現代落語の基礎知識 | |
広瀬 和生 | |
集英社 |
☆
この本を購入したくて、本屋に。
新刊であるので、まず新書のコーナーで、次に単行本のコーナーで
探すが、結局見つけられず、結局店員さんに聞く。
落語評論の本らしく、みられたいと期待しての、作者の意図、みえみえの装丁。
値段は、1100円。中途半端な値段、迷ったけれど、それだけの価値ありと
期待して買うが、結論から言うと、700円の新書あたりが妥当か。
現代落語の基礎知識のキーワードとして、「落語ブーム」、「古典と新作」、
「名人」、「本寸法」、「寄席」、「ネタ」、「フラ」、「マクラ」、「サゲ」、「客」の十を
選んで、落語についてを述べている。
まあ、東京中心で、立川流賞賛は、作者のいつものパターンであるが、
読めば読むほど、落語家以外が書く落語論は、如何にもうわべだけの
言葉であり、事実の記録としての年表の域は、超えていないように思う。
でも。落語は、現代に生きる演者を楽しむものである以上、落語は常に
「今が旬」のエンターテインメントと。日々、落語の現場では、「小さな革命」が
起きている。その現場に立ち会う喜びこそが、「落語の愉しみ」なのだとも言い。
まさに、落語とは「演目」ではなく、「演目」を通しての落語家による、
自己表現を味わいある。、落語面白さは、落語家自身の中にある。
その旬に出合いたくて、落語会に足を運んでいるのだと・・・。
このあたりは、大いに共感でおますな。
必ず、買う前に、立ち読みされて、共感できる箇所を確認してからの
購入をお勧めいたしあす。