NODA・MAP「足跡姫~時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)~」 東京芸術劇場プレイハウス 2017.03.01 19:00~
本当は1月末に行く予定だったのですが、ぎっくり腰になってしまい、
行くことができなくなってしまったのです。
でも、お友達から、今回はわかりやすかったよ。という感想をいただき、
急きょ、チケットを確保して(某サイトで)行ってきました。
「中村勘三郎へのオマージュである」という話は伝わってきていました。
前に見た「MIWA」と同じような感じなのかなと思ったら、ちょっと違いましたね。
特に一幕を見ただけだと、よくわからなかったかも。
一幕では、野田さん得意の言葉遊びなどもふんだんに盛り込んでテンポよく進んでました。
時は江戸時代。
万歳三唱大夫の一座は、看板の踊り子、出雲阿国やヤワハダなどによる、妖艶な女歌舞伎が人気。
当時は、女歌舞伎は禁止されていたので、役人が取り締まりに来ると、男たちが女たちに化けて難を逃れている。
阿国にはサルワカという弟がいるが、彼は死んだ母が行きたがっていた「どこか」が地球の反対側かもしれないと
思い込み、いつでもどこでも穴を掘っている。
そこに死体を手に入れた腑分けものがやってきて、死体の腑分けをしようとするが、この死体は死んではいなくて、
結局二人とも、この一座に加わることになる。
あるとき、サルワカの掘った穴に、万歳三唱大夫が落ちてしまう・・・が、穴から這い上がってきたのは、
戯けものと仲間たち。彼らは由井正雪の乱の残党だった。死んでいなかった死体を見て、由井正雪が生きていたと勘違いし、
彼らも、一座に加わることになった。
太夫はサルワカたちを追放しようとするが、阿国がサルワカに芝居を書かせるからと頼み、
サルワカは台本を書こうとする・・・書いたのは「足跡姫」しかし、いまひとつ。
そこに、生き返った死体が、自分がゴーストライターになると言い出し、歌舞伎の台本を書く。
ゴーストライターが書いた歌舞伎は評判がよかったが、真剣を使った稽古中に、サルワカが腑分けものを
刺して殺してしまう。阿国は、サルワカと一緒に腑分けものを川に捨て、二人で逃げる
阿国が去った後の一座では、二番手だったヤワハダが大人気に。幕府の役人とも懇意になり、
ついには江戸城で将軍の前で歌舞伎を披露するまでとなる。
ある日、阿国に「足跡姫」が取りつく。阿国の踊りは素晴らしいものになるが、体がだんだん動かなくなり、
言葉も母音しか言えないようになっていく。これは自分の母親と同じ病気。
将軍の前で歌舞伎を披露する一座に混ざって由井正雪の乱の残党、戯けものたちが場内にはいる。
そして芝居に乗じて将軍を暗殺しようとするが、、、、なんと将軍は由井正雪だった。
由井正雪の乱のときに、将軍は殺されていて、由井正雪はそのかわりとなっていたのだった。
阿国とサルワカは穴に逃げ込むが、その先は舞台。自分たちの母親が一番行きたかったのは舞台だった。
足跡姫に取りつかれた阿国は死に、サルワカは阿国を抱きながら、自分が初代の歌舞伎役者になって、
末代まで芸を伝えていくことを誓う。
そう、このサルワカが初代猿若勘三郎・・・・から続く、十八代目の勘三郎さんへのオマージュってことで。
人物紹介と言葉遊びが主(に見えた)の一幕ではわからなかったけど、
二幕、特にラストは・・・勘三郎さんへの野田さんからの気持ちだったんだなとわかりました。
阿国の母親が母音しか言えなくなって
「いいあい」→「死にたい」だと思っていたのが、「行きたい」「生きたい」も同じ母音で・・・
そうかお母さんは舞台に「行きたい」舞台で「生きたい」って望んでたんだ。
勘三郎さんも同じ気持ちだったんだろうなって、感動しちゃいました。
舞台は、花道もあり、背景なども歌舞伎っぽい感じで、野田さんにしては、ちょっと地味かなって感じですが、
でも、歌舞伎をリスペクトしていることが、すごくよく伝わってきました。
キャストの感想ですが、
もう特に何も言うことがないようなメンツなんですけどね。
りえさん、妻夫木くん、古田さんに関しては・・・特に。
古田さんの役はなかなかだと思う。生き返った死体なんですから(笑い)
ワタシ的には、今回は、鈴木杏ちゃんかな。
かわいかったし、色気もあったし、カフカのときとは違った魅力を感じました。
声も通るし、いいんだよね~
佐藤隆太くんが意外に目立たなかった・・・ほかの人があまりに芸達者だからかなあ~
それと、「十役人」の中村扇雀さんは、本当にお疲れ様でした。
お友達の感想通り、今回のNODA・MAPはわかりやすい内容だったと思います。
それにしても。。。勘三郎さんの死は、ほんとに早すぎましたね。
本当は1月末に行く予定だったのですが、ぎっくり腰になってしまい、
行くことができなくなってしまったのです。
でも、お友達から、今回はわかりやすかったよ。という感想をいただき、
急きょ、チケットを確保して(某サイトで)行ってきました。
「中村勘三郎へのオマージュである」という話は伝わってきていました。
前に見た「MIWA」と同じような感じなのかなと思ったら、ちょっと違いましたね。
特に一幕を見ただけだと、よくわからなかったかも。
一幕では、野田さん得意の言葉遊びなどもふんだんに盛り込んでテンポよく進んでました。
時は江戸時代。
万歳三唱大夫の一座は、看板の踊り子、出雲阿国やヤワハダなどによる、妖艶な女歌舞伎が人気。
当時は、女歌舞伎は禁止されていたので、役人が取り締まりに来ると、男たちが女たちに化けて難を逃れている。
阿国にはサルワカという弟がいるが、彼は死んだ母が行きたがっていた「どこか」が地球の反対側かもしれないと
思い込み、いつでもどこでも穴を掘っている。
そこに死体を手に入れた腑分けものがやってきて、死体の腑分けをしようとするが、この死体は死んではいなくて、
結局二人とも、この一座に加わることになる。
あるとき、サルワカの掘った穴に、万歳三唱大夫が落ちてしまう・・・が、穴から這い上がってきたのは、
戯けものと仲間たち。彼らは由井正雪の乱の残党だった。死んでいなかった死体を見て、由井正雪が生きていたと勘違いし、
彼らも、一座に加わることになった。
太夫はサルワカたちを追放しようとするが、阿国がサルワカに芝居を書かせるからと頼み、
サルワカは台本を書こうとする・・・書いたのは「足跡姫」しかし、いまひとつ。
そこに、生き返った死体が、自分がゴーストライターになると言い出し、歌舞伎の台本を書く。
ゴーストライターが書いた歌舞伎は評判がよかったが、真剣を使った稽古中に、サルワカが腑分けものを
刺して殺してしまう。阿国は、サルワカと一緒に腑分けものを川に捨て、二人で逃げる
阿国が去った後の一座では、二番手だったヤワハダが大人気に。幕府の役人とも懇意になり、
ついには江戸城で将軍の前で歌舞伎を披露するまでとなる。
ある日、阿国に「足跡姫」が取りつく。阿国の踊りは素晴らしいものになるが、体がだんだん動かなくなり、
言葉も母音しか言えないようになっていく。これは自分の母親と同じ病気。
将軍の前で歌舞伎を披露する一座に混ざって由井正雪の乱の残党、戯けものたちが場内にはいる。
そして芝居に乗じて将軍を暗殺しようとするが、、、、なんと将軍は由井正雪だった。
由井正雪の乱のときに、将軍は殺されていて、由井正雪はそのかわりとなっていたのだった。
阿国とサルワカは穴に逃げ込むが、その先は舞台。自分たちの母親が一番行きたかったのは舞台だった。
足跡姫に取りつかれた阿国は死に、サルワカは阿国を抱きながら、自分が初代の歌舞伎役者になって、
末代まで芸を伝えていくことを誓う。
そう、このサルワカが初代猿若勘三郎・・・・から続く、十八代目の勘三郎さんへのオマージュってことで。
人物紹介と言葉遊びが主(に見えた)の一幕ではわからなかったけど、
二幕、特にラストは・・・勘三郎さんへの野田さんからの気持ちだったんだなとわかりました。
阿国の母親が母音しか言えなくなって
「いいあい」→「死にたい」だと思っていたのが、「行きたい」「生きたい」も同じ母音で・・・
そうかお母さんは舞台に「行きたい」舞台で「生きたい」って望んでたんだ。
勘三郎さんも同じ気持ちだったんだろうなって、感動しちゃいました。
舞台は、花道もあり、背景なども歌舞伎っぽい感じで、野田さんにしては、ちょっと地味かなって感じですが、
でも、歌舞伎をリスペクトしていることが、すごくよく伝わってきました。
キャストの感想ですが、
もう特に何も言うことがないようなメンツなんですけどね。
りえさん、妻夫木くん、古田さんに関しては・・・特に。
古田さんの役はなかなかだと思う。生き返った死体なんですから(笑い)
ワタシ的には、今回は、鈴木杏ちゃんかな。
かわいかったし、色気もあったし、カフカのときとは違った魅力を感じました。
声も通るし、いいんだよね~
佐藤隆太くんが意外に目立たなかった・・・ほかの人があまりに芸達者だからかなあ~
それと、「十役人」の中村扇雀さんは、本当にお疲れ様でした。
お友達の感想通り、今回のNODA・MAPはわかりやすい内容だったと思います。
それにしても。。。勘三郎さんの死は、ほんとに早すぎましたね。