三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

NPO法人穂の国森づくりの会総会

2019-06-18 08:47:01 | 森づくり

日曜日は、NPO法人穂の国森づくりの会の総会。

http://www.honokuni.org/

3年に1度、新城市内にある愛知県民の森にて開催されている。

(※それ以外は事務局のある豊橋市内にて開催)

 

そして、3年に1度の楽しみは、総会後の交流会。

今年も、山の恵みを堪能できるメニューの数々。

定番の五平餅

 

こちらも人気メニューの山菜の天ぷら。

写真以外にも、ウド・タラの芽・わらび・ユキノシタ・ドグダミ・タンポポなどなど。

実は自分は山菜は苦手なのだが、ここで食べる揚げたてのものはおいしい。

パックをいただき、家に持ち帰ってしまったほどだ。

 

こちらは、猪肉のボローニャ風ソーセージ。

まだ試作段階のため発売はしていないのだが、これがまたおいしかった!

参加者の皆さんからも高評価だったため、おそらく近々に商品化されることだろう。

楽しみだ。

 

料理を担当してくれたのは、新城北西部にて活動する「の~まんばざーる荷互奈」さん。

https://www.okuminavi.jp/search/detail.php?id=598

この交流会でも長らくご活躍だが、実は自分が2002年に青年会議所で初めて委員長を務めた際に、

お世話になったみなさん方だ。

代表の加藤泰平さんとも、久々にお会いすることができた。

「お代わりないですね」と声をかけると、

「そんなことはない。もう83だ」と。

お年を聞いて、さらにビックリ! 若い!!

 

先日、ある会合にて名古屋出身の方から「県民の森をもっとアピールした方が良い」という話を聞いた。

確かにテントは古いけど、それがまたオールドスタイルでいい感じ。

何より、1泊1人300円というのが魅力。家族3人で1000円でお釣りがくる!、と。

 

なるほど、久しぶりにテントサイトにも来てみたが、

流行りのグランピングとは対極で、これはこれでありかもしれない。


第70回全国植樹祭あいち2019

2019-06-06 08:35:30 | 森づくり

6月2日(日)、第70回全国植樹祭が、愛知県尾張旭市の森林公園にて開催された。

 植樹祭の目的は「豊かな国土の基盤である森林・緑に対する国民の理解を深める」ことである。

http://www.syokujusai-aichi2019.jp/

 

今回のあいち大会では、「森林(もり)と都市(まち)をつなぐ」ことを開催理念としており、

都市部での木材利用の推進を掲げているが、名古屋を中心に大都市圏を形成する尾張地方と、

豊かな森林環境が広がる三河地方からなる愛知県ならではこその視点である。

 当日は、12000人を超える方が参加されたようだ。

 

これだけ大勢の方が集まった理由は、やはりこれだろう。

新天皇、皇后陛下の初の地方公務となったためである。

遠くのスクリーンにてお姿が拝見できた。

 

「木材利用」を掲げる大会にふさわしく、会場内のいたるところに木材が活用されている。

両陛下をお迎えするお野立所。

これはそのままこの地に残されるとのこと。

ヒノキとキクが美しい。

 

来賓用の席。

杉材を使った、おそらくスタッキング仕様。

面取りもきちんとされており、何か特殊加工してあるのか座面の強度もある。

大会後は、公共施設等で再利用されるらしい。

 

 

名古屋の建築・林学系の大学生たちで構成するサークル「MOKKO」によるモニュメント。

https://mokko-timberstudentcouncil.jimdofree.com/

昨年、活動の一環で当社の木材搬出現場に視察に来てくれた子達だ。

 

ゲート

 

この橋の材は、新城市内の製材業者さんが納めたものだそうだ。

 

サブ会場のおもてなし広場には、奥三河観光大使を務める、和太鼓集団志多らも登場!

森林と志多らは、よく合う。

 

演奏後、前を歩いていたスーツ姿の男性2人の会話。

「志多らって太鼓うまいね」

思わず後ろから突っ込みたくなってしまったが、ま、知っていただいたことは良かった。

 

 

おまけ。

当日の昼食は、愛知県産の食材を用いた弁当。

さすが、日本一の農業県の愛知。

 


奥三河蒸留所

2019-05-15 08:31:14 | 森づくり

奥三河にまたひとつ、新たな希望を感じられる場所ができた。

 

「奥三河蒸留所」

板敷川沿いの、以前レストランがあった場所。

そこに、世界各地のエッセンシャルオイルの販売を手掛けるランド(安城市)が、

国産エッセンシャルオイルの開発・販売を目指して新たな拠点を築いた。

 

(株)ランド

https://land-world.jp/

 

これが、その第1号商品。

奥三河の杉と桧を使ったアロマテラピースプレー。

シュっとひと吹きすれば、森林の香りがあたりを漂う。

 

阿部社長とお話いただく時間を得たが、非常にアグレッシブ。

アフリカでのエッセンシャルオイルの開発秘話から奥三河の今後の発展の可能性まで、

貴重なお話を伺った。

 

敷地内には、カフェも併設。

しいたけや東映チキンなど、地元食材も盛り込んだメニューも並ぶ。

こちらも今後の展開が楽しみだ。

 

すぐ横を流れる板敷川。

ここからの眺めだけでも癒される。

 

ここ数年、奥三河に新しい風が吹いている。

これからが、楽しみだ。


キタニ

2019-05-14 17:05:07 | 森づくり

「すごい北欧家具の店がある」

いつもドイツでの研修でお世話になっているN社長からご紹介いただき、

GWの半ばに、高山市にあるキタニ本社を訪れた。

 

キタニ

https://www.kitani-g.co.jp/

 

高山市内から少し離れた山里にある本社敷地内には、

家具の彫刻家と呼ばれたフィン・ユールの自宅が再現されている。

残雪が残る連峰を臨むように設計したくなりそうだが、生活を優先すれば西向きが必然となるそうだ。

予約をすれば見学も可能。コンサートなども時々開催されている。

 

本社ショールーム内で、一番目に留まったのがこの部屋。

北欧家具と「和」が、これほど合うとは。

N社長曰く「この部屋をそのまま欲しい!」と。

同感。

 

キタニの竹淵会長から約2時間、丁寧な説明をいただいた。

キタニの歴史、キタニの思想、

家具に対する想い、仕事に対する情熱がひしひしと伝わってきた。

 

上記の写真

ショールーム内で紅茶をいただいたのだが、

テーブル、ソファ、カーペットの総額を頭に浮かべると、

ロイヤルコペンハーゲンのティーカップを持つ手も震える……。

 

 

ハンス・J・ウエグナーの名作、ベアチェア。

「このイス、おかけになられました?」と会長から尋ねられる。

恐れ多くてためらっていると、「せっかくですからぜひぜひ」と勧められる。

 

圧巻の座り心地。

単にデザインが良いだけでなく、椅子としての機能がきちんと備わっている。

問題があるとすれば、座り心地が良すぎて、立ち上がりたくなくなることだろうか。

 

このイス、実はいま令和元年記念として、オークションに出されている。

そのスタート価格、なんと2,800,000円!

 

ここ数年、ベアチェアの価格はどんどん上がっているそうだ。

北欧では、経年で価値が下がるのではなく、上がる。家具も建物も。

本物のものづくりに徹している証である。

 

無論、それだけの値段も当然するわけで、気軽に購入できるわけではないが、

せめて、その北欧家具の精神が反映されたキタニオリジナル家具を、

いつか購入できるように精進したい。

 


彦坊山修繕

2019-04-22 10:13:25 | 森づくり

昨年訪れた大型台風は社有林にも大きな被害をもたらせていた。

 

社有林へとつながる林道はご覧の通り。

上記の写真。

通常の水量計算では、十分すぎるほどの口径なのだが、

このように上流域からの立木が管の呑み口を塞いでしまうと吐ききれなくなってしまう。

結果、上流域からの大水は管も石積みも乗り越え、その先の林道を洗い流してしまうことに。

 

普段から管の点検は行っていても、台風時に発生する一瞬のことには対応できない。

元々の排水構造から見直さなきゃならないのだが、それにはかなりの予算措置が必要となる。

そのため、当面は壊れたときに私費で直しながら、社有林までの道を確保しているという状況。

 

仕事がひと段落した春に、息子たちとともに修復状況を確認しに行った。

今回は時間もこどもたちの体力もまだないため、社有林の入口のみを探索。

実測50haあるため、ぐるりと回るには半日は必要。

息子たちがもう少し成長したら、おにぎりをもって出かけてみたい。