日本国を動かした卒業生に逸材を輩出

第五高等学校では日本国を動かした数多の卒業生に逸材を輩出している。

特に五高を卒業された方々であれば思いも多かろう。左翼に、右翼に思想こ

そ問わないが、その際たるものは右では極東軍事裁判の大川周明ではなかろ

うか？彼は右翼の指導者として、日本を第２次大戦に引き込こんだ中心人物

ではなかったか？

左では九大教授を歴任した日本社会党の指導者向坂逸郎でなかったろうか？

しかし　両者とも当時の世に数奇な運命に操られた人物と言えるのではない

だろうか、

戦後の政治の中枢を極めた吉田学校の優等生池田勇人、佐藤栄作の二人の総

理は五高が出した最高傑作でなかったろうか？

財政学者の大内兵衛、政治評論家細川隆元もまた五高卒業生である。

いずれも主義主張は違っても社会的立場が違っても人間性の根底に在るもの

はどこか一脈相通じるものその根底にあるものは五高時代に植え付けられた

剛毅朴訥の精神、その心情、心意気ではあるまいか、

これは五高卒という仲間にだけにしか通じないものかも知れない「五高魂」

という寮歌武夫原頭の歌の文句がその本質を表しているのかもしれない