ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

落語の世界か~鹿男あをによし

2010-10-20 12:41:51 | 本の少し
鹿男あをによし (幻冬舎文庫)
万城目 学
幻冬舎



本書は、まるで落語の世界である。
読者の想像力に任せるままに、古の奈良の地に運んでくれる。

鹿が喋る、昔、馬が喋る、そんな馬鹿なという、海外ドラマがありましたが
狐、狸がでてくる落語の世界につながる。

この作者、万城目学さんは、大いに落語好きと見た。
主人公の下宿先の重さんが、いつも車の中で聴いているのが、落語のCD。
枝雀の「高津の富」と、米朝の「ぬの字鼠」とは、恐れ入る。

そして、小説「坊ちゃん」のパロディのごとく、随所にでてくる。
昼間は学園ドラマのようであり、夜は、暗闇の中でおきるミステリーでもある。

あれもこれもと、盛り沢山で、飽きることの無い、
サービスたっぷりの「鹿男あをによし」でおました。

先の「鴨川ホルモー」も読まなくては・・・と。



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