ここ1週間で、2つの人財関連セミナーを受講。
そこで印象に残ったフレーズを抜粋してご紹介。
◆1つ目
4月18日(木) 三菱UFJ青年経営者セミナー
「若手人材の獲得競争で大手・人気企業に勝つ!」
講師:株式会社ニッチモ 代表取締役 海老原嗣生 氏
『応募者の少ない中小企業は、新規採用に3種の神器を使う必要はない』
※3種の神器=履歴書・面接・エントリーシート
3種の神器は応募者が多数の大手企業が、ふるいにかけて落とす場合の手法。
中小企業は「落とす」ではなく「入れる」発想で、人物本位の採用の仕組みをつくるべき。
例)某中堅EC企業
最終面接の代わりにハイキングを実施。
体力・配慮性・チームワーク・勇気など痛いほどよく分かる。
口ベタな人でも、人柄がよくみえる。
『就活に困っている学生を助けてあげることから始める』
自社セミナーを開催しても、中小企業では人は集まらない。
大手志向の学生の手助けをし、不採用になった学生を自社に誘う。
例)中堅鉄鋼商社
銀行マンと社長の商談を見るプログラムを実施。
都銀志望の学生が大量に集まる。
なるほど。
つい当社でも、これまで普通に会社説明会と履歴書と面接を行なってしまっていたが、
これは一考する必要がありそうだ。
先日、当社新入社員研修で行なった、組手什でものを作るなんていうのは有効そうだ。
市とハローワークが開催している合同企業説明会でも、何かオモシロいことがやれそうだ。
◆2つ目
4月22日(月) (一社)奥三河ビジョンフォーラム4月例会
「最近の企業立地動向と企業誘致」
財団法人日本立地センター 専務理事 徳増秀博 氏
『国内新拠点選定評価における人財確保の配点割合は50%以上』
デンソーエレクトロニクスが北海道千歳市に工場建設。
当初本命は九州だったが、決め手となったのは人財確保のしやすさ。
評価項目:高卒新卒者求職者数・有効求人倍率・大学(工学部)、高専数・給与水準など
『工業高校は、まず先生が企業にインターンに行くべし』
従来の学校の授業で教えている技術は、古くて職場では使えない。
まず、最先端の技術を、教師が知る必要がある。
その上で、インターンシップ制度をもっと活用し、優秀な技術・技能者を育成する。
東海地方は、新規立地計画の候補地としては上位にあげられるが、
愛知県は人手不足であり、新規採用が困難なことがネックとのこと。
新城市は新東名のインターチェンジができる好立地にあるため、
海外との競争になる単純組立加工作業ではない、
部材・装置などの頭脳型産業の誘致を目指すのが良いのではと。
なるほど。
優秀な技術者を育てる技術系の学校など、人財が確保しやすい環境を整えると
大手企業を誘致しやすくなる。
一方でそうすると、地域の優秀な人財は大手企業に就職するであろうため、
地域の中小企業は人財確保が困難になる。
だが、そこで、大手にはない採用プログラムを確立し、
大手の基準からは外れてしまった全国の優秀な人財を、
当地域の中小企業に集める仕掛けを考えれば、結果、地域の人口増にもつながる。
なんだか、オモシロいことが考えれそうな気がする。