里の家ファーム

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温室効果ガスの世界平均濃度、過去最高に

2019年11月26日 | 自然・農業・環境問題

世界気象機関「年々増えていく傾向は変わらない」

  朝日新聞デジタル2019年11月26日

 世界気象機関(WMO)がまとめた、主な温室効果ガスの世界平均濃度が昨年、過去最高に達したと気象庁が25日、発表した。二酸化炭素は407.8ppmで、産業革命前(1750年ごろ)の約278ppmの1.47倍に。メタンは1869ppbで2.59倍になっている。一酸化二窒素は331.1ppbで1.23倍になった。

 気象庁の担当者は「植林などにより森林の二酸化炭素吸収量はわずかに増えているが、化石燃料の消費増加分をカバーできるほどではなく、年々増えていく傾向は変わらない」と話す。

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深刻な衣服のゴミの環境汚染。
  地球を破壊する激安ファッションとは?

 HushTug NOTE カルチャー2018年2月13日

   https://hushtug.net/note/secret-trush/

突然ですが、あなたは今年に入って何着の服を購入しましたか?

 日本で1年間に販売される衣類の総数は約50億着と言われています。日本の人口は約1.2億人なので、ざっと計算すると、1人あたり年間に40着以上の衣類を購入している計算になります。この数字を見ると、「え?そんなに買ってるの?」と思った方が多いのではないでしょうか。日本の四季は寒暖差が激しく、季節が変われば着る服も変わるため、毎年の四季の流行に合わせると、日本人はこれだけの服を購入しているのです。しかしこの大量の服の購入が、私たちの住む環境を驚くほど汚染していることをあなたはご存知でしょうか?

衣服による環境汚染

 まずはこちらの写真を見てください!

 

出典;cnbc.com

  このゴミの山は、日本を含めた世界中で捨てられた洋服のゴミで出来た山です。洋服だけでこれだけ環境を汚していることをあなたは想像できたでしょうか。このように私たちの関係のない場所で、日本で毎年何億着も捨てられた洋服が世界の環境を汚しているのです。

 ファストファッションの象徴である大量生産は、生産しただけ大量消費に繋がり、最終的に大量廃棄になっています。

 さらにこのゴミを処理する場合、全て衣服を燃やすのですが、燃やした分だけダイオキシンなどの有害ガスが出ます。驚くべきことに、製造から販売、消費から廃棄に至るファッション・アパレル業界が排出するCo2の量は石油産業に次いで第2位にもなっているのです。

 Co2の増加は最近の大きな環境問題である地球温暖化の要因と言われています。地球温暖化によって地球の平均気温が上昇し、南極や北極の氷が溶け、海面が上昇することで水没する地域が出てしまうことや最近日本でも頻繁に起こる集中豪雨などの異常気象を起こしている原因に私たちが捨てている洋服のゴミが影響しているのです。

 日本での服の価格は数十年前とは比較出来ないほど安くなっていますが、低価格になればなるほど、世界の環境を汚していくという悲しい結果に陥っているのが現状です。

日本では毎年33億着が捨てられている

 では私たちの住む日本では、どれだけの衣服が捨てられているのでしょう。

 最近の日本人は服に対して、「2~3回着たら、捨てる」という考えを持っている人も増え、質の高い服を何年も着るよりも、安い服をコロコロと買い替える人が増えています。その結果、衣服の排出量が増え、世界の環境を汚染し続けているのです。しかし実際に、どのくらい量の衣服が捨てられているかを知らない方が多いのではないでしょうか。

 2009年の中小企業基盤整備機構の資料によると、衣料品の2009年の供給量(作られた量)と排出量(捨てられる量)は、

◇国内供給量:111万トン(約39億着)

◇総排出量:94万トン(約33億着)

となっています。このデータから分かるように、作られた衣服はほとんど捨てられています。実際に衣服を着続けている量(作られた量:111万トン−捨てられた量:94万トン)はたった17万トン(約6億着)しかないのです。6億着に対して、日本の人口は約1.2億人ですから、一人当たり5着ほどしか残っていないことになります。日本人がどれだけ服を大切に扱っていないかが顕著に表れています。

 あなたが「安くて、おしゃれ」なファストファッションブランドの服を着続け、捨て続けることによって、環境汚染・環境破壊がどんどんと進行しているのです。

メイドインジャパンは消滅寸前

  最近はファストファッションブランドが成長することで、メイドインジャパンの衣服が消滅しかけていることも大きな問題になっています。

まずはこちらのデータを見てください。

 こちらのデータは繊維産業の工場とその従業員数を表したものなのですが、25年間で工場の数と従業員の数は約4分の1にまで減少しています。

 このように質よりも量を重視したファストファッションの流行によって、世界に誇る日本の高い技術が失われようとしているのです。このままのペースであると、30年後にはメイドインジャパンの衣服はほとんど無くなり、日本で販売される衣服のほとんどが中国やバングラディシュ、カンボジアなどで作られたものになると予想されています。

 日本の繊維工場で働く従業員は職を失い、安さを重視した海外産の衣服を着回すことで、環境を汚染し続けるという最悪の状況になりつつあるのです。

最悪の状況を改善するために

 現状の日本でファストファッションブランドは、低価格でおしゃれが出来るので、当然人気があります。しかしこの低価格な服を短期間で捨ててしまうことで、環境が汚染され続けていることが現実です。

 この現実を改善するための1番の方法は、質の低いファストファッションブランドの服を購入せず、質の高い服を購入し、何年間も着続けることですが、ファストファッションブランドの服を購入してはいけないというわけではありません。これまで毎回「安くて、おしゃれ」な服を買って、流行りが過ぎたら捨ててしまっていた行動を変えること。そのほんの少しの行動が、環境破壊が進んでいる地球を救うことが出来ます。安いジーンズを4本買うのなら、上質で長持ちするジーンズを1本購入することも1つのアイディアではないでしょうか。