三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

草刈

2013-07-31 17:25:11 | 土木

この時期になると、あちこちで草刈が始まる。

区や組などで行なう地域の草刈もあれば、私たちのような建設会社が行なうものもある。

 

私たちが行なうのは、通常、国道・県道などの道路沿いの法面と河川の土手の草刈であるが、

道路沿いの草刈の場合、通常、路肩から約1~2mぐらいの高さまで刈ることになっている。

ところが、場所に寄っては、法面が路肩から2m以上高いところもあり、

そこには、長年の経過により、雑草が雑木へと変わってしまっているようなところもある。

 

そうすると、近隣住民の生活環境やドライバーの視界に影響が発生する場合もある。

そこで、今回、そうした場所の草や雑木を愛知県から仕事をいただき、刈ることとなった。

 

単に「草刈」というと、さも簡単そうな仕事のように聞こえてしまうが、

実は、ここは数ある草刈地の中でも、最上位にランクされるほど

危険かつ難易度の高い現場。

写真から、その斜度がお分かりいただけるでしょうか?

 

下は、通行量の多い、国道151号線。

自分が転落するのを防ぐのはもちろんのこと、

刈った草木も反対車線まで飛び出さないようにと、気をつけながらの作業である。

 

おまけにこの暑さ・・・・・。

 

それでも、ドライバーの方々も、片側交互通行による待機時間の発生が、

外気温の暑さとあいまって、イライラが募っているはず。

 

休憩時間もそこそこに、ひたすら作業を続ける。

 

今のところ、なんとか今周いっぱいで片側交互通行は解除できそうです。

あと3日間、大変ご迷惑をおかけいたしますが、

何卒ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。


中日新聞掲載!

2013-07-30 08:23:00 | 森づくり

昨春に、友人や先輩達と立ち上げたNPO。

NPO法人穂の国森林探偵事務所

http://moritan.org/

 

昨日の中日新聞に、その活動の一端が紹介されました。

 

詳細はコチラ。(クリックすると拡大します)

 

木材自給率の向上や森林資源の利活用については、すでに長きに渡り検討されてきました。

機械化による低コスト型林業や、森林経営計画策定による木材の安定供給方法の立案、

近年では環境にも配慮したドイツ型施業など、森林施業に関する研究は進みました。

 

しかしながら、実際にそれらの技術を活用しようとした際に、ネックとなるのが山の境界問題です。

「誰の山か?」「どこが境か?」

このことを明確にするためにかかる時間と労力が、

上記の技術革新によるコストダウンを帳消しにしてしまいかねないのが現状です。

 

そこで、あらゆる森林施策の、まず始めにあるのが、この境界の明確事業だと考えます。

 

「これは本来、国でやるべきことではないか?」

「豊田市みたいに自治体が関わらないと難しいのでは?」

実際には様々な課題に直面し、四苦八苦しながらの施業となっていますが、

行政の動きをただ待っているだけでは、手遅れになってしまいかねません。

昔から山の手入れを行い、山の境をよく知る地元の年配者の方々も高齢化し、

山に足を運ぶのが困難な状況になりつつあります。

 

そこで、やむにやまれずのNPOの立ち上げとなりました。

 

現在、当NPOでは、業務拡大に伴い求人も行なっています。

山に関心のある方、森林再生に意欲のある方のご応募を、ぜひお待ちしております。

http://moritan.org/2013/06/post-50.html

 


ゼイキング登場!

2013-07-29 10:26:14 | 奥三河の紹介

昨日は、新城法人会青年部にて、

「おいでん!福島っ子!2013夏 in 新城」のウィルカムパーティに参加協力。

※おいでん!福島っ子 http://oidenfksmk.blog.fc2.com/

 

メンバーのサカイフーズさんから、ほうらい牛をご用意いただき、

福島の子ども達やイベントのボランティアスタッフの皆さん達とBBQを堪能。

 

が、その前に、法人会ということなので、お約束の「税金クイズ」を少々。

場所柄、硬い設営もいかがかということで、

部会長には、子供向けの税啓発事業冊子に登場する「ゼイキング」なる

キャラクターに扮してもらい、興味をもってもらうように一工夫。

事務局員さんのお友達による、手づくりマントも添えながら。

 

結果は……

 

失笑。

 

おかげで、真夏日にも関わらず、ここだけ冷気が吹き抜けていきました。

 

けれど、クイズ終了後の、BBQの際にはゼイキングの話題で持ちきり。

 

これはひょっとして……

リアルゆるキャラとして、今後の展開を模索中です。

 

 

 

 


現場進捗状況

2013-07-09 16:57:34 | 土木

現場進捗状況

 

◆道の駅駐車場工事 (発注者:新城市)

残すは地盤改良のみ。

梅雨も明け、今月末には工期より約3ヶ月ほど早く完了する予定です。

 

◆道路改良工事 市道八束穂県社線 (発注者:新城市)

支障木を伐採。

樹高およそ30m・胸高直径およそ80cmのシイノキ。

道路と電線・民家に囲まれており、そのまま倒せる方向がないため、

高所作業車を使い、上から順番につざみ、短くしてから倒します。

 

◆公共下水道汚水管渠布設工事 (発注者:新城市)

ここから新東名のPA予定地(※写真の遠くにみえるブルーシートの張ってあるところ)まで、

延長約1kmの間、下水道管を埋設します。

目の前にある用水路は、推進工法にて約6mの深さのところで用水路の下を管を横断させます。

今月末から着工し、推進工法はお盆過ぎの施工となる予定です。

 

◆農地環境整備事業 高里第1地区 用水路その2工事 (発注者:愛知県新城設楽農林水産事務所)

 農地環境整備事業 高里第1地区 用水路その3工事 (発注者:愛知県新城設楽農林水産事務所)

農地に水を供給するためのパイプラインを布設します。

2本の工事合わせてパイプラインの延長約5km。

道路部分はお盆を過ぎた頃から布設する予定ですが、

田畑の中は、稲刈りが終わってからの布設となります。

 

 


時習館高校同窓会名古屋支部総会

2013-07-08 18:20:09 | 日記

土曜日に、母校の同窓会が名古屋市内で開催された。

 

講演会の講師は、同窓生であるプロフリークライマーの尾川智子さん。

昨年、女性で世界で初めて、V14(カタルシス)という難度の岩を制覇したボルダリング界の第1人者。

(※難度はV0~V16まであり、岩の凹みや突起の小ささや持ちにくさ、凹みと凹みの遠さ、

岩の傾斜などでレベルが決まる。V16達成者は男子でも世界で数人)

 

すごい女性である。

 

一方で、古今亭駿菊師匠に指示し、すまいる亭岩雌(いわし)という高座名も持っているとのこと。

 

これまた、すごい女性である。

 

コチラが彼女が世界で女性として初めてV14を制覇したときの動画。

http://www.youtube.com/watch?v=dfjn3YNZf0Y

 

とても人間業とは思えない。

本人曰く、「最初の天井を這いつくばるような難度の高い部分を超えてしまえば、

その後にそびえる垂直の壁は自分では簡単な部類に入るため、

ビクトリーロードのような気分で余韻に浸りながら登っていた」とのこと。

 

すごい・・・・、本当にすごい女性である。

 

しかし、ここに至るまでには苦難の連続。

ボルダリングの大会に出始めた当初は、遠征費を稼ぐために、

朝はファーストフード店、夜は家庭教師など、複数のバイトを掛け持ち。

けれど、バイトで練習時間が削られ、大会に出られても結果が出せない状態に。

すると、ジムのオーナーがこっそり鍵を貸してくれ、睡眠時間を削って深夜に1人で練習。

結果、見事、世界選手権で決勝進出(10位)を果たす。

今度は、その実績をもって、自分1人でテレビ局や企業を回り、自身の売り込みに。

最初についてくれたスポンサーは、消費者金融。

涙が出るほど嬉しかったが、協会からクレームが。

山は神聖な場所であるため、酒・タバコ・金に関連するスポンサーはふさわしくないと。

心が折れそうになるが、必死で協会を説得。

某トッププレイヤーは、ビールのCMに出てるではないかと。

協会曰く、「アルコール5%以下は酒ではない」・・・・

 

さすが、高座名を持つだけのことはある。

辛く苦しかった話も見事に笑いに変える。

この前向きさと明るさが競技者としての成功に大きく影響しているのだろう。

 

講演会参加者の誰もが彼女を応援したくなった。

 

ちなみ彼女の次の目標は、世界選手権で勝つことでもV15に挑戦することでもない。

小学生たちにボルダリングの魅力を伝え、

小学校の体育館の壁が、ボルダリングができるような壁になること、だと。

 

やはり、すごい女性である。

 

ちなみに下記の写真下部に写っているシートは、彼女が開発したボルダリング体験シート。

ボルダリングの要領で、指を使ってゴールを目指すというもの。

指を使うので、ボケ防止にも良いとか。

お試しあれ。

例題)

数字の順番に、指を動かしてゴールを目指す。

(人)とあるのは、人差し指。

 

課題1)

例題の要領で、動かす指と順番を自分で考え、ゴールを目指す。