もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「七人くらいの兵士」見てきました

2015-08-01 09:26:06 | お芝居
「七人くらいの兵士」 シアターコクーン 2015.07.16 18:30~

3時間以上の芝居で、休憩もないって・・・大丈夫かワタシ!って思ったけど、
あっという間の3時間でした。笑って笑って笑って・・・最後は泣いて。
メリハリもあったし、今年今まで見た中で、一番よかった芝居でした。

15年前に初演されて、伝説の舞台といわれるだけあります。

まだ大阪公演中なので、ネタバレ含むのでスペースあけます。
内容を知りたくない方は、ここで回れ右をお願いします。














公式のあらすじは

「戦時中の中国大陸。日本軍のある駐屯地で、ダメ兵士ばかり且つ大阪出身者ばかりが集められた分隊があった。彼らは一旦戦地に派遣されたものの再訓練となっていた。兵隊のリーダーである木下兵長(生瀬勝久)は、かつて漫才師であったが、高座の出番直前に相方に失踪された過去がある。訓練中の怪我で野戦病院に運ばれた木下は、“爆笑王”と入院患者達から呼ばれる男がいると、従軍看護婦・吉永花子(内田有紀)から紹介されるが、それはかつての相方?水嶋(明石家さんま)だった。ウソと詭弁の天才?水嶋はあらゆる手段を使って軍隊を逃げ出そうとするが、一方、木下は水嶋を殺そうと目論む。そんなある日、駐屯地に慰問団がやってくるという情報が….。水嶋は分隊の兵士達にある提案をするが、それが脱走を目論んでいた片岡(恵俊彰/中尾明慶)をはじめ、兵士達の気持ちに火をつける。それぞれ交錯する思惑は一体どうなるのか?!」

ダブルキャストの恵さんと中尾くんですが、私が見に行った回は中尾くんでした。

「七人くらい」え?なんで「くらい」なんだ。
最後の最後のセリフで、そのタイトルの意味がわかるという・・・でも、そのセリフはつらすぎますよね。

さんまちゃん演じる水嶋と、生瀬さん演じる木下は、もともと大阪で漫才をしていたんだけど、仲たがいしてわかれてしまい、中国の分隊で再会する。
木下は自分の妹(内田有紀ちゃん)の恋人であったのに、病気の妹を捨てて失踪してしまった・さらに高座からも失踪した水嶋に怒りを覚えており、自分の分隊に入れて、殺してしまおうともくろむが・・・失敗する。
そんなとき、うそつきの水嶋は、慰問団が来るときき、そのときに「兵隊さんの時間」がある。のど自慢大会だから、そこで上手く歌えば本国に戻れるといううそをつき、兵士達の帰りたい気持ちに火をつける。
すると、慰問団は歌手ではなく、漫才だとなり、今度は「兵隊さんの時間」で漫才をすると練習しだす。
慰問当日、自分たちの漫才の師匠が慰問に来て、師匠の相方に怪我をさせ、そこに木下が代わりに入り、日本に帰ろうと画策するも、さきにその場にたったのはちゃっかりしてる水嶋。。。。

しかし、結局日本にはみんな帰れず、戦況はどんどん厳しくなり、そしてこの分隊も・・・
軍曹を皮切りに、一人ずつ突撃して言って、、、一人減り、二人減り、最後に残った木下と水嶋。
この期に及んでも逃げようとする水嶋。とがめる木下に「俺は死にたくないんじゃない。生きたいんだ」心の叫びだなあ。。。
結局二人して突撃し。。。

最後に残った通信兵の中尾くんが、ようやくつながった無線の無効からの「戦死者は何人だ?」に「七名くらいであります」とこたえて幕となる。



最近の安保だ何だというこの時期に、この芝居。。。特に何かがあったわけではないんだけど、
考えさせられましたね。

みんな死にたくないし、本国に残してきた人たちのためにも、帰りたいという気持ちは一緒。
死にたくないんじゃなくて生きたいんだ。っていう気持ちが悲しいくらいわかる・・・

戦争の極限の状態におかれた兵士たちは、みんなそんな気持ちで突撃していったんだろうかと
芝居が終わってちょっと物悲しくなりました。



とはいえ、この芝居のキャスト・・すばらしい。
途中までは爆笑につぐ爆笑。

さんまちゃんももちろん素晴らしいだけど、それより何より、アドリブ満載のセリフに普通についていく
他のキャスト陣が素晴らしい。。。

ときどき中尾くんが笑いをこらえているように見えたけど、でも温水さんとか普通だったもんな~

さんまちゃんが入ると、急にアドリブっぽくなって、どこまでが台本かどうかわからなくなるし。

戦争ものとは思えないような笑いの連続でね。

とくに木下が水嶋を何とか殺そうと、鉄砲に仕掛けをして暴発させようとしたりするとことか、コントのようで
爆笑でした。
歌の練習とか漫才の練習とか、、
汗びっしょりの温水さんの髪の毛で遊ぶとことか、、、面白かったよ~

途中生瀬さんが「このシーンばかりやってると次に進まない」ってさんまちゃんにマジに言ったりして

そんなこんなで大爆笑の連続だったけど、


ひとりふたりと突撃していくところから、泣けて泣けて・・・
特に軍曹の奥さんからの手紙の話とか。。。

最後に二人が突撃していくとことか・・・

笑って泣けて、とてもよい芝居でした。伝説の舞台という意味がよくわかったです。


キャストではやっぱりさんまちゃんかなあ。
どこまでが芝居でどこからがアドリブかわかんないとこあったけど、のびのびと演じてたと思います。
タイトなスケジュールなのに、もう還暦なのに、このパワーはどこからくるんだ。

それから温水さんはね、出落ちですね。見ただけで笑っちゃうし、
あの髪の毛をいじられるとね。。。反則です。

軍曹の中村さんは、ずっと強面な感じで、
舞台の横のほうで、他の面々がずーっとバカなことをやってるのに
よく笑わないなあって感心しました。

そうそう、須賀健太くん、大きくなってねえ「食いタン」のイメージが強かったのに。

それからダブルキャストの中尾くん。けっこう重要な役なんですね。
恵さんのバージョンも見てみたかったな。

内田有紀ちゃんは紅一点だけど、かわいかった。従軍看護婦さん。

そして生瀬さんは言うことないです。すばらしいね。さんまちゃんのアドリブにもついていってたし・・・
ほんとにさんまちゃんと漫才しても問題なさそうだったわ~

とってもよい舞台でした。大阪公演、おすすめです。

カテコで、内田有紀ちゃんと中尾くんと、生瀬さんとさんまちゃんが一言ずつ話してましたが、
生瀬さんが思いっきり、挨拶を噛んで、さんまちゃんずっこけてました。
最後まで笑わせてくれたなあ・・・


そうそう、キューブ主催の公演だけあって、直人のライブのフライヤーゲットしました。






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10 コメント

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私も見ました。 (秋乃夕陽)
2015-09-13 21:07:24
私は昼(恵さん)と夜(中尾くん)両方観ました。
お昼は機材を置くとかで座席変更があって、いきなり一番前の真ん中の席でした。
生瀬さん一人漫才の冒頭シーンで、顔を付き合わせるような形でビックリ。
私も驚いたけど、向こうも驚いたような感じでした。(前に行きすぎてぶつかりそうになったからね。)
その後もさんまさんにネタ振られたり、俳優さんの表情やお芝居をたっぷり堪能できたりして、満足でした。
夜は真ん中の席でまた違った視点で見られたので、良かったです。
でも、正直、恵さんはベテランって感じだったかなぁ。
中尾くんにはこれからなので、またカンパニーでもっと頑張って欲しいです。
Unknown (もるるん)
2015-10-07 01:19:27
☆秋乃夕陽さん

レスが遅くなってごめんなさい。
ダブルキャスト、お二方とも見れたんですね。
だいぶ年齢も違うから、同じ役に違和感あるかもですね。
確かに恵さんはベテランって感じかもです。

最前ど真ん中はびっくりかも。。。
生瀬さんやさんまさんを堪能できましたね。
はい、堪能できました☆ (秋乃夕陽)
2015-10-27 20:13:37
じっくりたっぷり、生瀬さんの表情拝んできました(さぞ、演り辛かっただろうなぁ)。
本当に有難かったですね~。
ブロッケンの怪物も楽しみたいです。
Unknown (もるるん)
2015-10-27 22:35:20
☆秋乃夕陽さん
ブロッケンの怪物行くんですね。

私はどうしようか迷い中です。
行けそうだったら、行こうかな~
是非是非^ - ^ (秋乃夕陽)
2015-10-30 23:00:19
もし、機会があれば観ましょう~(^◇^)
佐々木希ちゃんが初舞台なのがちょっと不安の種ですが、稽古場の映像見る限りは大丈夫かな。
皆既食の時は、岡田将生君が初舞台でしたが、よく頑張ってましたよ~(^ν^)
Unknown (もるるん)
2015-11-04 01:37:08
☆秋乃夕陽さん
会見の映像見ました。
佐々木希ちゃんには、正直期待はしてないんですけどね。でも、お二人がフォローするとは思います。
まだ予定は立ってないんですが。。。気が付いたら終わっちゃってそうで怖い
「大丈夫。足りない分は俺が全部受け止めるから」 (秋乃夕陽)
2015-11-05 00:17:55
と、生瀬さんが田口浩正さんに言ってました。
稽古場の映像で。
映像にはありませんでしたが、生瀬さんが佐々木希ちゃんの指導を行っているそうですよ。
インタビューにノリノリで生瀬さん答えてました。
生瀬さんは本当に若いコが好きですね~^ - ^
ということで、ブロッケンの妖怪観てきました。 (秋乃夕陽)
2015-11-09 17:51:07
私は好きかも、こういうお芝居。
湖の小島に建つ館へ、絵本作家(竹中直人さん)と編集者(生瀬勝久さん)、絵本作家のアシスタント兼恋人(安藤聖さん)がやって来る。
そこは霧の中に同じ館の影が映るブロッケン現象が起こる場所。しかし、実際はブロッケン現象とは言い難いような出来事が巻き起こり、そこにいる人物の人間関係さえ変わってしまうような事件が明るみになる。
話としてはホラーなんだけど、人の希望や欲望に直結したお話で興味深かったし、わかりやすかったです。
ブロッケン現象によるもう一つの世界は映像を使って上手く魅せていましたね。
なにしろ、生瀬さん&竹中さん&高橋恵子さんの安定した芝居で安心して観ることができました。
佐々木希ちゃんも頑張って演じていましたよ。ただ、最後に台詞をド忘れしてしまいそうになったのは残念ですが。
生瀬さん、もう一人の自分を演じる時に古田新太さんっぽい服装に着替えていて、微笑ましかったです(*^o^*)
Unknown (もるるん)
2015-11-28 13:48:25
☆秋乃夕陽さん
ブロッケンの妖怪は、評判よいみたいですね。
見に行こうか迷って、ちょっとググってみたら、あちこち評判がよいみたいでした。
でも、時間が取れずに。。。残念。
明日までなんですよね。
WOWOWとかでやってくれないかな
DVDも出るみたいです。 (秋乃夕陽)
2015-12-01 23:33:36
観劇後に劇場で予約しました。
なんか特典が付くようで・・・?
特典が佐々木希ちゃんの何かだったら、ビミョーかな(^^;;

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