ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

初々しさが漂う~パンジョ寄席

2010-07-17 23:09:33 | パンジョ寄席
今日は、久し振りに、嫁さんとハンジョ寄席ヘ。
吉弥さんのお弟子さん、弥生さんとの初出会い・・。


ひな壇の見やすい会場に160人の大入り満員。


一、桂弥生・・・・・・・・・・「東の旅、発端から煮売屋」

初めて、吉弥さんの弟子、弥生さんの高座。
初々しく、東の旅のタタキもしっかりしていて、
口調も明晰で、堂々としている。

TVのちりとてちんでの、主人公、若狭をみているようで、清々しい。
女性というハンディを乗越える、正統派女性落語家の誕生である。


二、桂雀々・・・・・・・・・・「動物園」

次の仕事があるとかで、早めの出番。
でも、雀々さんの、動物園が見れるなんて、ラッキー。

トラのぬいぐるみを着るだけで、5分間の悪戦苦闘の雀々ワールド全開。
仕草、表情の、リアルと誇張の繰り返しで、堪能。
檻に入らなくて良いから、また、脱いで欲しいぐらい・・・。

ライオンが、トラの檻に放されると、「前田はぁーん、前田はぁーん」と叫ぶ、
落語的には、あってはならない事だけど、実際あの場に遭遇したら、
やはり叫びますわな。・・・・こういう、リアル感が、雀々さんらしさですな。


三、桂紅雀・・・・・・・・・・「向う付け」

喜六の底抜けの明るさが、全編ただようて、紅雀さん好演。
「いやいや、ありがとうさん、今日初めて、笑わせてもろうたわ」の
御寮さんの一言が、全てを語っている。


四、桂吉弥・・・・・・・・・・「皿屋敷」

夏だけに、怪談噺をと、「市川堤」か、怖くした「もう半分」あたりかと思いきや、
皿屋敷・・・これも、怪談噺か、それでいくと、「高尾」、「応挙の幽霊」・・
気色悪さで、ぞっくとするのは、「仔猫」の方が、上か。

皿屋敷といえば、どうしても、粋さと怖さが同居している春團治師匠のが、頭にある。
お菊さんは、商売上手なっても、凛としたところがあって、吉弥さんのお菊さん、
ちょっと太めで、幽霊では、貫禄有りすぎか。

でも、「遊山船」、「船弁慶」に、「青菜」、そして「皿屋敷」とくれば、夏本番、到来ですな。


パンジョ寄席
2010年7月17日(土)午後4:00開演
パンジョホール

一、桂弥生・・・・・・・・・・「東の旅、発端から煮売屋」
二、桂雀々・・・・・・・・・・「動物園」
三、桂紅雀・・・・・・・・・・「向う付け」
四、桂吉弥・・・・・・・・・・「皿屋敷」

10-34-145


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