ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

松葉そばと笑福亭鶴二の会

2010-08-22 00:21:51 | 笑福亭鶴二

松葉さんの後を継いで、今回で三回目・・京都らしいしっとりした会に。



地下に座敷と椅子席で、50名のお客様・・
この落語会の為に100万もするクーラーを新設。
元取らんとアカンと、さぶいぐらいガンガン冷えてましたな。




この年になって、初めて口にした、にしん蕎麦・・・
・・さすが松葉そばさん・・・大層美味しおましたで・。

一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・「江戸荒物」

上手い。しっかりしている。

「イラッシャイ。なんでもあります。」
「アマ、シバチにシがねえから、シをもってキナ。」
この言葉の繰り返しだけで、楽しくなる。

呂竹さんの、落語、派手ではないが、噺のそのままのおもしろさが
直接伝わってくる、無添加の落語に、素材の旨みを感じる、大好きである。


二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・「首提灯」

上燗屋の部分、瓶太さんらしく、節度ある酔いかた。

これは何と尋ねながら、屋台の親父との会話を楽しんでいる。
道具屋での会話も、時の経つのを忘れるぐらい楽しい。

屋台で呑んだのは、一杯半か、二杯。
上燗屋に、入ってくる酔い具合、テンションで
この噺のすべてが決まるんですな。

素面では、首は斬れないし、グデングデンでも斬れない。
酔い加減、ころ加減、が難しい、噺ですな。


三、笑福亭笑助・・・・・・・・・・「宗論」

キリスト教にかぶれた息子と、仏教徒の親父との宗教論。
笑助さん、今の若い人が信者なれば、本当にありそうで楽しい。

ただ、賛美歌は、誤魔化さずに、本格的に唄ってほしいですな。
「ちちみこ、みたまの、おおみかあみよ・・・。」

でも、本日、笑助さん、二席、ずっと身近に感じる落語家さんになりました。

大阪での、常盤でのスケスケの会とか、ある様なので、機会があれば・・・。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「船弁慶」

マクラで、習い事、「稽古屋」か・・・夏の夕涼み、ああ、「遊山船」かと、あちらへこちらへ。

「おい、いてるか。なんと暑いやないか、この暑いのによう精だして働いとんな」
ああ、「船弁慶」、この夏、最後のお松さんと出会いと、楽しみが拡がる。

「鱧に、スイカに、ソーメン、ナスのお茶漬けと、「あ、暑いのぉ」の声に
大阪の夏の暑さに汗が噴出す。

大阪の、雷のお松さんに、京都のお客さんは、びっくり、そして大笑い。

このような、どこでも、どんなお客さまにでも、必ずウケル十八番(オハコ)が
あるのは、鶴二さん、凄い強みでおますな・・・。



にしんそばと笑福亭鶴二の会
2010年8月21日(土)午後6;30開演
総本家・にしんそば松葉


一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・「江戸荒物」
二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・「首提灯」
仲入り
三、笑福亭笑助・・・・・・・・・・「宗論」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「船弁慶」

10^39-170



会場に着いてから、しばらく探索・・・花見小路・・外人さんの観光客でいっぱい。



一歩中に入れば、さらに京都らしいお茶屋の並び。


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