五高開校１２０年祭の記念植樹式が開催された。集まった人はいずれも功なり名を遂げた方ばかりで、私など顔を出すことさえはばかれたが、お前も参加してみないかと言われ末席に連らなされてもらった。話してみるまでは、なにか天上の人のように感じていたが、世間一般のお爺ちゃんと全然代わりはなかった。出席者の皆さんは昭和２０年から閉校を迎える昭和２５年までの期間に在学された方々で当時の資料を探している私にとっては、終戦のどさくさで余り記録もなく同窓会報の思い出の記くらいしか見出せないので、雑談の中で在校中の話が、特に習学寮での当時の生々しい話が出てきたのは聞いていて参考になりよかった。昭和20年の終戦から昭和28年の習学寮の閉寮までのことについて纏めてある熊本大学習学寮史があったので今日の話を参考にして改めて読み直して見ることにしたい。