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今年のコロナ禍において書かれたエッセイである。
書名にある「弱さの力」とは、「弱さ」の中に力が残っているということではなく、
「弱さ」から生まれるちからこそ、世を根底から変える働きを秘めているのではないかと。
今、世界は生活ばかりか、人生がこわばり、固まってしまうのではないかと恐怖におびえている。
逆に生や愛について真剣に考えるときで、自分はどう生きたいか考え直す契機でもある。世界もまた、誰もが抱える弱さを基盤にしたものへと変えることができるし、今政治にモヤモヤ感を感じるのは、前に進むことばかりでなく、戻って修復しようと考え直すという行為、思考がないからです。
「さわる」が接触的なのに対し、「ふれる」は非接触的語感がある。
今、私たちは、大切な人の手に「さわる」ことができない。しかし、だからと行って相手の心に、あるいは魂に「ふれよう」とすることまで諦めてしまってはならない。
「まじわる」と「つながる」も同じ、「むれる」と「つどう」。
近くにいる人と「さわる」、「まじわる」、「むれる」のではなく、離れた場所にいる人と人が、「ふれる」、「つながる」、「つどう」を表現。
そこで大切なのは、「おもい」を伝える言葉だと・・・・・。
「電話」、「手紙」、「メール」、いろんなことを使って「おもい」を伝える。
まずは、電話してみよう・・・と。
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