三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

ワークショップテーブル

2014-05-29 08:23:49 | 森づくり

構想半年。

ついに試作品が完成しました。

 

今後、様々な場所でモリタリングを実施し、使い勝手等に関するご要望をいただき、

改良を加えてまいりたいと思います。

 

 

脚は黒半艶塗装。

 

こちらの脚は塗装前のもの。

素地の色を活かして、このままクリアー塗装をかけるバージョンも考えています。

 

天板は2種類。

左が杉、右がヒノキです。

広葉樹のバージョンも検討中です。

 

次はイスの試作にもとりかかる予定です。

お楽しみに。


林道のメンテナンス

2014-05-28 09:15:03 | 森づくり

社有林へとつながる林道彦坊線。

梅雨を迎える前に、メンテナンスを実施。

 

以前から気になってたところ。

この枝葉が堆積したところの下に、暗渠排水が設けてあります。

が、反対の吐口から覗いても、のみ口はまったく見えません。

それでも、普段はほとんど流れていない沢なので(上の写真でも水量は多い方)

問題は生じません。

 

ところが、ひとたび集中豪雨に見舞われると、ご覧の状態に。

まったく排水設備が機能しません。

あふれ出た雨水は、コンクリート舗装の上を走るために加速し、舗装していない弱い土の部分を荒らしてしまうことになります。

 

そこで、スコップ片手にのみ口に堆積した枝葉や土砂を除去しました。

掘り進めること30分、ようやく管の口がみえてきました。

せっかくなので、もう30分掘り進め、ご覧の状態に。

一昨日の夜は少しまとまった雨が降りましたが、ご覧のように問題なく沢からの雨水が排水されています。

けれど、この程度の降雨なら問題ないのですが、

集中豪雨時の雨量に対しては、この排水設備では少し容量が足らないのではないかと思います。

 

また、ドイツで習った水のマエンジメント(基本は減速・分散)の考え方からすれば、

この排水設備は、むしろ加速・集積型なので、好ましくないということになります。

 

ただ、周囲の地質は岩盤のため、拡幅するのにもそれなりのコストがかかります。

林道管理者及び隣地の山主の許可も必要となります。

 

悩ましいですが、とりあえずこの1年間は雨天時前のこまめなメンテナンスを心がけ、

今後の最善の策を練っていきたいと思います。

 


日本チェンソーアート競技大会in東栄2014

2014-05-27 09:00:28 | 森づくり

今では東栄町はチェンソーアートのまちとして知られていますが、

そのきっかけは、今から17年前の1997年、

当時、奥三河のシンクタンクである奥三河ビジョンフォーラムの主任研究員を務めていた城所ケイジさんが、

静岡の大道芸ワールドカップで、チェンソーアートの世界チャンピオン、ブライアンルース氏と出会ったことでした。

そして、2001年、城所さんのプロデュースのもと、

日本初のチェンソーアートの全国大会が、東栄町にて開催されました。

 

そんな、日本におけるチェンソーアートの産みの親ともいえる城所さんが、

いま、東栄町にて、直径1mを超える大木に龍神を彫刻しています。

その作品がコチラ。

その大きさ、その躍動感に圧倒されます。

 

「東栄町は、チェンソーアートのまちなのに、まちなかに作品がない」

そこで、まちのシンボルとなる作品を様々なチェンソーアーティストの手によって、5年間で計10体製作する

という町長発案のプロジェクトの一環。

 

コチラの大木は、これから永久世界チャンピオンのブライアン・ルース氏が手掛けるそうです。

 

そして、今週末、東栄町にて、第14回チェンソーアート競技大会in2014が開催されます。

この城所氏のパフォーマンスによって、例年以上に盛り上がること間違いなさそうです。

http://www.town.toei.aichi.jp/basic/tourism/02_chainsaw/chainsaw.html

 

 


WOOD JOB!

2014-05-12 08:32:23 | 森づくり

早速、観てきました。

 

「んなこたない」と、ところどころに突っ込みを入れたくもなりましたが、

全般的に非常にあたたかな気持ちの良い映画でした。

 

監督は、単純に「林業は素晴らしい」と礼賛するような映画にしたくなかったと言われていますが、

果たしてこの映画をご覧になった方々が、山や林業のことをどんな風に思われたのか

気になるところです。

 

劇中の「スローライフ研究会」のシーンは、思わず感情移入してしまいました。

 


新入社員

2014-05-01 16:02:07 | 森づくり

本日、新入社員が1名、入社しました。

 

岡田知也(28歳)

昨年までは、名古屋大学大学院生命農学研究科にて、主に森林生態学について研究。

里山二次林において樹木の多様性や樹木の構成が「偶然による」のか「偶然ではない」のかを検証してきた。

 

特技は、樹木の識別。

学生時代にはアルバイトで、植物図鑑の編集にも携わる。

 

林業を志望した理由は、

「環境としての森林を守るだけでなく、良質な木材を安定供給することにより、

森林のもつ価値を最大限に発揮させたいから」

 

 

彼を採用した一番の理由は、「これまで当社にはいなかったタイプだから」ということ。

私は常々、異質な人財の加入により、「できること」の可能性がさらに広がると考えています。

そういう点では、彼がこれまで研究を通じて得てきた知識とネットワークが当社に加わることにより、

森林に関する新たな事業展開が可能になると考えています。

 

そして、それらの事業活動を通じて、この地域の持続可能な森づくりに、よりいっそう貢献してまいりたいと思います。

 

と、夢は大きいですが、

まずは3年間は、緑の雇用制度による現場での実践訓練からスタート!