五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

玄関前の蘇鉄樹について

2011-07-31 03:05:42 | 五高の歴史

記念館から見た玄関前の蘇鉄の樹 

 

五高七不思議の一つになっている猫鳴き橋付近は現在はその面影さえも見出すことは出来ないが、この付近から望む赤煉瓦本館・・五高記念館・・の威容は未だにもってたいしたもので見る者に迫ってくる。

 

担任の先生に引率された入学間もない小学校生が五月の気持ちのよい日には構内見学と洒落ている。近頃には大学生が写生している姿も度々見られる

 

 

かっての五高赤煉瓦校舎は出来てから既に百二十余年も経過している。然しその一世紀に亘る歴史の風雨に曝されているがビクともしていない。この景観は何物にも代え難いものである。

 

五月ば眼に青葉山時鳥の季節であるが、この玄関前の蘇鉄の葉陰は昭和28年則ち六十年前に終了した龍南健児を想い出させる。

 

山時鳥の鳴き声こそ聞かれないが、その五高の伝統を尊ぶことであるのは勿論であり、これは一朝一夕に出来上がった物ではなく、それは即ち明治から昭和にいたる春秋を経た先人達の努力によって築き挙げられた貴重な遺産であると思う

 

今日は7月31日俺の五高の歴史の落ち穂拾いもこの辺で一休みすることにしたい。五高関係分は抹消することにして行こうと思っている。(kaminokawa)