
2014年の初落語はやはり鶴二さんではじまりですな。

大阪はえべっさんで、客席はいつもよりチョイ少なめの入り。
なんと、本日は鶴二さん、三席。
まるで独演会。
一、笑福亭鶴二・・・・・「竹の水仙」
プログラムには、トップに小梅さんが書いてあったので、
受付のお手伝いを済ませて開演10分後に入れば・・・・鶴二さんが舞台に。
「竹の水仙」の裏山へ竹を切に行く辺り、アタマの新年のマクラ聴きたかったですな。
噺は、いつも以上にカシミヤタッチで軽く、鶴二さんのリラックス感たっぷりの一席。
「竹の水仙」、今上方で聴いたのは鶴二さん以外では、阿か枝さん、生喬さん、梅團治さんで
結構穴の噺、鶴二さんの隠れた十八番でおますな。
二、桂小梅・・・・・・・・・「始末の極意」
急遽鶴二さんが三席、時間後詰まっているのか、変に喋りも力が入り、
いつもの余裕の“間”が無い小梅さん。
得意の“間”まで、始末してしまった小梅さんの「始末の極意」でおました。
三、笑福亭鶴二・・・・・「不動坊」
「不動坊」はいつ聴くの、“今でしょう”の季節ネタ。
でも、雪がチラチラのシーンが薄く、底冷え感がないなぜか暖冬風の「不動坊」。
サゲは“遊芸稼ぎ人”ではなく、利吉の“終いに堪忍袋の尾がキレるで”に対して
胴斉の“私の方は、褌の結び目がキレてます”の新バージョン。
常に進化する、鶴二さんでおます・・・・。
四、豊来家一輝・・・・・・(太神楽曲芸)
傘の芸から、独楽、そして撥と玉、最後はくわえた撥の上へ土瓶を。
凄いのは、天井が低いのですべて膝たちでの演技。
動きの幅も制限されるのに、実に鮮やかに・・・・・・
このあたりマジックとの違い・・・やはり、落語と共に高座の上で演じられてきた芸。
一輝さん、言葉少なめだけに見ている方も芸への集中度は最高、
太神楽曲芸、仕掛けからくりがない分、緊張で、結構肩が凝るもんですな・・・・。
五、笑福亭呂好・・・・・「寄合酒」
不思議、二回か三回か、呂好さんの「寄合酒」聴いたことがあると調べてみると、
なんと今回が初めて、こんなこと初めて・・・それだけ違和感がなかったという事。
呂好さんの落語の良さは、噺家さんの個性よりも、その噺の良さ自体を伝えてくれること。
だからこそ、既に聴いたことのある、文太さん、喬介さん、まん我さん、団朝さん、
鶴二さん、文華さんに、春團治さん、の記憶とだぶっているというのは、
噺の真髄を伝えているからでは・・・。
でも、膝たちになって怒るとこなんぞは、「近日息子」を彷彿させ、よろしおますな。
ますます期待が膨らむ、呂好さんの落語でおます。
六、笑福亭鶴二・・・・・「民謡教室」
あれれ、これをしたさに今日は三席。
文福さん直伝の「民謡教室」。
お気軽に、そして演じてる鶴二さんも、どこか楽しそう。
昨年の「ハンカチ」「作文」に続いて、新境地を更に開拓。
今年も、鶴二さんは、進化し続けますな・・・・。
笑福亭鶴二の道頓堀落語会・vol 5
2014年1月10日(金)午後7:00開演
道頓堀ZAZA POCKET‘S
一、笑福亭鶴二・・・・・「竹の水仙」
二、桂小梅・・・・・・・・・「始末の極意」
三、笑福亭鶴二・・・・・「不動坊」
中入り
四、豊来家一輝・・・・・・(太神楽曲芸)
五、笑福亭呂好・・・・・「寄合酒」
六、笑福亭鶴二・・・・・「民謡教室」
14-01-6

いつものお顔勢揃いのご贔屓さん。
今回は、わもん寄席に前セツで来られた方のバイト先の
“魚や居酒屋 水魚之喜(すいぎょのよろこび)”での打ち上げ。
もつ鍋、美味しおましたで・・・。
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