もるるんのよくばりポケット

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2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』 見てきました

2023-11-13 01:24:33 | お芝居

2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』 THEATER MILANO-Za 2023.09.18 14:00~ & 10.15 14:00~

いのうえ歌舞伎大好きな私なので、絶対見る!と、チケット2公演ゲット。
そして古田さん主演で、早乙女兄弟が出るって。。。魅力的。
さらにです。絶対新感線に合うような~って思ってた、山本千尋さん・・・
そう、昨年の「鎌倉殿の13人」のトウですよ。この身体能力、絶対新感線で見たいと思ってたんですよ。
こんな早く実現するとは。。。めっちゃ楽しみでした。

ところで、THEATER MILANO-Zaって?
歌舞伎町にできた新しい劇場なんですね~初めて行きました。
なかなか、面白いフードコートがあったりして
劇場は思ったより狭かったけど、3階でも結構見やすかったです。

さて、、、話の内容は。

「元禄、大江戸八百八町――。
口入れ屋の藤壺屋主人・半兵衛は、裏で世のため人のため、悪党を始末する〝引導屋〟の元締めとして知られている
だが、実のところは顔の怖さを買われただけの、気弱で温厚、虫も殺せぬ置きもの。表も裏も、真の元締めは女房のお伊勢なのだった。
そこへ金さえ積めば誰彼かまわず斬り殺す〝狂犬〟こと、はぐれ殺し屋の宵闇銀次が現れる。
引導屋を潰し、裏稼業の独占を目論む黒刃組に依頼され、半兵衛を待ち伏せして斬ろうとする銀次。
だがそのとき、天號星の災いか、二人を雷が直撃! 半兵衛と銀次の身体が入れ替わってしまう。
そこへ銀次を追って上州から人斬り朝吉がやってくる。朝吉は「銀次の首は自分がもらう」と言い始め、銀次の身体に入った半兵衛は、命からがら逃げ出すはめに。
一方、半兵衛の身体に入ったものの、引導屋の主人とは名ばかりと知って失望する銀次。
だが自らの野望を叶えるため、この身体を利用することを思いつく……。
天號星に翻弄されながら、己を生きようとする二人。その運命が交差する先にあるのは果たして――!」(公式サイトより)

藤壺屋の娘のいぶき(山本千尋さん)たちが町中を夜巡回中、殺し屋の銀次(早乙女太一さん)と出会い、家来が殺されてしまうところから物語は始まる。
藤壺屋は口入れ屋だが裏稼業で引導屋を営んでおり、主人の半兵衛(古田新太さん)女房のお伊勢(村木よし子さん)に仇討ちを誓う。藤壺屋の主人は半兵衛とはなっているが、実は半兵衛は気弱で情けない性格。裏で仕切っているのは女房だった。

材木問屋の主人で黒刃組の白浜屋の主人(池田成志)さんが、藤壺屋にやってくる。手を組もうという相談だが、藤壺屋は断る。
白浜屋は実は材木奉行(粟根まことさん)やその手代の金杉(吉田メタルさん)と手を組み、藤壺屋の裏稼業引導屋を始末しようとしていた。
そこに銀次が乱入してくる。銀次は殺し屋だという。そこで白浜屋たちは、銀次に引導屋の主人半兵衛を殺すよう依頼した。

ところで、今、江戸では星占いが流行っていて、みさき(久保史緒里さん)の星占いが大流行。町の人が集まっていた。みさきやその手伝いの
塩麻呂(右近さん)、おこう(山本カナコさん)は、町の人に開運のお札などを売っていた。
半兵衛はみさきの父親であり、もともとは長屋に住んでいたのだが、強面の風貌を買われて藤壺屋の婿養子になったのだった。
そのため、ちょくちょくとみさきのことを見にきていた。

その帰り道、殺し屋の銀次が現れ、半兵衛を殺そうとする。刀を交えているときに、大きな雷が落ちる。
すると、半兵衛と銀次が中身だけ入れ替わってしまう。
半兵衛は中身は銀次に、そして銀次の中身は、気弱の半兵衛に。。。

外見が銀次になった半兵衛の前に銀次を討とうと追いかけてきた、朝吉(早乙女友貴さん)が現れる。そんなことを知らない半兵衛は、慣れない刀を
もって応戦する。
逆に外見が半兵衛になった銀次は、その状況がよくわからない。そこに現れた弁天(高田聖子さん)が、空に天號星が輝くときに、落雷が起きると
人が入れ替わってしまうという話を聞かせる。弁天は、半兵衛の元の妻で、みさきの母親でもあった。

外見が半兵衛の銀次は、それを使って引導屋を乗っ取ろうと思い、藤壺屋に戻るが、周りからバカにされていて驚いてしまう。そこにやってきた朝吉。
朝吉は刀を交え、半兵衛と銀次が入れ替わったことを知る。が、藤壺屋の面々は、半兵衛が突然剣術が上手くなっていることを見て驚いてしまう。

みさきのところに行っていた外見が銀次の半兵衛は、みさきと遭遇。自分のことを半兵衛と認識してくれないことでショックを受ける。さらに、自分の
本当の父親は半兵衛でないことをにみさきから聞かされ、さらにショックを受ける。

その夜、再び外見銀次の半兵衛は、朝吉と出会う。朝吉は入れ替わっていることを知っているが、外見銀次の半兵衛に襲い掛かり、二人は戦う。。。

ここで幕間

いぶきはケガをして助けられ長屋で手当てを受けている。そこに外見半兵衛の銀次とお伊勢がくる。
外見半兵衛の銀次は藤壺屋を乗っ取ろうとお伊勢に切りかかり、何とか長屋の人たちによって命はとりとめた。
外見半兵衛の銀次は、白浜屋たちと手を組むことにする。
そして、みさきも倒れて意識を失ってしまう。

一方、外見銀次の半兵衛と朝吉は戦っていたが、そこに再び落雷が。もちろん近くには弁天もいた。
ふたたび銀次と半兵衛は入れ替わった。弁天はみさきが危ういのではという。

白浜屋と材木奉行らは会合を開いていた。そこには、外見半兵衛の銀次も参加していた。
内容は、大雨のときに堤防を決壊させ、長屋のあたりの町中を水浸しにする。すると住人は
住むことができなくなるため、そこを自分たちのものとし、遊興施設を作ろうという計画だった。この計画の話の途中で
外見半兵衛は、そのまま普通の半兵衛に戻っていたので、内容をすべて聞いてしまう。

半兵衛は長屋の住人達にこの計画を話す。またいぶきたちにもこの話をする。
いぶきは白浜屋たちの計画をなきものにしようと動き出す。
みさきはようやく目を覚まし、歌を歌う。。。が、またこのときに半兵衛と銀次が入れ替わってしまう。

江戸に雨が降り、白浜屋たちは堤防を決壊させようとする。しかし長屋の住人が堤防を修復したので、洪水は免れる。
そして白浜屋の悪事もばれ成敗される。また材木奉行たちはいぶきによって成敗される。

長屋で外見半兵衛と外見銀次が出くわす。そこにお伊勢も回復して出てくるが、ふたたび外見半兵衛に斬られ、死んでしまう。
それを見た外見銀次は怒り、外見半兵衛と戦う。さらにそこに朝吉も乱入するが、二人の一騎打ちは続く
そしてが勝利。彼が藤壺屋を仕切っていくこととなるが、いぶきに任せて去っていく。
みさきは半兵衛のことは「ウソ」でもおとっちゃんだと。いぶきも義理でもおとっちゃんだと。。。

 

もうね、最後、、、「ウソ」でもおとっちゃん。義理でもおとっちゃんには、涙腺緩みましたね~
なんだかんだと言ってもいい話だった。
半兵衛はホントにいい人なんだよね。気弱で情けないところはあるけど、人情に厚くて真面目で。
入れ替わってしまったことで、こういうことになって、去っていくのは理不尽ではあるけど、それが半兵衛なんだなって。
ちゃんとみさきにもいぶきにも気持ちは伝わってたんだなって、ちょっとホッとしました。

話は入れ替わりものなんだけど、いろんな伏線をちりばめてあって、
なかなか面白かった。。。まあ、古田さんと早乙女太一くんが入れ替わるというのも
入れ替わりものとしては、正反対キャラがっていう王道なんだけど、
でも二人のキャラがいいから、ホントに面白かったです。

それにしても、早乙女太一さんすばらしかったです。半兵衛と入れ替わった後の殺陣がね。。。笑えましたね~
こんな早乙女太一は見たことがないという感じで。
だけど、外見銀次だから、その体は使ってるわけで、相手の刀をかわしたりするのはできるって、
体が覚えているということなんでしょうね。
入れ替わったあとの早乙女兄弟の殺陣。。。笑ったり感心したり。。。いやあ、面白かった。
二人の殺陣は、見ごたえありました。なんか眼福眼福って感じでしたよ。

朝吉としては、、、二人が入れ替わってしまったから、どっちを殺していいかわからないというのがなかなか難しいよね。

1幕のラストで、早乙女兄弟が戦っているところでシルエットになり、「天號星」と出る演出。。。これがとてもかっこよかったです。

期待してたのは、山本千尋さん、いやあ、さすがでしたね。身体能力さすがでした。
あと、久保史緒里ちゃんって歌がめっちゃ上手いのね~

新感線らしいギャグもあったり。。。成志さんと粟根さん担当。
いのうえ歌舞伎で、これぞ新感線という舞台を堪能出来て満足満足でした。
あ!じゅんさんが出演されてなかったのが、ちょっと残念だったけどね。。。

さて、キャストの感想ですが、、、
上にも書いたけど、まずは

銀次の早乙女太一さん
いやあ。。。今回のほぼ主役ですよね。
半兵衛に成り代わったあとの殺陣がもう最高でした。古田さんの動き方とかをちゃんとわかってて、
それでいて、最後のところは身体能力で持ちこたえる殺陣ってすごいなあ。
腰抜けの殺陣って難しいんだろうけど。
銀次としての殺陣はめっちゃかっこいいしね。
最高でした。

朝吉の早乙女友貴さん
やっぱり兄弟って声が似てる。
ちょっと影がある役だったけど、そこも銀次とちょっと対照的になってて、とてもよかった
そして二人の殺陣はもういうことなしです。
こんな殺陣が新感線で見れるなんてホントに嬉しかったです。

いぶきの山本千尋さん
めっちゃ期待してました。あの「トウ」ですから、
いやあ、身体能力すごし。新感線初めてとは思えないくらいなじんでました。
早乙女兄弟と互角に殺陣ができるなんてね。。。すばらしい。
まあ、確かにお二人と比べると刀さばきは、もう少しって感じですが、でも
これって、舞台続けていけば、とんでもない女剣士になると思います。
これからが期待。また新感線に出てほしいです。


みさきの久保史緒里さん
歌が上手い。そして可愛い。前にヨーロッパ企画の上田さんの舞台で見たことがあったけど、
その時とは全然印象が違いました。
殺陣とかアクションが多い話の中で、このパートはホッとできるパートでした。
半兵衛が去っていくときの、みさきの叫びには泣けましたねえ。彼女も今後がすごく楽しみです。


白浜屋の池田成志さん
腹黒キャラをやらせれば天下一品。でもちょっと抜けてるところも最高。
アドリブもちょいちょいで、笑わせパートでしたよね。
私が行った回、セリフをど忘れして、まわりに突っ込まれてたのが面白かった。。。

他の新感線劇団の方々ももちろん最高です。
聖子さんも粟根さんも、、、中谷さんも村木さんも山本さんも。。。
適材適所で、ホントに最高でした。

そして
半兵衛の古田さん
銀次に入れ替わったとの殺陣はたいへんだったでしょうね~
絶対ぼやいてると思う。
でも、めっちゃかっこいい古田さんの殺陣も見れて幸せでしたよ。
気弱で心優しい半兵衛さんのようなキャラ、ぴったりですよね。
お伊勢に命令されて「はい!」っていうのが好きでした。
メリハリがすごい役でしたね。お疲れさまでした~


今回もホントに楽しかった。新感線、いのうえ歌舞伎大好きです。
来年の春興行はどういう芝居になるのかなあ。またチケットとらなきゃね。

 

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