この七号が出た昭和九年には現在の天皇の誕生の喜びで埋められている。天皇家は
女系家族と言われていたそうで昭和八年十二月二十三日の男児の誕生にはそれこそ
日本中が悦びに沸いている。この号では笛廼舎の生誕の祝いがある。
読み物は「龍南懐古捨遺」であろうか、これは龍南200号(大正十五年発行の記念号)
からの転載で友枝高彦氏が五高開校当時の思い出を書かれたものでその様子を窺い
知ることが出来る。
其の他高原操氏の「米価拾銭のころ」は先年同窓会関係の資料を整理していた時、生
原稿が出てきたので転写したがこの同窓会報の為に書かれた物であることがわかり改
めて読み直した次第である。(tH)