三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

グループワーク その1

2014-08-22 18:37:32 | 土木

数々の市民活動を通じて学んだグループワークの手法を、社内で実践。

本当はファシリテイターは自分じゃない方が良いのだが、それはそれとして。

 

テーマは「工期短縮」

工事期間を短くできれば、近隣住民の方にも喜ばれるし、経費も節減できるし、次の受注のチャンスも増える。

そこで、「早く始めて、早く終わる」ための方法論を、ブレストやらグルーピングやらマトリックスやら、

これまでに試したことのあるツールをフル活用しながら、みんなで考えてみた。

 

今回のポイントは「受注から着工までの時間をどうしたら短縮できるか?」

 

結果、様々な業務改善の提案がうまれた。

これまで経営会議の場では出てこなかったような提案も。

が、大事なのは、これからこれらをいかに実践していくかということ。

まずは、始めやすくて効果の高いものから、1つずつ実践していくことに。

コストのかかるものについては、次回の経営会議で協議することとした。

 

次回のポイントは「設計変更にいかに迅速に対応するか?」

より多くの意見やアイデアを引き出せるような手法を考えたい。


植生調査2

2014-08-14 16:05:46 | 森づくり

コハウチワカエデ(カエデ科カエデ属の落葉高木)

紅葉がキレイで庭木としても使われる。

 

ホオノキ(モクレン科の落葉高木)

大きな葉は朴葉味噌や朴葉寿司でおなじみ。材は堅いので下駄の歯やまな板に使われる。

 

イタヤカエデ(カエデ科カエデ属の落葉高木)

設楽町ではこの木からメープルシロップをとって地域おこしに活用している。

 

モミ(マツ科モミ属の常緑針葉樹)

ドイツ・フライブルグではクリスマスツリー用のモミの生産林があったが、建築材やパルプ材として主に使われる。

 

コナラ(ブナ目ブナ科コナラ属の落葉広葉樹)

シイタケ栽培の原木や薪ストーブの燃料としても近年需要が高い。

 

 

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名前を忘れたが、枝からサロメスチールのような匂いがする木。

 

他にも数多くの種類の木が生えている。

今後、HPにて一覧で見られるようにしたい。


植生調査

2014-08-12 15:18:26 | 森づくり

社有林の彦坊山にて植生調査。

 

クロモジ(クスノキ科の落葉低木)

高級楊枝として有名だが、最近は養命酒の原料として需要があるらしい。

 

アブラチャン(クスノキ科クロモジ属の落葉低木)

油分が多いため薪炭として使われたり、果実や枝から油をとって灯油として利用された。

 

実はこんな感じ。

 

 

 

シキミ(シキミ科の常緑高木)

枝葉は寺院などで用いられるが、種子や果実は有毒である。

 

 

アカガシ(ブナ科コナラ属の常緑広葉樹)

 

サカキ(モッコク科サカキ属の常緑小高木)

神事に欠かせない榊。類似種のヒサカキも多数植生している。

 

 

ヤマザクラ(バラ科サクラ属の落葉高木)

「新城市の花」ともなっている日本の桜を代表する種。

 

次回に続く。

 

 


奥三河の獣害見える化報告会2

2014-08-10 08:31:28 | 森づくり

「奥三河の獣害見える化報告会」

台風11号が接近中にもかかわらず、約30名ぐらいの方が参加。

猟師、農家、自治体職員、大学生、NPO、民間企業等々、顔ぶれも様々。

昨年から始めた、鹿にGPS付の首輪を取り付けて生態動向を調査する実験の報告がなされた。

初代調査員はシカオ君。

平成25年の12月頃から活躍したが、3ヶ月ほど経ったとき、残念ながら猟師の弾に当たってしまい調査終了。

幸いにも、GPS首輪は無事だったため、今年、2代目調査員シカミちゃんの首に取り付け、再び調査開始。

すると、オスとメスでは全然行動形態が異なることが判明したらしい……。

シカミちゃんのデータはまだまとまってないため具体的な報告はなかったが興味深い。

 

と思っていたら、猟師の方から、「オスは直線的に逃げるから行動範囲が広いが、メスは狭い」と

経験則に基づくそうした行動形態の指摘も。さすが。

ちなみにこんな一言も。「なので今度のメスも(猟師に撃たれやすいので)あんまり長くないかもしれんぞ」と。

確かに俊敏な鹿を撃つため、首輪の確認までしていたら逃げられてしまう。

首輪につけた蛍光塗料が生き残りのカギとなるようだ。

 

そんな環境下での非常に難しい実験だが、そこで得られたデータはオモシロい。

昨今、獣害対策のため農地の周りに柵が張り巡らされている光景をよく目にするが、

鹿はその柵の周りをよくうろついてるようだ。

 

実際に地元の方からの報告で、森と水田の間に張った柵、特に森側が法面の場合は、

よく鹿に乗り越えられているそうだ。

鹿のジャンプ力は2メートルはあるとのこと。

目の前に食べ物があれば、どうにかして柵を乗り越えようとするらしい。

効果的な方法は、むしろ森の中に張り巡らせることらしい。

 

民間企業の方からは、新たな効果的な柵の提案があったりと、

報告会というよりは、関係者がそれぞれの情報を持ち寄った勉強会という趣となった。

 

シカミちゃんのデータが揃ったときには、ぜひまた参加したい。