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☆☆☆☆
実は既に読み終わった本はあったんですが、2014年の最初を飾るにはと、
この休みに読み終えた大好きな穂村弘さんの本をご紹介。
永久保存版と称した、穂村弘さんの随筆集。
著者の発想というか、視点のおもしろさは抜群。
大きく四つの雑誌や新聞に掲載されたものである。
私が一番気に入ったものは週刊文春に掲載されたものにかたまっている。
気にいったものの題だけ紹介すると“長友”“東大で一番馬鹿な人”“自己申告”
“レの字”“「意志」と「意思」”“ばらつき”この言葉から何を感じ、何を導きだすのか。
ちょっとしたズレ感が何とも言えない、枝雀さんが云う「緊張」と「緩和」を感じる。
例えば、
>“ばらつき”では、プロ野球の試合を見ていて、一人のピッチャーに好不調の波が
あるのが不思議だと。素質に恵まれた人間が訓練を重ねてプロとしての技術を
身につけた上に、登板に合わせてコンディションを調整している。にも拘らず
急速にもコントロールも球のキレも、日によってかなりの調子の良し悪しがあるらしい。
しかも、実際投げてみないとわからないという。同じ人間の行為にそんなにばらつきが
生じるものなのか。
>もしや、美容師やコックや外科医などにも日々の好不調の波があるんだろうか。
ならば、なるべく好調の日に当たりたいものだ。・・・・・・・・と。
好不調が公に声に出しては憚るというお仕事がある。
でも自分に置き換えてもわかるように、皆さん生身のお人。
好不調って、必ずありますよね・・・・・。
そんなちょっとしたことに、足を止めて考える・・・・・そんな、たのしい本でおます。
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