三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

ドイツ林業研修 その8

2013-10-29 14:45:40 | 森づくり

9/21(土) 晴れ。

 

いよいよ今回の研修のまとめに入る。

 

本日は、森林官のランゲ氏より、持続可能な近自然的林業のための3つのカギについて説明を受ける。

 

1つ目は「路網」。

路網をシステマチックに整備することで、どの森にも継続的に入ることができ、森林の整備が行いやすくなることは明白。

この際に重要なのが、恒久的に利用可能なしっかりとした道を計画的に整備すること。

忘れてならないのは、林業機械が通ればその土壌は破壊されるということ。

そのため、やみくもに林内を重機が通ることなく、定められた道のみを走ることにより、他の林地が守られることとなる。

上記の道は、ランゲ氏が2年前に開設した林道だ。

写真の左側の山をご覧いただくと、森の中が真っ暗なのに気が付かれると思う。

間伐が遅れている証拠だ。

そこで、ランゲ氏は、この山を担当するやいなや、地主の合意形成を得て、まずこの林道を開設した。 

森林再生の始まりはココからだと言わんばかりに。

 

この道づくりにも、日本とは大きく異なる点があるだが、それは最終日の講義のレポートの中に記すこととする。

 

 

2つ目は「間伐」

ここで大事なのは、自然のプロセスに沿って作業するということだ。

1990年頃の間伐は、劣性木を取り除く比較的強度(30%程度)の間伐が中心であったが、

ランゲ氏達は、「将来木施業」と呼ばれる、将来的に残したい木の成長を妨げる恐れのある他の優勢木を伐倒する方法を用いる。

この現場では、実際に選木を行った。

選木の基準は次の3点。

①バイタリティ(生命力のある木か?)

②クオリティ(傷等がないか?)

③間隔(他の将来木を10~12m程度離れているか?)

 

ただし、すべてをこの基準にあてはめて選木するわけではない。

例えば、その林内に数が少ない樹種は、多少、①に問題があっても、あえて将来木として残すこともある。

それは、そうして複数の樹種が混合する多様な森づくりを行うことで、

市場の変化にも対応できるリスクの少ない林業経営を可能にするためである。

上記の写真の緑のマーキングが将来木。

赤の斜めのマーキングが間伐する木である。

 

この将来木の選定は最も重要な仕事であり、山のことをよく分かっているトップの人間がやるべきであるとのこと。

ドイツでは、主に森林官がその職務を担っている。

 

 

3つ目は「野生動物のマネジメント」である。

ドイツでも日本同様に獣害はあり、ブナやモミはノロジカによく狙われるようだ。

そこで、ドイツでは、「狩猟」が林業経営に必須のものとしてとらえられている。

そのため、各山に狩猟小屋と呼ばれる、ノロジカを撃つための小屋も設けられている。

しかしながら、ただやみくもに撃つわけではない。

それよりも間伐によって光環境を多様に整えることで、ノロジカの食害以上に天然更新を行わせている。

北海道帯広市の石井林業は、狩猟を一切行わずに天然更新を実現させているそうだが、それは極めて特殊な例であり、

ドイツでは天然更新を可能にするために、狩猟によってノロジカの個体数の調整を図っているとのこと。

 

以上の3点を行うと、このような天然更新が活発な美しい山ができる。

この写真の森は手入れが遅れていたのだが、道を入れ、将来木間伐をし、天然更新を促したため、

20年間でこのような美しい森になったとのこと。

 

日本の単層林でも、20年かけて同様のことを行えば必ずできる、と力強い言葉をもらった。

 

もちろん、道の線形の問題、周辺の所有者の同意の問題、狩猟の担い手の問題等々、いつくかの課題はあるが、

それでも、今後の日本の森林再生に光が見えたと感じた。

 

この日の最後は、山の頂上まで登り、美しい夕焼けを見た。

研修も残り1日。

明日は、総括ワークショップだ。

 

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新城ラリー2013

2013-10-28 16:43:55 | 奥三河の紹介

10月26日・27日と、全日本ラリー選手権の最終戦、新城ラリー2013が開催されました。

新城ラリーは今年10年目を迎えましたが、当社もこれまで、いろいろな形で関わらせていただきました。

 

中でも今年は、県営総合公園の陸上競技場にラリー車を走らせるという前代未聞のプロジェクトに参画。

主催者、公園管理事務所、県建設事務所、市の担当者の方々と、今年初めから何度も打ち合わせを重ね、

なんとか開催3日前に完成。

残念ながら、開会式当日はあいにくの雨。

しかも明け方に雨が強く降ったため、デモランコースは、ところどころに水溜りができたかなり厳しいコンディション。

 

そんな中で、デモランをやるとどうなるか?

こうなります。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=4HX0fmUibBA

 

水しぶきをあげての滑走に、ギャラリーからは大きな歓声があがっていましたが、

見ているこちらは冷や冷や。

というのも、翌週には中学生駅伝の東三大会があるために、5日間で現状復旧しなければならないからです。

 

予想通り、午後からは雨も上がったためギャラリーも増え、ドライバーのファンサービスも向上していきます。

後で土を回収しやすいようにとひいたシートなど、あっという間に土まみれ。

それどころか、トラックにまで飛び出す始末。

ラリードライバーのドリフトテクニックの凄さを侮っていました。

おかげで、今日のグランドはこんな状態に……

四方八方に飛び散った石や土を、せっせと回収中です。

 

おまけ。

デモランコースの施工確認のために、当社の担当者が試走した際の映像です。

なお、TOYOTAイプサムでの30km走行ですので、ラリーの迫力はありませんが、ドライバーの気分は味わえます。

来年から、デモランを走るラリードライバーの車載カメラの映像もぜひ見てみたいものです。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=rVJTAtnZW40

 

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愛知県農林水産部農地林務関係優良工事施工業者表彰式

2013-10-25 11:38:19 | 森づくり

先週18日(金)に、愛知県農林水産部より、優良工事表彰をいただいた。

 

この優良工事表彰制度は、本年度より少し審査基準が変更され、

県農林水産部の各事務所(各地域)から、特に優秀な成績をおさめた業者がそれぞれ選定されるとともに、

極めて優秀であったと認められた業者が、「グランドチャンピオン」として表彰されることとなった。

 

今回は、農地部門で10社、林務部門で4社の計14社が表彰されたが、

当社は、林務部門のグランドチャンピオンの栄誉にあずかることとなった。

 

平成23年の8月に3代目に就任した際、「5年以内に優良工事表彰受賞」を目標に掲げたが、

それが、2年目にして、まずは農林水産事務所で受賞できたことを大変嬉しく思う。

これもひとえに、地域の皆さまのご理解・ご協力があってのことと深く感謝したい。

 

次は、県建設事務所での優良工事の受賞を目指して、日々精進していきたい。

 

受賞現場:復旧治山事業第6号工事

現場は国道301号線沿いの豊栄地内。

平成23年の台風により国道301号線が崩落した際に、土砂・倒木等により被害を受けた沢の復旧工事。

14社の受賞者の皆さまと記念撮影。

僭越ながら、受賞者を代表して、謝辞も述べさせていただいた。

 

 

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ドイツ林業研修 番外編3

2013-10-14 16:30:36 | 森づくり

番外編ばかり多くなってしまってきたが……

 

9/18(水)の夜は、シュヴァルツヴァルトでこれから5連泊するホテルのレストランで。

到着時間が夜8時を過ぎていたため、すぐに出てくる「本日の定食(?)」を注文。

 

出てきたのは、カレー。

といっても全然辛くない。

これにライスとヌードルを注文したのだが………

ライスと合わせると、つい日本のカレーと比較してしまい、ちょっと残念な想いをするのだが、

ヌードル(以前に紹介したチーズ麺の麺のタイプと同じ)を合わせると、

なるほどこういう料理もあるんだなと、全然違う感覚で食べられる。

 

翌9/19(木)の昼食。フライブルグにて。

ドイツといえばシュニッチェル(カツレツ)が有名だが、これはその七面鳥バージョン。

お約束の大盛りポテト添え。

案の定、食べきれず。

かなりおいしいのだが、やはり量がなんとも……

 

夜は、フライブルグのビアホールに行くことに。

1件目の店は満席で入れず。

2件目の店は入れたが、当日、サッカーのプロリーグの試合があり、

試合終了後、サポーターが大挙押し寄せてくるので、1時間後には退席して欲しいとのこと。

できればいっしょに盛り上がりたいところだったが、とてもそんなものではないらしい。

仕方なく、ドイツの名物料理「ソーセージサラダ」を食べて、早々に退散することに。

ドイツ=ソーセージと、楽しみしていたのだが、まったく想像と違うものが目の前に……

日本の魚肉ソーセージみたいなものの千切りに、ピクルスがからめてある。

かなりスパイシー。

 

マックのハンバーガーのピクルスをいつも抜いて食べている人間には、結構辛い。

量も多いため全部よけきることができず、ビールで流し込むようにして食べる。

ちなみに、同行者にピクルス好きがいたが、「めちゃくちゃ美味くてビールがすすむ!」とのこと。

 

いずれにしてもビールがすすむ、ビアホールに適した料理であることには違いがないようだ。

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ドイツ林業研修 番外編2

2013-10-11 08:17:15 | 森づくり

前回に続いて……

 

3日目の昼は、ドイツ1の林業機械メーカーの幹部の皆さんと

地元チーズ工場直営のレストランへ。

写真裏にチラッと写ってるのは……

そう、ドイツと言えば、ビール!

 

おいおい、昼間からビールとはやっぱり研修にかこつけた観光じゃないか!と言われてしまいそうですが、

ちょっと言い訳を。

 

ドイツでは、巷のうわさ通り、本当に昼間からビールを飲んでます。

今回も、初日から森林官が昼食時にビールを飲んでいたので聞いてみると、

ドイツでは、呼気1リットルあたりのアルコール量が0.6mg以上の場合に酒気帯び運転とみなされるが

ビール1杯ぐらいなら問題ない、とのこと。

 

というか、飲酒運転の話じゃなく、仕事中に……、という意味だったのだが。

 

ま、それはともかく、今回は機械メーカーの方々もビールを注文されていたので、

我々も飲める人は白ビールのヴァイチェンをいただいたというわけです。

 

翌日はスイスでの研修。

では、お昼はスイス料理かと思いきや、イタリアン。

昨年も、スイス研修の際は、このお店で昼ごはんだったとのこと。

写真を撮り忘れたが、眺望も良いおしゃれなレストラン。

食べたのは、サーモンのパスタ。

サーモンの量がはんぱない!

そして、おいしい!

研修じゃなければ、ワインを飲みたかったぐらいだ。

 

ここのレストランはトイレがちょっとオモシロい。

ここは男性用トイレなのだが、右上部の案内標識をアップにすると……

さすが、上品なレストランだ(笑)

 

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