☆☆☆☆
凄いぞ、桐光学園。
「大学訪問授業」と題して、さまざまの分野で活躍されている先生たちをお呼びして、中学一年から高校三年までの生徒さんへ講義されている。
その時の講義集ですが、この企画、そして高校生だからと、変にかみ砕いての
講義ではなく、真剣に真面目にどなたも熱っぽく語られている、
内容プラスその姿勢そのものが、伝えたいこと、学ぶべきこと。
70前の私にとっても難解な内容もありますが、21人の講師は多岐に亘っており、
知らない分野を知ることは生徒さん達にも、大いに刺激になったようです。
〇「主題は「移動」」・沢木耕太郎
・尋ねると世界が広がる。尋ねるとそこで何かが生まれる。
〇「天皇と元号」・本郷和人
・日本では、「人」より「血」、それより大事にしているのが「家」」です。
〇「源氏物語は何の役に立つのか」」・島内景二
・「湖月抄」や、橘守部の読み方で読め。
〇「俳句の種を蒔く」・夏井いつき
・ミスがないように作ろうとすると、大きな魅力もなくなっていく」。
それが俳句の恐ろしさです。
〇「あなたの中の本当に美しいもの」・赤坂真理
・みなさん一人ひとりの中の最も美しいところは、
あなたの他にはまったく存在していません。
が、個人的に刺激になったもの、全体で気になった本、
四冊、BOOKOFFで購入いたしました。
遅まきながら、新たな世界が広がるのは、愉しみでおます。