三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

ドイツ視察研修7

2018-05-21 14:14:36 | 森づくり

3回目のドイツ視察となるが、今回も前回同様に集合日の1日前にドイツ入りした。

この視察は、現地集合・現地解散のため前後に自由が利くのも魅力。

フライトは自分で手配しなければならないが、ネット社会では特になんの不便もない。

簡単にできてしまうだけに、旅行会社の経営の厳しさを逆に実感する。

 

今回は、前日発の方がドイツでの1泊のホテル代を含めても翌日発よりトータルで安く、

前日が土曜日であり、仕事への差しさわりもないため、迷わず前日のフライトに。

 

とはいえ、ドイツでは日曜日は基本的に法律でお店はすべて休み。

働き改革が叫ばれる日本だが、ここまで大胆な政策を打ち出せるだろうか??

 

そこで、日本ではあまり足を運ぶことはないのだが、美術館巡りをすることに。

 

◇シュテーデル美術館

200年前に開館した歴史ある美術館。

700年前の作品から現代アートまで幅広い作品が常時600点以上展示されている。

ヨーロッパの美術館は、写真を撮っても良いとのこと。

なぜ、日本はダメなんだろう??

Peter Paul Rubens

Pablo Picaso

MAX BECKMANN

 

所蔵コレクションの素晴らしさもさることながら、美術館自体のつくりもオモシロい。

美術館って、こんなにカラフルだっただろうか?

でも、この壁の色彩によって、どんどん奥の部屋へと引き込まれていく。

 

地下はがらっと変わってモダンアートの世界。

難解だ……。

 

もう1軒訪れたのは、そのモダンアート専門の美術館。

こちらは、勝手には撮影できないが、受付で申請すればOK。

ここにサインしろと言われてしたが、但し書きになんて書いてあったかは不明……汗

 

◇モダンアート美術館

いきなりとまどう…。

それでも、いかにもモダンアートという作品も並ぶ。

Andy Warhol

 

一番難解だった作品はこれ。

パンに羽がついて列をなして飛んでいる…。

しばらく見入ったが、まったく分からなかった。

 

古典の名作から、現代美術まで、なかなか楽しめた初日であった。

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ドイツ視察研修6

2018-05-18 08:48:54 | 森づくり

研修2日目。

いよいよ森に入ってのフィールドワークだ。

この写真、今回自分が一番気に入っているものだ。

道を境にして、右と左の森の違いがお分かりになるでしょうか?

実はこの森は兄弟で所有しており、左が兄、右が弟。

15年前に同時に間伐を実施し、施業したのはどちらも弟の息子。

唯一の違いは、選木の仕方。

左の森は森林官のランゲ氏に依頼し、不均質な選木が行われた。

右の森は弟の息子が自ら選木し、均質な選木が行われた。

結果はご覧の通り。

兄の山。

弟の山。

 

不均質な選木・間伐を実施すると、林内に入る光の量も不均質になる。

そのため、陰樹と陽樹のどちらもが、その林内にて成長するようになる。

一方、均質な選木・間伐を実施すると、林内に入る光の量も均質となる。

そのため、単一種だけが、その林内にて成長するようになる。

 

15年経つと、これだけ林内の樹種の構成に違いが出る。

もちろん、単一種だけを育てるプランテーション型の林業のやり方もある。

愛知県内でみられる森林の多くは、このやり方だ。

 

しかし、プランテーション型は市場の変化に弱い。

その樹種の需要が減少した時には、林業経営が立ち行かなくなる。

まさに、今の日本だ。

 

一方、多様な樹種の構成となっていると、そのときの市場に合わせて出材ができる。

つまり、安定経営ができるというわけだ。

 

むろん、利用(木材生産)目的ではなく保養(レクリエーション)目的で森を見た場合に、

どちらがより好まれるかは、一目瞭然だ。

 

前述の森林、15年を経て、次の間伐に向けた選木を行うこととなったが、

右の森林所有者である弟は、今度はランゲ氏に依頼したそうだ。

 

ランゲ氏曰はく、「山主は頑固」。

そのため、いくら言葉で伝えようとしても伝わらないことがある。

それならば、共感してくれた人の森で「モデル」をつくって見せた方が理解が早いと。

 

この山には、ランゲ氏が手掛けた森がいくつもある。

どこをみても不均質な間伐により、多様な樹種が育っていた。

森林官には、ゆるぎない信念とそれを裏付ける豊富な知識と粘り強い性格が求められる。

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先代の想い

2018-05-17 16:31:23 | 日記

5月14日(月)に新城警察署にて、移動式防犯カメラの寄贈を行いました。

 

これは、昨年12月に他界した弊社会長であった父の遺言の1つでした。

父は、2005年(平成17年)から12年、新城防犯協会連合会の会長を務めさせていただきました。

その間、皆様方にお支えいただいたおかげをもちまして、

2017年(平成29年)11月には、陛下より藍綬褒章を授かる栄に浴しました。

そのことを、11月20日(月)の午前中に新城警察署にて署長にご報告したのち、

午後から、かねてより患っている病の治療のために入院したのですが、

月末から急速に病が悪化し、そのまま12月25日(月)に病室にて永眠いたしました。

「本来なら受章のお礼に会を催して感謝の意を示すところだが、こんな体だからちょっと無理だ。

 代わりに防犯カメラを寄贈したい。」

 

本人は入院前からそう決めており、

病室でも何度も何度も「良い防犯カメラは見つかったか?」と問いかけられました。

けれど、なかなか思うように事が進まず、生前にその想いをかなえることはできませんでした。

 

早いもので、それからもう4ヶ月が過ぎてしまいましたが、良い防犯カメラも見つかり、

このたび、移動式防犯カメラ2台を寄贈させていただくことになりました。

 

生前、父は、この防犯協会連合会をはじめ、JC、ロータリークラブ、法人会、

奥三河ビジョンフォーラム、観光協会、商工会等々、様々な地域活動に携わっていました。

それらの活動を通じて、新城の、奥三河の、東三河の正しい発展を願っていましたが、

そのベースとなっていたのは、安全・安心なまちづくりでした。

 

安全に、安心して生活が送れなければ、ふるさとの人々が夢を描くことはできない。

安全で、安心できる地域でなければ、外から人々が訪れることはない。

 

そんな想いから、犯罪抑止効果が高いといわれる防犯カメラを設置することで、

ふるさとの人達に、ふるさとを訪れる人達に、安全・安心を届けたいとの想いでした。

 

そうした先代の想いを胸に、自身も地域活動を通じて、また本業である土木・林業の仕事を通じても、

安全・安心な地域づくりに、今後も寄与してまいりたいと思います。

(中日新聞5/15日)

(東日新聞5/15日)

(東愛知新聞5/15日)

 

 

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森林セミナー2018「ドイツに学ぶ多機能森林業」

2018-05-16 15:19:15 | 森づくり

ドイツの学びを日本に!

 

NPO法人穂の国森づくりの会と(一社)奥三河ビジョンフォーラム、

豊川ビジョンリサーチ、(公社)東三河地域研究センターの4団体にて開催。

講師は、4月のドイツ林業研修を担当してもらった、森林官のランゲ氏とコーディネーターの池田氏。

当初、募集期間も2週間と短かったため、30名ぐらいの参加者を予定していたのだが、

なんと、70名を超えるお申し込みが!!

しかも、参加された方の顔ぶれは、山主、森林系NPO、まちづくり系NPO、林業事業体、建設会社、

エネルギー会社、スポーツツーリズム関係者、地元企業、議員、行政(国・県・市)、一般個人と多彩。

 

林業関係者以外にも分かりやすいように、講演は主に映像を用いて行われた。

これはドローンを使って、森林を真上から撮影したもの。

色の違い、形の違いで、多様な樹種の構成となっていることがよく分かる。

 

今回のセミナーの目的は、森林の「利用」・「保護」・「保養」機能を統合的に扱う

ドイツ南西部の森林管理手法を学ぶこと。

そして、その機能を同時にすべて満たすためには、誰でも気軽に森の中に入ることのできる

「道」が必要であることを知ること。

こちらは「利用」機能としての木材生産の現場。

大径木が道際まで搬出され、出荷を待っている様子。

後は、運搬業者がGPSデータに基づき材を指定された場所に運ぶのみ。

「道」があるために、これが可能となる。

 

こちらは、その「道」を使ってMTBを楽しむ様子。「保養」機能だ。

これ以外にも、トレイルランニング、ノルディックウォーキング、乗馬などを楽しむ動画が紹介された。

これも「道」があるから、可能となる。

「道」のおかげで、人口1000万人のバーテン・ヴュルテンベルク州では、

1日平均約200万人が森の中に入っているという。

 

40分の講演後、残りの約80分は参加者との質疑応答となった。

参加者の顔ぶれが多様であるため、質疑応答の内容も多様となる。

「木材生産業者と森を利用する一般市民との事故の危険性は?」(林業事業体)

「山に不特定多数の人が入ると不法投棄の心配があるが対処方は?」(山主)

「森林に無関心な方に森林に関心を抱かせるには?」(森林系NPO)

「森林官の仕事の範囲は? 個人山主への関与の仕方は?」(行政)

「狩猟のやり方は? 獣肉は販売か自己消費か?」(森林情報関係者)

「レクリエーションで森林を使うことに対する林業事業体の理解は?」(スポーツツーリズム関係者)

 

日本における多機能森林業の先駆者である、たかやま林業・建設業協同組合の長瀬専務理事からも、

これまでの実践に基づく、ありがたいコメントをいただいた。

途中、ランゲ氏より「会議室より森の中で話をした方が、より理解が深まる」との意見が。

また、参加者からも「次回は、ぜひ森の中で話を聞きたい」との声も寄せられた。

 

今回は、時間の都合でフィールドワークはできなかったが、

やはり、森の中で開催する方がより実感が湧くだろう。

 

ドイツの森まで行ければ、なおさらだ。

池田氏は、年間に何回かそうした少人数にも対応したツアーを企画している。

また、6名以上のメンバーが集まれば、オリジナルツアーも企画できるそうだ。

http://www.arch-joint-vision.com/arch-joint-vision.html

http://blog.arch-joint-vision.com/

今回、ご参加いただいた意識の高いみなさんと、またドイツへ行くことができればと思う。

 

また、ドイツはちょっと無理という方でも、

幸いなことに、片道3時間で行ける高山市に、長瀬氏たちが整備したモデル林がある。

ここから行ける方も多いのではないだろうか。

http://www.takayama-rinken.com/

 

おしげもなく積み重ねてきたノウハウをご提供いただくランゲ氏、池田氏、長瀬氏に感謝しながら、

この東三河地域の森林管理のあり方を、今後も多様な主体で考えていきたいと思う。

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笑顔・笑顔・笑顔

2018-05-16 08:32:57 | 奥三河の紹介

Da MONDEは、スタッフで参加しても楽しい。

楽しみ方は、あなた次第!

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