三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

演習林実習

2013-05-23 13:30:33 | 森づくり

社有林の隣地が猿投農林高校さんであることは昨日ご紹介したが、

その猿投農林高校の演習林実習の様子を、ちょっと覗かせていただいた。

写真をみて気がつきました?

全体的にて髪は長く、後ろで束ねている子たちも・・・

 

そう、彼女たちはまさしくいま話題の林業女子。

 

担当の先生に伺うと、いま実習に来ている林産工芸科の3年生は、

生徒数40名の内、17名が女子とのこと。

約半分。

 

こんなに多くの女子生徒がいることに驚きつつ、

そうやって驚いてしまうのは、林業=男子という固定観念に囚われている証拠だと、

少し反省。

 

気になるのは男子を含めた40名の生徒たちの進路先だが、

例年なかなか林業関係に就職する子は少ないとのこと。

そもそも林業関係企業の募集数が少ないのがその一因だが、

業界をあげてもっと山仕事の魅力をPRすることも必要だと感じる。

 

しかしながら、例え林業関係に就職しなくとも、

こうして10代の多感な時期に、実際に山に来て、山の現状を知り、山の知識を学ぶことは、

すごく意義深いことだと思う。

 

これからの人生の中で、いつか必ずどこかで、

なにかしらのかたちで山との関わりが生まれるときがあると思う。

そのときに、そういえばあのとき・・・、と当時を思いおこし、

あらためて山に対して想いを寄せていただくことが、

きっと、これからの日本の林業の、ひいては地域の再興につながることと思う。

 

がんばれ、高校生!

頼むぞ、高校生!


今日の彦坊山

2013-05-22 14:36:19 | 森づくり

久しぶりに社有林のある彦坊山へ。

木漏れ日と水のせせらぎがことのほか気持ち良かったので、

調子にのって、そのまま頂上を目指す。

 

標高500mとはいえ、やはり暑い。

が、頂上まであがると風が吹き抜け実に気持ちがいい。

昨年も何組かのグループが、彦坊山を登ったようだ。

頂上といっても特に見晴らしが良いわけではないが、

登山、というよりハイキングとして手頃な感じが良いのだろうか。

 

コンクリート杭は隣地との地境

写真、向かって右が猿投農林高校の演習林で左が当社の社有林。

猿投農林高校の生徒さんたちと、いつか何かできればと思う。


道の駅駐車場整備工事

2013-05-14 18:28:00 | 土木

3月末に、新城市内3つ目となる道の駅の名称が、「もっくる新城」と決まりました。

なかなか愛らしい名称ともに、斬新でカッコいい完成予想図も公開され、

オープンを楽しみにしてらっしゃる方も大勢いることかと思います。

 

そんな道の駅の、駐車場整備工事を施工させていただいています。

 

現在、L型擁壁を設置するための基礎部分を施工しています。

写真左の市道側は基礎から1200mm、右の国道151号線側は900mmのL型擁壁を据え、

それが駐車場の高さとなります。

 

現場にある土がまだまだ余っていますので、それらを現場外へ搬出しなければなりません。

それらの土は以前に県の工事で発生し仮置きしていたもののため、

残土搬出工事は愛知県新城設楽建設事務所から発注されており、

こちらも当社で受注させていただきました。

 

土砂が道路や河川に流出しないように、沈砂槽を設けています。

現場のすぐ近くが実家という、入社3年目の金子。

今年から後輩ができたので、張り切っています。

 


新城総合公園

2013-05-07 18:03:43 | 奥三河の紹介

今年のGWの傾向は、アベノミクス効果により「高・近・短」だそうだが、

それでもやはり「安・近・短」に越したことはない。

 

新城総合公園では、GW中に春まつりを開催していたが、

いづれの日も家族連れで大賑わいだったようだ。

 

私も連休最終日に家族とともに総合公園へ。

※新城総合公園HP

http://www.aichi-toshi.or.jp/park/park(HP)/shinshiro/

以前に、このブログでも紹介したことがあるが、

当社は20年近くに亘り、この総合公園の整備に携わらせていただいた。

 

そうした想い出深い施設に、こうして人々の笑顔が溢れているのは、実に嬉しい。

 

これが建設業の醍醐味だと実感。

 

そして、今秋、この総合公園がさらに多くの人で賑わう企画が進行中・・・・

楽しみです。

 

 


地域公共交通

2013-05-01 16:17:23 | 日記

1週間前の話になるのだが、

地域公共交通に関わるメンバー有志による勉強会が開催された。

主なメンバーは各市町村の行政職員であるが、

そこに民間のタクシー事業者(東栄タクシー)とバス事業者(豊鉄バス)も加わり、

さらに、県から山村振興室の職員の方2名も参加された。

発起人は、新城市地域公共交通会議の座長の夏目善之さん。

講師は、上記会議で副会長を務められている名古屋大学大学院准教授の加藤先生。

アドバイザーとして、(公財)豊田都市交通研究所の研究員の福本さん。

 

この4月の人事異動で各市町村の担当の方が変わられ、

はじめて地域公共交通に関わる方も多いことから、この勉強会が企画された。

 

私は、実はすでに5年も新城市地域交通会議にバス利用者として参加させていただいているのだが、

その関係上、勉強会の前座を務めろと座長より指令があり、参加させていただいた。

「いやいやお前はバスには乗ってないだろう!」というお叱りの声も聞こえてきそうだが、

バス利用者の息子ということでご勘弁を。

 

この勉強会、実に有意義でした。

加藤先生の「ぶっちゃけ、不採算のバスは本当に必要か?」という問題提起から始まり、

最後は、公共交通が地域を、そして日本を救うきっかけとなると、大風呂敷が広がった。

 

公共交通は、「なんとなくあった方が良い」という漠然とした理由で存続・維持できるほど

簡単なものではない。走らせるには多額の費用、つまり税金がかかる。

一方、誰も乗ってないバスなんか止めてしまえば良い、と簡単に割り切れるものでもない。

実際にバスを必要としている人がいるのに、結果としてバスの乗客が少ないのは何故か、

その原因をしっかり突き止めた上で検討しなければならない。

運行時間はどうか、乗り継ぎはどうか、バス停の位置は、バス停までの手段は……等々。

 

そもそも、バスを利用する人には乗る目的があるはず。

その目的に見合った路線でありダイヤでなければ、バスが走っていても乗ることができない。

なので、その乗車目的を地域ごとで話し合い、その中で最善の運行体制を地域で計画する、

そうすれば、地域にとって本当に必要なバスが運行されることとなる。

そして、このプロセスの中で、官民の協働意識や、住民の自治意識が芽生え、

それが、これからの地域社会の存続にとって実に意味のあるものになる。

 

そう考えると、先ほどの大風呂敷は、あながち間違っていない。

そんな夢のある勉強会でした。