日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ | |
クリエーター情報なし | |
飛鳥新社 |
☆☆☆
お茶が教えてくれた15のしあわせと題した「日日是好日」。
エッセイストの著者、森下典子さんが20才の時から始めた「茶道」。
その25年間の体験ルポともいえる、成長の証し。
毎週のお稽古の茶室には、器にお道具、お茶菓子、お花に掛け軸、
すべてのものに先生が季節感をご用意なさってくださる。
あるとき、短い掛軸に大きく二文字・・・、「雨聴」。 (・・・「雨を聴く」)。
「雨の日は、雨を聴きなさい。心も体も、ここにいなさい。
あなたの五感を使って、今を一心に味わいなさい。
そうすればわかるはずだ。自由になる道は、いつでも今ここにある」
これって、先生が話された言葉ではなく、生徒の著者が心で聴いた言葉。
続けて
「過去や未来を思う限り、安心して生きることはできない。道は一つしかない。
今を味わうことだ。過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時、
人間は自分がさえぎるもののない自由の中で生きていることに気づくのだ・・・。」
「茶道」、単にお茶のいれ方ではなく、その道、「茶道」というぐらいですから、
無数の多面性のもった教えである。
むかしの暮らしの究極美、日本の芸術の集大成、無をめざす美の宗教、
季節を扱う暮らしの知恵の結集、禅の一つのスタイル・・・と、
どんな解釈も許容。
芸能ごとでもそうだが、伝統を継いでいるようで、
最後にはすべて、自分自身を映しだしている。
自分と向き合えて、無になれる時、必要ですな。
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