もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「帰れない男 〜慰留と斡旋の攻防〜」みてきました

2024-05-21 23:09:49 | お仕事
M&Oplaysプロデュース「帰れない男 〜慰留と斡旋の攻防〜」 本多劇場 2024.05.03 13:00~

なかなか面白そうなキャストだなと思ってチケットゲット。
林遣都くんや山崎一さんは、もう言わずもがなの演技にちがいないけど、
個人的な興味は、藤間爽子さん。藤間流の家元であり、阿佐スパの劇団員という。。面白い経歴なんで。
そして「マイファミリー」の印象がめっちゃ強い。

ということで、楽しみにGWに行ってきました。

話の内容は
「思い返すと、その屋敷は確かに立派な門構えではあったが、迷子になるほど中が広大だったとは、男は思いもしなかった。
 男は、気まぐれに親切にした若い女に招かれそこへ来た。最初、女はこの屋敷の女中かと思っていたら、実は主人の女房だった。年の離れた亭主を持つと、若くともこんなアンバランスなムードを身にまとうようになるのかと、男は勝手に納得する。
 屋敷の中は薄暗い上、廊下も恐ろしく長く、部屋の数も分からなかった。
 数日経って、友人が連れ戻しに来たが、男は「帰ろうにも出口にたどり着けないんだ」などと困った顔をする。

 中庭を挟んだ向かいの広間で、夜ごと催される誰かの宴。その幻想的に揺らめく人影をぼんやり眺める女に、男は次第に惹かれていく。男を躊躇させるのは、留守がちで、まるで自分の妻を斡旋するかのような、主人の謎の振る舞い。
 引き留めるわけではないが、時折、何やら共謀をほのめかすような女と、その主人との間で、男は次第に正気を失っていく……。」(公式より)

まず、セットが素敵で・・・
真ん中に客間があって、舞台奥側に窓があり、その先に中庭、大広間が見えるという感じ。
客間の手前側に廊下を配し、客間から台所とかに行くのに、その廊下を通るので、
すごく奥行きを感じたし、家の内部をうまく表していたと思う。
このセットだけで、ちょっと感動でした。


客間での男(林遣都くん)と女(藤間爽子さん)の会話から始まる。
雨が降っているのが見える見えないというような会話。。。もう一人いるのは、このうちの書生のような存在の男(新名基浩さん)
お茶を持ってきたりと女中(佐藤直子さん)が出入りする

町で馬に轢かれかけたその若い女を男が助け、そのお礼と汚れた服を洗うために、女(瑞恵)の屋敷に招かれたらしい。
男は野坂という作家。帰ろうとするのを引き留められる。女は思わせぶりな態度をとるので、野坂も興味をもつ。
そのうちにこの家の主人(山崎一さん)が帰ってくる。
主人は野坂のファンであるようで、ゆっくりしていってほしいと言う。
野坂は一晩泊まることとなる。

数日後、すっかりこの家に慣れている野坂。ここで小説を書くこともしている。
そこに、野坂の友人の西城(柄本時生さん)がやってくる。
野坂には妻がいて、その妻は野坂の知り合いのクボと不倫をしているらしい。
そのクボは自殺をしてしまったようだ。
さらに、西城は野坂の妻に惚れているようだ。彼女のことを考え、野坂に家に帰るように言う。
が、野坂は、この家の主人と奥さんの夫婦関係の興味があり、この家に滞在したいというのだった。
この家の主人は、嫉妬しながらも、野坂と妻の瑞恵の関係を気にしているらしかった。
そして、野坂はだんだん瑞恵に惹かれているのがわかる。

野坂と瑞恵に何かがあったのかなかったのか。。。わからないまま、野坂は滞在。
そして、野坂は家に帰ったようだが、、、
実は、この家の屋根裏に隠れていた。女中が彼の潜伏をサポートしていたようだ。
瑞恵もその後姿を消す、が、彼女も家の中に隠れていた。

嵐の日、二人は、再び出会う。そして気持ちを確かめ合った。

その半年後。雪の日に男がこの家を訪ねてくる。
この家で書き始めた小説が出版されて、その祝いの席を、大広間で行われるらしい。
主人が相手をしていて、瑞恵は大広間で花を活けているようだ。
大雪の影響で、頼んでいた仕出しが届かなくてちょっとイライラしている面々。
客間にみんな集まってきたが、はさみがないと瑞恵と女中とでいい争いになる。
流しになかったから大広間にあるのではと、広間に行こうとする女中に、野坂が
「君はいつもそうだ。確かめればいいじゃないか」と突然声を荒げる。

すると、主人がフラフラと部屋を出て大広間に。中庭の向こうに見える姿。。。
はさみで自殺を図る姿が映る。

そして幕。


なかなか、解釈が難しい話だった。
タイトルの「遺留と斡旋の攻防」というのが、よくわからなくて、、、うーん。私の理解力が乏しいのかな。
遺留と斡旋。。。まあ、主人が野坂に対してしたことといえば、そうなんだけど、
若いきれいな後妻を野坂に斡旋し、その様子を見てスリルを味わって、妻との関係をもっとよくしようと
してたってことですよね。主人は。
だけど、それがかなわず、三角関係に負けてしまった。
確かに、客間での野坂と瑞恵の様子。特に野坂が瑞恵を叱った場面で、二人の関係を悟ったからという
ことなんだろうけど、自殺をするってのが唐突すぎて。
主人は最後、自殺する必要があったか?私はちょっとびっくりしちゃったんだけどな。
なんか、よくわからずに、モヤモヤした感じで終わっちゃいました。


キャストの感想
野坂の林遣都くん
いやあ、声に表情があるんですよね。表情がちゃんと見えなくても、声でわかるという。
すごい役者さんだなあ。舞台、もっともっとやってほしい。。。
でも、チケットが取れなくなってきてるから、複雑。


瑞恵の藤間爽子さん
流石家元だけあって、和装の着こなしとか、所作が素敵だった。
そして、色っぽかった。割と童顔だけど、めちゃくちゃ艶っぽかったです。


主人の山崎一さん
もう、言わずもがなの存在感。
ちょっと外から見ているような感もあるんだけど、妻と野坂のことが気になって仕方ないという
だけど、大人なふりをして、若い妻を自由にさせてるぞっていう感が出てるのがおかしかった


西城の柄本時生さん
出番はそんなになかったけど、出てくると、何となく場をさらってしまう不思議な魅力。
一番普通の人って感じでしたが、まあ、野坂の奥さんに横恋慕してて、最後は結婚してしまうんだから
それなりにしたたかだったのかも。

書生の新名基浩さん
いい味だしてました。くすっと笑えるような演技で、場をなごませてくれました。

女中の佐藤直子さん
彼女もスパイスだった。特に書生の新名さんとのやり取りはおかしかったな~

難しい話ではあったけど、セットがめちゃくちゃ素敵で、そこに一番感動しました。
家の中、廊下、中庭。。すごく面白く見せるセットで、この物語の不思議な感じと相まって、
ステキな雰囲気を作り出していたと思います。
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