五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

五高の資料整理顛末記  2000

2010-06-30 06:23:13 | 五高の歴史
一月九日 火 曇のち雨
二十一世紀になって最初の出、例のとおり七時四十分の出発、小中学校は今日が始業式とか、三週間ぶりの出でさぞう煤が落ちているかと気になり八時五十分に開室する。
全展示室を開け電灯をつけ点検する。案外気にしただけは埃が落ちていない、しかし例の糞蝿の死骸の多さ、特に西側階段は酷い各段に二~三匹は落ちている。二階の廊下・各展示室・階段に掃除機を掛ける。

第一展示室の展示ケースの下からトランクが出て来た一瞬先日の特別展でのハーンのトランクかと見まちがった位であった。一般公開の時校旗を飾りつけた入れ物を下に置いたままで七年間も眠っていたのか、取り出して倉庫に保管しておいた。
色々のことを管財に話しても埒があかないので自分で思い切り掃除機を掛け雑巾をかけた方がどれだけか気持ちがいい事か・・。十二月にもある程度は清掃していたこともあり案外スムーズに出来た。しかし二階を終わった時は十一時三十分を過ぎていた。少々くたびれた。
また第四展示室の図書室細則の木板を下げている針金が切れ掛かっている。展示物が異常に傾いているので気になったのでわかったものであったが・・・・。長い年月で金属疲労が起きたのか?。代わりの針金を探してきて補修した少々中心が歪んだが仕方がないかか

植木の菱形の池

弁当持参であるので食事をする。終わると携帯電話を新しく換えたので薬のk氏に電話してみる,いろいろ話したいらしい。自分のほうからはなかなか電話しないくせに・・。
それからすぐに西側階段から掃除機を掛ける。糞蝿の死骸有るわ有るわ!煤がそう落ちていないことは良かったが・もし煤が落ちていたら一~二時間の作業では完了しないからである。しかし展示ケースの上には相変わらず煤が落ちていた。クイーン・アン様式の建築、煤が落ちるのは天井の隙間がある事が原因であることはわかっているが・・・これがあるからこそ国の重要文化財の指定を受けているのか?続けて一階にも掃除機を掛けたので完了したのは一時三十分を過ぎていた。

ただ資料の整理するだけよりどれだけ疲れることか、窓を開けると甚だ煙が入ってくる小便小僧の広場で作業員の奴が木の葉をすぼしている。ばかチンが,・・ダイオキシンとか何とか言って校内で煙を出すことはご法度になっているのではなかったか?

其の後新年の挨拶を兼ね岩岡館長の部屋へ、是非記念館のホームページを作れとか、金はどうしましょうと言いたかったが、金を掛けづに作りたいらしい。マア、努力しておきますと言って置いた。よく努力はしていらっしゃるようだから。あんまりはいえないから・・・・。、同窓会からは金は来たのか?以上のようなことで二時過ぎから展示ケースの点検をする。
本居宣長の書簡、荻生徂徠の書状、細川三斎安南国への礼状等々別紙に記載してみたが本当の実物か鑑定が望まれる物が出て来た。そうこうしているうちに雨はひどくなるし帰ることにした。今日は誰もこなっかたので自分の思うことがスムーズに出来たように感じた。