五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

収集資料の展示

2009-10-31 04:10:40 | 五高の歴史
県下下益城郡豊田村阿高介塚
発掘の獣骨及介殻等(人骨は除く)
一と通り整理致し二十五日より三十日頃迄
動植物学教室に陳列致置候間
御閑暇の節御覧下され度候
                              大島
図画教室
化学教室        御中
物理教室
                              
唯順不同でばらばらに綴られている資料を一枚毎に眺めていたところ、上記のようなチラシがあった。これは動植物教室において、今の城南町の貝塚の発掘調査を行ったもので獣骨,貝殻、(人骨は除いて)の一と通りの整理が済んだので二十五日から三十日頃まで動植物教室に展示しているのでお閑の時には見学に来てくれと 図画、化学、物理の各教室に呼びかけている案内のチラシである。大島と言うのは大正三年八月二十五日より大正八年八月までの五年間在職した博学の大島廣教授である。期間の二十五日より三十日頃までというのが上記五年間のうちのどの月の二十五日からか不明である。現在であれば市民を対象とした展示会であろうが、一世紀の昔であるので余程の専門家でなければ見学する人もままならなかったのだろう。