松葉さんの後を継いで、今回で三回目・・京都らしいしっとりした会に。
地下に座敷と椅子席で、50名のお客様・・
この落語会の為に100万もするクーラーを新設。
元取らんとアカンと、さぶいぐらいガンガン冷えてましたな。
この年になって、初めて口にした、にしん蕎麦・・・
・・さすが松葉そばさん・・・大層美味しおましたで・。
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・「江戸荒物」
上手い。しっかりしている。
「イラッシャイ。なんでもあります。」
「アマ、シバチにシがねえから、シをもってキナ。」
この言葉の繰り返しだけで、楽しくなる。
呂竹さんの、落語、派手ではないが、噺のそのままのおもしろさが
直接伝わってくる、無添加の落語に、素材の旨みを感じる、大好きである。
二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・「首提灯」
上燗屋の部分、瓶太さんらしく、節度ある酔いかた。
これは何と尋ねながら、屋台の親父との会話を楽しんでいる。
道具屋での会話も、時の経つのを忘れるぐらい楽しい。
屋台で呑んだのは、一杯半か、二杯。
上燗屋に、入ってくる酔い具合、テンションで
この噺のすべてが決まるんですな。
素面では、首は斬れないし、グデングデンでも斬れない。
酔い加減、ころ加減、が難しい、噺ですな。
三、笑福亭笑助・・・・・・・・・・「宗論」
キリスト教にかぶれた息子と、仏教徒の親父との宗教論。
笑助さん、今の若い人が信者なれば、本当にありそうで楽しい。
ただ、賛美歌は、誤魔化さずに、本格的に唄ってほしいですな。
「ちちみこ、みたまの、おおみかあみよ・・・。」
でも、本日、笑助さん、二席、ずっと身近に感じる落語家さんになりました。
大阪での、常盤でのスケスケの会とか、ある様なので、機会があれば・・・。
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「船弁慶」
マクラで、習い事、「稽古屋」か・・・夏の夕涼み、ああ、「遊山船」かと、あちらへこちらへ。
「おい、いてるか。なんと暑いやないか、この暑いのによう精だして働いとんな」
ああ、「船弁慶」、この夏、最後のお松さんと出会いと、楽しみが拡がる。
「鱧に、スイカに、ソーメン、ナスのお茶漬けと、「あ、暑いのぉ」の声に
大阪の夏の暑さに汗が噴出す。
大阪の、雷のお松さんに、京都のお客さんは、びっくり、そして大笑い。
このような、どこでも、どんなお客さまにでも、必ずウケル十八番(オハコ)が
あるのは、鶴二さん、凄い強みでおますな・・・。
にしんそばと笑福亭鶴二の会
2010年8月21日(土)午後6;30開演
総本家・にしんそば松葉
一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・「江戸荒物」
二、笑福亭瓶太・・・・・・・・・・「首提灯」
仲入り
三、笑福亭笑助・・・・・・・・・・「宗論」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「船弁慶」
10^39-170
会場に着いてから、しばらく探索・・・花見小路・・外人さんの観光客でいっぱい。
一歩中に入れば、さらに京都らしいお茶屋の並び。
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