![]() | くちぶえサンドイッチ 松浦弥太郎随筆集 (集英社文庫) |
松浦 弥太郎 | |
集英社 |
☆☆☆
「暮らしの手帖」の編集長の松浦弥太郎さんのエッセイ集・・・・。
オシャレの一言、日常生活を美しく暮らす・・・・
自分自身が心地良いことは・・・。
私たちが、何が本当に好きなものは何か、
ささやかな日々の暮らしにちょっとしたこだわりを・・。
小さな喜び、愛する人のちょっとした笑顔、たわいのない会話、
そんな好きなものに囲まれようと、心の美しさをちりばめている。
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モーツァルト、ラディッシュという野菜、ジョージア・オキーフが描く花
鳥取砂丘、イサム・ノグチの彫刻、アイリッシュコーヒー、手作りのドレッシング
オートミールの作り方、東京都庭園美術館のアールデコ建設、古本屋の流し方
蕎麦屋でのひととき、千疋屋のフルーツサンド、浴衣の着付け、さわりあうこと
ブレックアンドバターという皿の呼び方、中村屋のチキンカレー、浅草散歩
ピーター。マックスのデザイン、ラッセル。ライトの食器、谷内六郎の言葉、
プラハの街並み、人を信じるということ、ピーナッツ・コミック、植草甚一
ネイティブアメリカンの教え、誰かを好きになるということ、岡本太郎のまなざし
Topsのチョコレートケーキ、無駄の大切さ、ファインアートの買い方、嘘
贅沢と節約の仕方、間接照明の光、一澤帆布の手提げかばん、さっぽろ、
セックス、「暮らしの手帖」の読み所、お茶のいれ方、ヘミングウェイの「老人と海」
旅の決意、病院の選び方、本当の中華料理、パスタの種類、麻布十番、横浜散歩
フィンセント・ファン・ゴッホの人生、家族との関係、夜通しのキス、感謝の仕方
アルフォス・ミュシャのポスター、エミール・ガレのガラス工芸、手紙の書き方
フランス語のアクセント、ヒッチコック、雲の名前、自由なアメリカ、窓の拭き方
現代詩の作家、あきらめないこと、反対色の存在、石の名前、さよならの仕方・・。
これすべて、筆者が、ある一人の女性から教えられたほんの一部らしい。
これを眺めるだけで、「はじめて」を共有する楽しさ、その「はじめて」が
どんなに大切なことか、あらためて感じる・・・。
何もしない、どこへも行かないても、
一緒にいることが当たり前な関係でありたい。
そういう当たり前な家庭でありたい。
私の理想の「生活」が、ここにはある。
こんな、朝の目覚めから、深夜の眠りまで、優しい心で過せる生活に憧れる。
くちぶえサンドイッチ~松浦弥太郎随筆集は、「日々青春」を忘れさせない
私にとって何度も読み返すであろう・・・「美しく暮らす」ためのバイブル本である。

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