三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

平成25年度治山・林道コンクール表彰

2013-11-21 14:49:06 | 日記

昨日、東京平河町の都市センターホテルにて、上記の表彰式が開催された。

 

当社は、先日、愛知県農林水産部の優良工事表彰を受賞したが、

同工事が、第29回民有林治山工事コンクールにもエントリーされ、一般社団法人日本治山治水協会長賞をいただいたためだ。

会長賞といっても、どちらかといえば参加賞みたいなもの……

北は北海度から南は沖縄まで、全国各地からから5部門に分かれて約140もの事業がエントリーされ、

その中から農林水産大臣賞と林野庁長官賞が若干名選ばれ、それを惜しくも逃した人全員に会長賞が贈られる。

来年はぜひ大臣賞を目指したい。

 

その表彰式の前に、幼馴染がプロデュースし、今年OPENしたばかりのカフェに立ち寄る。

「Standard coffee」

http://standard-coffee.jp/

 

幼馴染が言うには、いま、アメリカ西海岸ではコーヒーはサードウェーブの時代だと。

ちなみにスタバやタリーズなどのプレミアム系はセカンド。

ファストフードとは対極に、豆の品質にこだわり、ハンドドリップ方式でじっくり丁寧に淹れるコーヒーを、そう呼ぶらしい。

 

確かに、溜池山王というOfficeや官舎が立ち並ぶ気ぜわしい一角で、

この店の中だけが、静かにゆっくり時が流れている気がした。

 

お近くにいらしたときは、ぜひお立ち寄りください。

 

そして、せっかくの機会だったので、実は前泊し、東京で暮らす幼馴染たちと旧友を温めた。

場所は、最近移転したばかりという、世田谷代田にあるフランスの家庭料理の店「IVROGNE」。

http://ivrogne.tokyo.jp/index.html

この店、最寄り駅というものがない。

というか、この店を中心にして放射線状にいくつも駅はあるだが、そのいずれの駅からも遠い。

そのため、駅からはバスかタクシーでないとこの店に来れない。(脚力に自信のある方は別だが……)

 

以前は池尻大橋駅のすぐ近くにあったと聞くので、なぜわざわざこんな不便な場所に……

オーナーシェフ曰く、お客さんの顔を見ながらゆっくり料理を作りたかったからと。

そのため、店はシェフとホール係のアルバイトの女の子1人しかいない。

その人数で回せるぐらいのお客さんが来てくれれば、それで良いとのこと。

 

座席は6テーブル。

ほとんど女性客だが、そのうちの1組は三重県から来たという。

前日は、北海道と九州からのお客さんだったらしい。

「おいしいものがあれば全国からお客さんが来る」というのは本当なんだと実感。

 

そうだ、それこそ、フランスだ!

フランスの三ツ星レストランは、郊外に多いと聞く。

 

料理はさすがにどれも美味しい。

この日は、フランス家庭料理の定番の鴨のほほ肉のコンフィやムール貝のワイン蒸しなどを食したが、

週一で訪れる常連さんのために、毎週新しいメニューを用意しているとのこと。

季節に合わせたものや、日本ではここでしか食べられないメニューなど。

 

「また、来たい。」

そう思わせる料理の腕とシェフの人柄、

そして、東京にいるとは思えないぐらい、静かでゆっくりとした時間だった。

 

 

あまりに美味しくて料理の写真を撮り忘れた。

唯一、最初の一皿のみ。

「お肉の盛り合わせ1200円」

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Workshop Table

2013-11-12 17:41:56 | 森づくり

NPO法人穂の国森林探偵事務所にて、会議机(Workshop Table)を製作。

これ、ただの変わった形(台形)の机というわけではありません。

 

これを複数組み合わせていくことで、様々な会議に適した机になります。

 

例えば、こんな感じ。

6個組み合わせると、円卓会議もできるようになります。

横につないでいけば、ちょっとしたパーティースタイルにもなります。

 

材質はもちろん、三河材(ヒノキ)です。

 

木のぬくもりと香りを感じながら会議をすれば、

リラックスして、いつもよりもっと豊かで楽しいアイデアが生まれてくることと思います。

 

 

明日から始まる、「メッセナゴヤ2013」の中部環境先進5市のブースにも展示されます。

ご興味のある方は、ぜひ会場で足をお運びください。

http://www.messenagoya.jp/

 

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ドイツ林業研修 その9の2

2013-11-06 09:57:40 | 森づくり

9月22日(日)、午後から今回の研修の総括ワークショップ。

ドイツの道づくりを日本で展開する際に、大きな課題と思われる「コスト」について検討。

森林官のランゲ氏は昨年と一昨年の日本での研修の際、一部の林業関係者から

「ドイツのような道では開設コストがかかり過ぎて、採算が合わない」と指摘されたとのこと。

しかし、ランゲ氏は「そんなことはない!」と断言。

まずは路網密度からの試算。

・日本は曲線が多く、ドイツは直線的な線形が多い。

・日本の開設コストより、ドイツの開設コストの方が高い。

という条件のもと、日本の林業関係者からのデータとドイツのデータでトータルコストを計算。

 

「日 本」 路網密度(250~300m/ha)×コスト(30~50ユーロ)=トータルコスト(7500~15000ユーロ/ha)

「ドイツ」 路網密度(50~70m/ha)×コスト(50~100ユーロ)=トータルコスト(2500~7000ユーロ/ha)

 

と、haあたりの道開設コストで考えれば、ドイツ式の方が安いとの結果に。

 

また、ドイツの道は広すぎるという指摘に対しては、

「日 本」 道幅3.0m×密度250m/ha=伐開面積750㎡/ha

「ドイツ」 道幅5.5m×密度70m/ha=伐開面積385㎡/ha

 

と、こちらもドイツ式の方が環境負荷が少ないことを証明。

 

さらに、メンテナンスコストにも言及。

ドイツ式の林道は、屋根型構造であり水の浸食の心配がないため、路面のメンテはほぼ不要であり、

集水桝の土砂排出にかかる費用約70ユーロ/haのみの負担で済むとのこと。

それと比較して、日本のメンテナンスコストはどれだけかかるのか分からないぐらいだ、と。

確かに、こう聞くと、ドイツ式林道の方が理にかなっていると感じる。

 

だが、問題は、この奥三河の山々において、本当にこのようなコストで道ができるのかということ。

・奥三河の山で、5.5mの林道を、13000円程度のコストで開設できるのか?

・ドイツのような勾配8%以下の直線的な林道を、奥三河の山の中に入れられるのか?

・奥三河の年間降雨量や近年のゲリラ豪雨に対して、素掘りの集水桝で対応可能なのか?

 

これについての解は、実際に奥三河の現地条件で検討・試算してみるしかない。

はなから「欧州のものを日本にもってきてもダメ」と拒絶するのではなく、

いま、先が見えない日本の森林・林業の再生に向け、あらゆる可能性に挑んでみるしかないのではないかと思う。

 

ランゲ氏も言う。

「机上の議論でなく、実践を積み重ねることだ」

 

ドイツ式森林整備のカギである「道(屋根型林道)」「間伐(将来木施業)」「狩猟(天然更新)」。

実際に奥三河で展開するには、さらなる一工夫が必要となるが必要となるが、情報をさらに集め仲間と知恵を絞りながら、

ドイツ式に倣った、奥三河式森林整備の確立を目指していきたい。

フーバー岩からみた眺め。

まるで日本の山々のような景色。

ドイツでできて、日本でできないわけはない!

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現場進捗状況

2013-11-05 10:31:57 | 土木

久しぶりに現場の進捗状況を報告します。

 

◆道路改良工事(交付金)  一般国道151号 新城市富永地内始め

地盤支持力の見直しにより中断していた工事が再開しました。

地盤改良後、L型擁壁の据え付けが完了しました。

この後、埋め戻しをし、側溝及び歩車境ブロックを並べます。

 

◆道路改良工事 市道八束穂県社線(Ⅱ工区) 新城市八束穂地内

新東名高速道路の開通に伴う市道の拡幅及び切り回し工事です。

拡幅部分のブロック積が、まもなく完了します。

工事に伴い、市道八束穂県社線は清井田交差点から100m程入ったところから車両通行規制させていただいています。

ご不便をおかけしております。

 

◆農地環境整備事業 高里第1地区 用水路その2・3工事 新城市作手清岳地内

農業用水管を布設しています。

現在、白鳥神社とイチゴハウス付近にて、一部、通行規制をかけさせていただいています。

ご不便をおかけしております。

 

◆管路施設その14工事 新城市一鍬田地内

下水管を布設しています。

現在、焼き肉京城苑前の道路を片側交互通行規制にて施工させていただいています。

ご不便をおかけしております。

 

これから工事の最盛期を迎えるため、市内各所にて通行規制等が増えてまいります。

皆さまには何かとご不便、ご迷惑をおかけしますが、工事の安全施工と早期完了に努めてまいりますので、

なにとぞご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

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ドイツ林業研修 その9の1

2013-11-04 09:18:05 | 森づくり

9月22日(日) 晴れ。

いよいよ、研修も今日が最後。

よくこういうときに、「長いようで短かった云々」という言葉がしばしば引用されるが、

「あぁ、こういうことなんだな」と実感。

 

午前中は、現場で道づくりの研修。

これまでにも何度も申し上げてるが、ドイツでは、このようにきちんと整備された道が、山のいたるところに入っている。

 

これは1年半前に開設した道。

まだ仕上げ前。一度落ち着かせてから仕上げに入る。

仕上げには、かなり粒子の細かい砕石を敷均し、ローラーで締め固める。

タイヤの溝の跡が若干つくぐらいにかなりカチカチに仕上げる。

こうして施工当初は固い路面に仕上げても、やはり雨が降れば何年か後には、路面も緩み、轍が出来、

そこが水道(みずみち)となって、路面がえぐられる。

日本の林道は多くがそういう状態にある。

 

ドイツが日本と異なるのは、そのための排水処理が徹底されているということ。

第1に、縦断勾配は2~8%以内とし、横断勾配をそれ以上とることで、雨水を路面を走らせずに、すぐに山側と谷側に流すということ。

これはできるだけ一カ所に水を集めずに、分散させることによって雨水の浸食を防ぐとともに、

路面が乾いた状態を保ちやすくする工夫である。

 

第2に、山側には50m間隔で、集水桝を設けて、暗渠によって谷側へ雨水及び沢の水を流すということ。

その際の集水桝と暗渠の作り方が特徴的だ。

桝といっても2次製品やコンクリートを用いるわけでなく、基本的に現地発生材で工夫して設ける。

そして、沢の水を一気に谷側に落としてしまうと、暗渠内が土砂で詰まったり、谷側の法面が浸食されてしまうので、

進入口と排出口が直線的にならないように、いったん桝に水をプールさせ、減速させてから谷側へ流す。

こちらもそう。

こちらは、進入口より排出口が高い位置にある。

本当はもう少し桝が大きい方が良いそうだが、岩盤が出ており施工コストを考えた上で、このサイズに決まったそうだ。

また桝の位置とサイズは、定期的に桝に溜まった土砂を排出する際に使用するバックホウのバケットのサイズを考慮するそうだ。

つまり、桝の脇にバックホウが止められて、そのままバケットですくって掻き出せることが重要とのこと。

メンテナンスにかかるコストも最初から計算されている。

暗渠の設置方法もいかにもドイツ的。

暗渠の勾配は0~‐1%とフラットもしくは逆勾配にしている。

こうすると暗渠内に土砂が溜まりやすくなってしまうのだが、そこがねらい。

そうすることで、自然環境に近い河床状況をつくり出し、生態系の維持に努めるとのこと。

もともと、林道開設時に沢を超える際に、洗い越し方式でなく暗渠を必ず用いるのも、この生態系の維持が理由。

いかにも環境先進国のドイツらしい。

また、暗渠の排水口の処理も徹底している。

下記の写真のように、現地発生材を用いて階段状の沢を人工的に設けることで、

水を減速・分散させ、谷側の法面の浸食を防いでいる。

 

お気づきのように、こうした施工はコストがかかる。

それでも、ドイツでこの方式が取り入れられているのは、「道づくりは将来への投資である」との考えからだ。

道があって初めて高性能のマシンが使用でき、高い生産性をあげられる。

確かにこれまで見てきた林業機械はいずれもホイール式であり、日本の森林作業道で使用されているクローラー式と比較すると、

圧倒的に施工スピードが違う。

 

また、道があるから人が山に気軽に入ることができ、森林整備の重要性に対する理解が進む。

現に、研修中も山中にて、レクリエーションを楽しむ多くの市民に出会った。

また、道があるから、トレーラーが現地まで材を引き取りにくることができ、木材利用が進む。

さらには、緊急時には救急車両が走行することができ、林業従事者やレクリエーションを楽しむ市民の安全が確保される。

 

このように「道」は良いことづくめだ。

 

問題はコストとのバランス。

これについては、午後からの総括WSにて、森林官のランゲ氏から具体的な試算が示された。

 

つづく。

 

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