新庁舎の基本設計の考え方に対する説明会が、過日開催されました。
各会場の人数は、凡そ作手会場20人・鳳来会場40人・新城会場60人ぐらいでしょうか。
その内、半数とまでは言いませんが、それ近くは市の職員であったようですので、
実質、一般市民は、3会場合わせて約70~80人ぐらいだったかと思います。
この説明会にて、画期的な提案がなされました。
それは、体育館と本庁舎の間にある新城幼稚園に向かう道路(市道桜淵線)を付け替えて、
東西に分断されていた建設用地を連続させ、庁舎に必要な敷地面積を確保しようという提案。
合わせて、桜淵線の進入口を文化会館前交差点に付け替えることにより、
通園路でもある桜淵線の安全を確保しようという配慮もある。
※詳しくは下記図面をご覧下さい。
新庁舎建設にあたっては、一昨年末に建設用地候補が「体育館を含む現庁舎西側ゾーン」と発表された後、
地元住民との交渉が難航し、一部用地買収の同意が得られなかったという経緯があります。
「強制執行をしない」という市長の英断のもと、限られた建設用地と建築基準法の縛りの中で、
どのように対応するのかと注目をしていたのですが、市道付け替えという手があったとは。
「制約のある環境が知恵を生み出す」という言葉を聞いたことがありますが、
まさにその通りだと、感心してしまいました。
ところが、新城地区の説明会において、この付け替え道路案に対し、地元の船区の方々から異論が噴出しました。
曰く、「付け替えによって地域に閉塞感が生まれる」、「道路は曲がっているより真っ直ぐの方が安全」
「観光面から考えると、桜淵につながる道路は真っ直ぐの方が良い」等々。
なるほど、そういう面も確かにあるなと、視点を変えると見えてくるものも変わります。
では、どうするか?
さらに知恵を絞る必要が出てきました。
いま求められているは、まさしく「第3の案」。
A案でもなくB案でもなく、また、両者ともに譲り合った妥協案でもなく、
双方を包括しながら、さらにより良くなるC案を生み出すことが求められています。
まもなく、市庁舎デザインワークショップも始まりますが、
こうした場でも、常に「第3の案」の考え方を意識しながら、進めていきたいと思います。
※市庁舎デザインワークショップ
http://www.city.shinshiro.aichi.jp/events/index.cfm/detail.6.28099.html