自民党に政権が交代して以来、この言葉がよく使われています。
「国土強靭化計画」
簡単に言うと、事前防災を重視してインフラの整備・管理を行なう計画ということです。
先の総選挙によってクローズアップされ、
まるで公共事業のばら撒きのように批判をされることもあるようですが、
高度経済成長期に日本各地で整備されてきたインフラ施設が、
それから数十年の使用を経ることによって老朽化してきており、
また東日本大震災を受け、いま防災の重要性が問われていることは紛れもない事実です。
そのため、政権交代してから急にインフラの維持・補修が始まったのではなく、
それ以前から各地ですでに維持・補修の計画はあり、少しずつ整備されていたのです。
それが政権交代して、少しスピードアップされるというのが、今の現状ではないかと思います。
当社では本年度、豊川にかかっている新城橋の橋脚の補修工事を担当しています。
いまある橋脚を、平均で60cmほど太くして、耐震性を向上させます。
その際に使用するのは、D51と呼ばれる最も太い5.1cmの鉄筋です。
上記の写真は、その鉄筋工事の前の足場を設置しているところです。
河川域の現場ですので、いくら大型土嚢で川をせき止めてても、水は湧いてきます。
そこでポンプで汲み上げて河川へ流すのですが、土砂等で河川が汚濁しないように、
ノッチタンクと呼ばれる沈砂槽で、土砂を除去してから流しています。
これから雨の多い時期を迎え、豊川が増水することも十分考慮しながら、
安全作業に努めてまいります。