ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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パンジョ寄席~最高・千朝落語

2013-10-12 20:51:09 | パンジョ寄席

久しぶりのパンジョ寄席。

本日は、吉弥さんはもとより千朝さんの登場、楽しみですな。

一、桂そうば・・・・・・・・・・・「うなぎ屋」

多少訛りがとれてきたのようで、聴き易くなった、そうばさん。

演目は「うなぎ屋」、メジャーのようで、案外聞く機会の少ないネタ。

鰻の扱いに悪戦苦闘する鰻屋にスポットをあてるのか、
それを解かっていておちょくる客にスポットをあてるのか、
はたまた、主人公の鰻にスポット当てるのか・・・・。

逃げる鰻に思わず頑張れと、云ってしまう・・・・、そうばさんの「うなぎ屋」でおました。


二、桂吉の丞・・・・・・・・・・・「上燗屋」

凄い、しっかりした高座に大感心。

吉の丞さんとの最初の出会いが6年前の確かこのパンジョ寄席。
その時のことは、まだブログを開設してなかったので、感想は書き留めてはないが、
大工の見習いを辞めてこの世界に入ったとか・・・・・
大味だが好ましく思えたのだけ残っている。

今日は、松喬一門の「これーーは、なに」のねちっこさもなくても充分楽しめる上燗屋。
枝雀さんの形に近いのか、酔いつぶれてグデングデンというより、
上燗屋との絡みを楽しんでいる客・・・・。

ただし、最初のぬる燗で一気に湯呑を傾けてしまい、
すべて飲み干したように見えたのは私だけか。

あと十年後、落語の登場人物相応の年になった時の、吉の丞さん、楽しみですな。


三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・「深山隠れ」

真室川音頭の出囃子で登場の、吉弥さん。
今年真室川市の観光大使になったそうで、まず唄を唄わないとイケませんので、と

私ゃ真室川の 梅の花(コーリャ) 貴方マタ この町の鶯よ
花の 咲くのを待ち兼ねて(コーリャ) 蕾の中から通って来る。

歌詞をじっくりみると、なかなか色っぽいですな。

実は奥さんが鳥取県の安来の出身で、そこの観光大使もしてますんで・・えへへ、と。

マクラで、ケラケラ笑う子供が会場にいるので、
桃太郎の「クサかった」の小噺を挟みながら、本題へ

ハナシは、武芸者が着いた女ばかりの村で、男手が町へ買い出しに行くと言っては帰って来ず。
山賊でもいるのではないかと、退治に行く。

初めて聴く噺、あとで黒板に書かれた演目をみると「深山(ミヤマ)隠れ」
師匠の吉朝さんがされていた希少な噺。

オチは、婆を凝らしめて、川へ顔を浸からすと・・・
「婆は川で洗濯じゃ」・・・と。

ここで、マクラの桃太郎に戻るとは・・・・・。
あと珍しい「そってん芝居」もいつか聴かせてくださいな、吉弥さん。

師匠とは離れていても、芸の継承はなされるんですな・・・。


四、桂千朝・・・・・・・・・・・・・「鹿政談

本日の秀逸。いや、今年の聴いた噺の中でも秀逸の、千朝さんの「鹿政談」。

最初、奈良の名物をいう前に、京都、大阪の名物も紹介。

あの、もっちゃりとした独特の千朝語りではじまったけれど、
最後のお奉行さんあたりからは、グッと客席を引きこむ。

よくよく考えると、千朝さんの落語、起承転結でいうと、
最後の結の部分だけは米朝さんで演じているような。

最後の部分をきっちり極める、千朝さんの落語は、
終わった後の余韻が最高に素敵でおます。

(そう思うと、千朝さんがトリの落語会に行かなければですな。)



パンジョ寄席
2013年10月12日(土)午後4:00開演
泉ヶ丘パンジョ。パンジョホール

一、桂そうば・・・・・・・・・・・「うなぎ屋」
二、桂吉の丞・・・・・・・・・・・「上燗屋」
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・「深山隠れ」
四、桂千朝・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」



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