「ドレッサー」 世田谷パブリックシアター 2013.07.25 13:30~
撃沈につぐ撃沈で、チケットが入手できなくて苦労しました。。。
ぴあだったかJCBだったかの先行で、発売開始と同時にネットにつなぐも、3階のC列という・・・
でも、取れただけよかったです。この芝居が見れてよかった。
まあ、そのあと、補助席とか立ち見席とかいろいろ売り出されてたので、
もう少し待てば、1階補助席がゲットできたかもですけどね。
三谷さん脚本、ただしオリジナルではありませんが。
公式のあらすじ
「第2次世界大戦下の英国。空襲が激しさを増す中、とあるシェイクスピア劇団の楽屋では、「サー」と呼ばれる老座長(橋爪功)が、折からの空襲と戦時下の心労で心神喪失気味・・・。
その上、戦時下にあっては、若い俳優もいなくなり、手持ちのコマはわずかな人数の厄介者揃い。座長夫人(秋山菜津子)やベテラン舞台監督(銀粉蝶)は公演中止を主張するが、長年「サー」に献身的に仕えてきた付き人・ノーマン(大泉洋)は、今夜の演目『リア王』を何とか開幕させようと、甲斐甲斐しく「サー」の世話をやきながら、叱咤したり、なだめたり、激励したり、と奮闘努力を惜しまない。
果たして、今夜の舞台の幕は上がるのだろうか?!ノーマンは「サー」を舞台に送り出せるのか?!」
とてもよいお芝居で、、、ホントに見に行ってよかったです。
特に大泉洋さんの熱演はすばらしかった。
TEAM NACSでの役割とは、また違った大泉洋さんで。。。彼の引き出しの多さを改めて感じました。
もう公演終了したので、ネタばれもありますが、スペースをあけずにそのまま書きたいと思います。
大泉洋さん演じるノーマンは、橋爪さん演じる座長の付き人であり、長年座長に仕えてきた。その座長は心神喪失気味でこの日の舞台に上がれるかどうか微妙な状態。
秋山さん演じる座長夫人や、銀粉蝶さん演じる舞台監督のマッジが公演中止を促すが、ノーマンは「自分が一番座長のことをわかっている。座長を舞台に出せるのは自分しかいない」と主張し、座長をなだめすかしたり、激励したりと何とか舞台に上げようとする。
さらに、この日だけ代役としてピエロを演じるソーントン(浅野和之さん)や、共産党かぶれのやる気のない役者オクセンビー(梶原善さん)、座長に取り入ろうとする若手のアイリーン(平岩紙ちゃん)なども楽屋にあいさつにきたり。。。
何とか幕があき、開演する。座長が出番でなかなか出ていかなかったり、舞台祖でで嵐の効果音を起こす出番のないキャストたちの奮闘とかを描きながらも、なんとか舞台も終了する。
楽屋で体を休める座長。自分の体の限界をわかっていたのでしょう。マッジに指輪を渡しお礼を言う。その後、亡くなってしまう。。。
座長の書いた言葉が出てきて。。。そこにノーマンへの感謝がまったくなかったことに、ノーマンは愕然としてしまう。これだけ、自分は座長に仕えてきたのに、自分への言葉がまるでないとはどういうことか。。。やりきれない。しかし、彼を失ってその存在の大きさに気づき、座長に仕えて過ごしてきた日々が幸せだったとノーマンは思い、泣き嘆くわけです。ノーマンの嘆きの中で、芝居は幕。
同じ、三谷さんの作品ということで、先日見た「ホロヴィッツとの対話」と似た雰囲気を感じました。もちろん、「ドレッサー」は三谷さんオリジナルの作品ではないんですが、でも、座長とノーマンの関係が、ホロヴィッツとフランツの関係に似た感じに思えたりして・・・
ホロヴィッツたちの方が、もう少しフラットな関係というか、距離がある気はしますけどね。
最後のノーマンの慟哭は胸にきました。胸が痛い感じ。
ノーマンの大泉洋さんは
ホントにすばらしかった。怒涛のセリフ量。いやあ半端ないです。
それと、、、滑舌がすごくいいですね。。。ちょっと驚きました。
特に最後のシーンは涙しましたね。ノーマンの座長に対しての気持ちをとてもよく演じていらしたと思います。
座長の橋爪さん。
三谷さんの舞台は初めてだとか。。。意外ですね。野田さんの芝居にはよく出てるけど。
わがままな座長、ちょっとぼけてる座長をコミカルに演じていられましたね。
こんな座長に仕えているノーマンが偉いって思えました。
そういう、芝居上手いよな~さすがです。
このお二方につきるって感じですね。
三谷作品常連の浅野さんや梶原さんの出番が少なかったのがちょっと残念だけど、
でも、少ない出番でも存在感抜群でしたね。
浅野さんのピエロのダンスは笑いました。
劇中劇「リア王」の声の出演が段田さん、克実、八嶋さん。
いや、豪華すぎでしょ。。。
舞台セットがまたよかったです。
手前に楽屋、それを囲むように廊下があって、楽屋が真ん中から割れて、後ろからせり出すのが、ステージという。。。凝っていて、かっこよかったです。
1階の客席から見ると、楽屋の周りの廊下を歩くキャストって、肩から上くらいしか見えないんじゃないですかね?私は3階だったから、全体がとってもよく見渡せて。。。そこだけは3階でもよかったなって思いました。
カテコの最後に、幕が閉まったところから、大泉さんと橋爪さん二人でちょっと顔を出して、お辞儀をする姿がまたほほえましくてよかったです。
最後に、先日、三國連太郎さんのお別れの会で、佐藤浩市さんが、この芝居の話をされてましたね。今回の「ドレッサー」見に行かれたそうで。
座長の役を昔、三國さんが演じられたことがあるとのことで、その話をされていました。
三國さんの座長も見てみたかったな~と思いました。
撃沈につぐ撃沈で、チケットが入手できなくて苦労しました。。。
ぴあだったかJCBだったかの先行で、発売開始と同時にネットにつなぐも、3階のC列という・・・
でも、取れただけよかったです。この芝居が見れてよかった。
まあ、そのあと、補助席とか立ち見席とかいろいろ売り出されてたので、
もう少し待てば、1階補助席がゲットできたかもですけどね。
三谷さん脚本、ただしオリジナルではありませんが。
公式のあらすじ
「第2次世界大戦下の英国。空襲が激しさを増す中、とあるシェイクスピア劇団の楽屋では、「サー」と呼ばれる老座長(橋爪功)が、折からの空襲と戦時下の心労で心神喪失気味・・・。
その上、戦時下にあっては、若い俳優もいなくなり、手持ちのコマはわずかな人数の厄介者揃い。座長夫人(秋山菜津子)やベテラン舞台監督(銀粉蝶)は公演中止を主張するが、長年「サー」に献身的に仕えてきた付き人・ノーマン(大泉洋)は、今夜の演目『リア王』を何とか開幕させようと、甲斐甲斐しく「サー」の世話をやきながら、叱咤したり、なだめたり、激励したり、と奮闘努力を惜しまない。
果たして、今夜の舞台の幕は上がるのだろうか?!ノーマンは「サー」を舞台に送り出せるのか?!」
とてもよいお芝居で、、、ホントに見に行ってよかったです。
特に大泉洋さんの熱演はすばらしかった。
TEAM NACSでの役割とは、また違った大泉洋さんで。。。彼の引き出しの多さを改めて感じました。
もう公演終了したので、ネタばれもありますが、スペースをあけずにそのまま書きたいと思います。
大泉洋さん演じるノーマンは、橋爪さん演じる座長の付き人であり、長年座長に仕えてきた。その座長は心神喪失気味でこの日の舞台に上がれるかどうか微妙な状態。
秋山さん演じる座長夫人や、銀粉蝶さん演じる舞台監督のマッジが公演中止を促すが、ノーマンは「自分が一番座長のことをわかっている。座長を舞台に出せるのは自分しかいない」と主張し、座長をなだめすかしたり、激励したりと何とか舞台に上げようとする。
さらに、この日だけ代役としてピエロを演じるソーントン(浅野和之さん)や、共産党かぶれのやる気のない役者オクセンビー(梶原善さん)、座長に取り入ろうとする若手のアイリーン(平岩紙ちゃん)なども楽屋にあいさつにきたり。。。
何とか幕があき、開演する。座長が出番でなかなか出ていかなかったり、舞台祖でで嵐の効果音を起こす出番のないキャストたちの奮闘とかを描きながらも、なんとか舞台も終了する。
楽屋で体を休める座長。自分の体の限界をわかっていたのでしょう。マッジに指輪を渡しお礼を言う。その後、亡くなってしまう。。。
座長の書いた言葉が出てきて。。。そこにノーマンへの感謝がまったくなかったことに、ノーマンは愕然としてしまう。これだけ、自分は座長に仕えてきたのに、自分への言葉がまるでないとはどういうことか。。。やりきれない。しかし、彼を失ってその存在の大きさに気づき、座長に仕えて過ごしてきた日々が幸せだったとノーマンは思い、泣き嘆くわけです。ノーマンの嘆きの中で、芝居は幕。
同じ、三谷さんの作品ということで、先日見た「ホロヴィッツとの対話」と似た雰囲気を感じました。もちろん、「ドレッサー」は三谷さんオリジナルの作品ではないんですが、でも、座長とノーマンの関係が、ホロヴィッツとフランツの関係に似た感じに思えたりして・・・
ホロヴィッツたちの方が、もう少しフラットな関係というか、距離がある気はしますけどね。
最後のノーマンの慟哭は胸にきました。胸が痛い感じ。
ノーマンの大泉洋さんは
ホントにすばらしかった。怒涛のセリフ量。いやあ半端ないです。
それと、、、滑舌がすごくいいですね。。。ちょっと驚きました。
特に最後のシーンは涙しましたね。ノーマンの座長に対しての気持ちをとてもよく演じていらしたと思います。
座長の橋爪さん。
三谷さんの舞台は初めてだとか。。。意外ですね。野田さんの芝居にはよく出てるけど。
わがままな座長、ちょっとぼけてる座長をコミカルに演じていられましたね。
こんな座長に仕えているノーマンが偉いって思えました。
そういう、芝居上手いよな~さすがです。
このお二方につきるって感じですね。
三谷作品常連の浅野さんや梶原さんの出番が少なかったのがちょっと残念だけど、
でも、少ない出番でも存在感抜群でしたね。
浅野さんのピエロのダンスは笑いました。
劇中劇「リア王」の声の出演が段田さん、克実、八嶋さん。
いや、豪華すぎでしょ。。。
舞台セットがまたよかったです。
手前に楽屋、それを囲むように廊下があって、楽屋が真ん中から割れて、後ろからせり出すのが、ステージという。。。凝っていて、かっこよかったです。
1階の客席から見ると、楽屋の周りの廊下を歩くキャストって、肩から上くらいしか見えないんじゃないですかね?私は3階だったから、全体がとってもよく見渡せて。。。そこだけは3階でもよかったなって思いました。
カテコの最後に、幕が閉まったところから、大泉さんと橋爪さん二人でちょっと顔を出して、お辞儀をする姿がまたほほえましくてよかったです。
最後に、先日、三國連太郎さんのお別れの会で、佐藤浩市さんが、この芝居の話をされてましたね。今回の「ドレッサー」見に行かれたそうで。
座長の役を昔、三國さんが演じられたことがあるとのことで、その話をされていました。
三國さんの座長も見てみたかったな~と思いました。