![]() | きらきらひかる (新潮文庫) |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
☆☆☆☆
めったに小説は読まないのだが、“読書ログ”の今月の課題の本がこれ。
昨年から読みだした、江國香織さんの本なのでで、月はじめに買ってあったが、
今週の出張で読み終える。
新婚の妻はアル中で鬱、夫は医者、でもホモで恋人がいる。
でも、不思議なぐらいドロドロしていない。
夫と妻、夫の恋人と、医局のホモの友人ふたりの五人が集まった
自宅でのパーティでも、違和感がない。
人を好きになるって不思議、単に異性へのときめきを恋としてますが・・・。
これを読んでいて、落語の「一眼国」を思いだしました。
それは、行商の男が噂で聞いた“一つ目小僧”を見世物小屋に出そうと捜しているうちに、
迷い込んだ山奥で、子供の“一つ目小僧”を見つけて追いかけていくと、
逆に捕えられてしまう・・・・・・周りの者を見ると皆“一つ目小僧”。
「何じゃ、こいつ、目が二つあるではないか……見世物(みせもん)にいたせ」
世間の常識は、誰が決めたの・・・・そんなハナシ。
この本、読んでいて、一般的には異常なる夫婦の関係であるのに、
これも良しかと思わせる、爽やかな風が吹いているのが不思議です。
愛する人への気遣いが満ち溢れているからか、羨ましい恋愛にみえてくる。
江國さんの他の小説もおもしろそうでおますな・・・。
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