がるのではなく、上がる。家具も建物も。

本物のものづくりに徹している証である。

 

無論、それだけの値段も当然するわけで、気軽に購入できるわけではないが、

せめて、その北欧家具の精神が反映されたキタニオリジナル家具を、

いつか購入できるように精進したい。

 


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