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もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

舞台「祈りの幕が下りる時」 見てきました

2025-06-08 01:33:09 | お芝居
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東野圭吾シアター 舞台「祈りの幕が下りる時」 サンシャイン劇場 2025.05.24 13:00~

5月のrecriのチケットは、これでした~
東野圭吾シアターって、もうずっとやってるの?と思ったら、これが第一弾だったんですね。

加賀恭一郎シリーズ。加賀さんというと、ドラマや映画で演じてる阿部寛さんのイメージがめっちゃありますよね~

キャラメルボックスの成井さんが脚本演出。
キャストは、うーんよくわからないけど、多田直人さんはキャラメルボックスの人ですよね。前に見たことがあるような。
他の方もキャラメルボックスの劇団員の方も多かったようです。

さて、話の内容は
「東京都葛飾区小菅のアパートで腐乱遺体が発見される。
被害者は滋賀県在住の30代女性・押谷道子。
殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫は消息を絶っていた。

捜査一課の松宮は、殺害時期や現場が近い新小岩での河川敷で発生した「ホームレス焼死事件」との関連性を調査していた。
やがて松宮は、道子が中学の同級生で演出家の角倉博美を訪ねて、上京したことを突き止める。
しかし角倉博美には確かなアリバイがあり、捜査は進展しない。

捜査を進めるうちに、現場の遺留品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。その事実を知った加賀恭一郎は激しく動揺する。
それは失踪した加賀の母に繋がっていた。」(公式より)

この話は映画化された話でもあり、加賀さんが家族の話や、なぜ日本橋暑の所轄刑事なのかということがわかる、シリーズ10作目でありながら
加賀さんの初期の話ともいえるもの。

基本的に、小説の内容をなぞってストーリーが構成されてるので、展開や謎解きなどは、小説を読んだり映画をみたりすればわかります。

ただ、こういう推理小説って舞台にするときに、難しいよな~と思ってました。
映像ならば、事件の現場、捜査状況(聞き込みとか、現場検証とか)、警察の会議、刑事の推理などなど、順を追って展開させていけるけど、
舞台の場合、いろんな場を作れるわけでもないし。。。

今回は、キャストが場が変わるときに、ナレーションを入れてくれて、わかりやすくなってました。
舞台上では演じられないストーリーを整理して説明してくれるので、スムーズに見ることができました。
2時間という上演時間の中では、全部は見せられないし、テンポよく進めるためには、必要ですよね。

仙台のスナックにある女性(加賀の母親の百合子)がやってくることから始まり、そこから年月がたつ。
その年月の経ち方も、上に書いたようにキャストのナレーション。
(え?キャストの見た目はほとんど変わってないのに、16年とか経っちゃってるのねと思ったのは内緒)
百合子は病気で亡くなってしまい、彼女の恋人だった綿部が彼女の子供(加賀)の連絡先をスナックの経営者に教えたが
その後失踪してしまった。加賀が仙台に遺骨を取りに行く。

スナックのセット、加賀の部屋、捜査本部などは、ものを少し入れ替えるだけで、うまく表してました。

そして滋賀から上京した押谷道子という女性がアパートで殺されていた事件と、都内河川敷でホームレスの焼死体の事件。
関係ないようなこの二つの事件に関係があるのではと思ったのが警視庁の松宮(加賀のいとこ)
松宮は加賀に相談に行く。ここで、加賀が捜査に非公式に加わっていくわけです。

押谷は、同級生の角倉(浅井)博美に会うために状況していて、角倉は加賀と面識があった。
角倉は明治座で舞台をしていて、彼女は演出をしていた。楽屋に聞き込みにいった加賀たちは、カレンダーの特定の日時に印があることをみつける。
そのカレンダーの印を見て、加賀は押谷が殺されていたアパートに残された遺品のカレンダーと同じ日で、さらにそのカレンダーに書かれた日本橋の橋の名は、
加賀の母の手帳にあったものだとわかり。。。。加賀は積極的に事件にかかわっていく。

事件は、浅井博美の過去に関わるものだった。
押谷は滋賀の施設で浅井博美の母を見かけた。博美の母はどうしようもない人間で、浮気も借金もして勝手に家を出ていったのだった。
父親の忠雄と博美は借金とりから逃げていたが、結局忠雄は自殺。そんな悲しい過去があったのだった。
博美は担任の苗村先生から守られて、卒業。東京に出て劇団に入り、活躍を始めていた。

加賀は母の恋人だった綿部を調べると、原発作業員だったのではと思われる。
ところで、綿部はどうして加賀のことを知っていたのか。綿部は百合子が子供を置いて出てきたことを後悔していることを知って
加賀のことを調べ、剣道大会で優勝したことを調べ、その時の雑誌を手に入れていたのだった。
しかもその雑誌を調べたのは浅井博美らしかった・・・

博美の父親が綿部でないかと仮説をたて、調べていくと。。。DNA鑑定から二人が親子だとわかる。
父親は生きていた。ならば。。。
博美は父と夜逃げして能登半島に来た時(二人は心中しようとしていた)、旅館で原発作業員だった横山と出会い、
横山が博美のことを襲おうとしたため、横山を殺してしまった。父親は横山を崖から落とし、横山に成りすまして生きることとし、
博美はそのまま滋賀に戻って苗村先生の庇護を受けながら生きていた。
博美と苗村先生は恋人同士だったが、東京に出てきてからも離婚をしてついてきて、つきまとわれるようになった。

父親と博美は連絡を取っていたが、苗村先生にばれてしまい、父親は苗村を殺してしまった。
その後、会うのはやめようとなり、カレンダーにあった月に一度、日本橋の橋洗いの日に、お互い遠くから元気でいることを確認することとしたのだった。

押谷も偶然、明治座の舞台を見に来た時に父親と会い、真実を知られると博美の今後によくないと、父親が殺害したのだった。

博美は加賀から、事件の真相を聞かされ、自殺しようとする父親のところに向かう。
そして父親の首に手をかけ。。。。


原作をよく舞台化したな~というのが、一番の感想。
できあがってる話で、それもミステリーを舞台にするって、難しいと思うんですけど、
バラバラに起こる事件が、だんだんとつながっていき、真実が明らかになっていく様子を
とてもわかりやすく見せてくれました。


この話は、親子の愛情がキモとなってて、博美と父親のお互いを思いあう気持ちに泣けました。
それと、加賀と母の親子愛も。母親が家を出ていった理由も明らかになって、加賀にとってもよかったですね。

キャストに関してですが、
加賀を演じていた多田さん。松宮を演じていた小西さんとも、とてもよかったです。
ただ、私の場合、阿部寛、溝端淳平のイメージがこの二人の場合、あまりにも強くて、脳内でついつい置き換えてしまったりして。
強烈な二人がドラマだ映画だと、何作も続けてだと、どうしても。。。。

他の役者さんたちもいろんな役を演じていて、大変だったんではと思いました。

ただ、私。。。キャラメルボックスの方の声の出し方がちょっと苦手なんですよね。(久々に見に行って思い出した)
なんだろう、いかにも演劇です!という発声で。
他の芝居見に行くと、もっと自然にしゃべってるのに、すごくセリフを言ってます!感を強く感じてしまうんですよ。
私の感じ方だけかもなんですけどね。

東野圭吾シアターは、このあとも続くんですね。
機会があれば、また見に行こうかなとも思いました。


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「リプリー、あいにくの宇宙ね」 見てきました

2025-06-04 11:26:28 | お芝居
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ニッポン放送制作 「リプリー、あいにくの宇宙ね」 本多劇場 2025.05.22 19:00~

ヨーロッパ企画の上田さんとニッポン放送のコラボのお芝居。今回は第5弾。
毎回見に行ってる(と思う)んですが、去年の「鴨川ホルモー、ワンスモア」とか、めっちゃ面白かったな~
今回は、宇宙船を舞台にした「SFアクション音楽コメディ」だとか。。。主演は伊藤万理華ちゃん。井之脇海くんとかシシド・カフカさんとか
なかなか面白いキャスト。かもめんたると男性ブランコもいたり、ヨーロッパ企画の面々も、、、それと忘れてならない野口かおるさん。
もちろんチケットゲットで行ってきました。

面白かったんだけど、何が何だかあっけにとられて笑ってたという感じ。
適材適所のキャストがね。最高でしたよ。

内容は
「スクランブル発生! 今度は何が起きている?

宇宙はつねに変化に満ちているし、いつだって射撃訓練所の中だ。たえず11人目がいるようなものだし、スタービーストは暗黒の森林で息をひそめている。それにしてもひどすぎないか、と二等航海士・ユーリは思う。量。このトラブルの量はなんだ。マザーCOMはなぜ答えない。船長はなぜ判断しない。ロボ、三原則いまはいいから。アーム、そんなポッド拾わなくていい。漂流詩人乗ってこなくていい! これどこからのスライム? 石板、いまは進化させていらない! ユーリは白目で歌う。リプリー、あいにくの宇宙ね。ってハモんのやめて。​」(公式より)

設定は近未来の宇宙船の中で、ワンシチュエーション。(上田さんらしい)
そして、いろいろと起こる想定外のこと。そして乗組員の個性がまたすごいということで、笑ってきましたよ。

この宇宙船、ブリコロモ号は、宇宙船を100台一斉に飛ばして、資源を取ってくる競争をするという企画?の1台。どれが取ってくるかの賭けまであるらしい。
乗組員は、キャプテン(う大さん)、航海士がキリト(井之脇海くん)とユーリ(伊藤万理華ちゃん)のペア、機関士(中川さん)、オペレーター(石田さん)、通信士(野口かおるさん)、
資源の分析をする科学主任(平井さん)と2体の作業用ロボット(浦井さんと槙尾ユウスケさん)
小惑星に到達したけど、資源探索は空振りして、成果なしで地球に戻る途中のできごと。

緊急事態発生。エイリアンが入り込んでしまった。機関士はエイリアンによって負傷。
乗組員たちは、排除しようと頑張るけど~
どうすればエイリアンを排除できるかと右往左往。銃を使ってもだめ。何がいいのかをユーリたちは調べて対処するけどうまくいかない。
水でおびきよせて、そのまま外に。。。などと策を実行。その間にも船体に亀裂が
ロボットに船外作業をさせてると、宇宙船の行く手には多数の障害物が、それをよけて操縦。船外にいたロボット1体は消えてしまったり。

さらには、密航者発見(金丸さん)そのまま彼も普通にクルーのように居つく。

そこに宇宙を漂流する吟遊詩人ニルダ(シシドカフカさん)が小型宇宙船(一人乗り)に乗って、宇宙船に入りこんできて。
ニルダは宇宙人。エイリアンとも言葉が通じる。
彼女によって、宇宙にはいろいろな生命体が存在することなどが語られていく。

その後も宇宙人(私たちが思い描いているような恰好をした宇宙人(笑い))が攻めてきたり
あれこれ起こりすぎ。。。最後、
宇宙船は操縦不能となり、地球に戻ることができない状態に。

だけど、乗組員たちは、別の世界で生きるのもいいか~とそれも面白そうだねと納得して終わる


上田さんっぽい、いろんなことてんこ盛りで、最後はなんかよくわかんないけど、ハッピーなのね。という終わり方のお芝居。

宇宙船の中だけで、あれこれ起こって、大騒ぎするけど、気が付いたらユーリがラップ調の歌を歌って、野口通信士が美声で参加という
ある意味カオスのような舞台でした。
あ~それと、吟遊詩人ニルダは最高だだったな~太鼓をたたいて踊って、、そして宇宙語も話す

設定がもうカオスだけど、だけど面白かった、一緒に宇宙船で右往左往してるかのような感じを味わえて。
楽しかったし、あっという間の2時間でした。

この日はおまけトークショーがあって
井之脇海、中川晴樹、浦井のりひろ、槙尾ユウスケの4人が登壇。司会は浦井さんがやってました。
皆さん出ずっぱりだから、水分を取るのが大変とか、めちゃくちゃ汗かくとか、いろいろ話してましたよ。
野口かおるさんのキャラがなかなか面白いとかも言ってました。

キャストの感想ですが

まずは圧倒的なインパクトだった
ニルダのシシド・カフカさん

いつ出てくるんだろうと心配になるほどだったんだけど、もうね、出オチレベルです。
ずるいよな~見た目から何から、すべてを持っていってしまうんだもん。
太鼓たたいたり、何語かわからない言葉話すし・・・
宇宙人の話をとうとうとしたり(だけど、現実として宇宙にはいろんな人種が存在してるんだろうなと考えさせられました)

ユーリの伊藤万理華さん
主演でストーリーテラーのような感じだと思うんだけど、上田さんの書く群像劇だと、そこまで目立たないよね。
個性が強すぎるキャストの中で、一番普通の感覚の人だった。。。
でも、ダンスとラップ調の歌はかわいかったな~

キリトの井之脇海くん
初舞台だそうです。汗びっしょりで、テンション高めの熱演でした。いつも全力な航海士さんでしたよね。
情けないキャプテンに代わって、気が付いたらキャプテンやってる感じもよかったです。

密航者の金丸さん
え?金丸さんいないの?乗組員じゃないの?って最初思いましたよ。
そしたらまさかの密航者。そんなところにずっと隠れてたの?どのくらいの期間?なんて。。。
で、ばれてしまったら、もう普通に乗組員然としているって、金丸さんにぴったりの感じでした。

ヨーロッパ企画組の石田さんと中川さんは
なんかいつもの感じ(笑い)二人がいるから、上田組の芝居が回ってるって感じしちゃいますよね~

キャプテンのかもめんたるのう大さん
そのままでしたよね~そして情けなさすぎるキャプテン。すぐにどうでもよくなっちゃう。

ロボットの同じくかもめんたるの槙尾ユウスケさん
採掘用だから、動きづらそうだったけど。船外作業で出てるときに飛ばされてしまうという悲しい立場だったけど、
あとから地球人を恨んで出てくるとかも面白い設定でしたね。

もう1体のロボットの男性ブランコ浦井さん
ロボットだけど、ロボットでない感じ。人間的。感情がないと言いながら、しっかり感情をだせるロボット。

科学主任の男性ブランコ平井さん
やっぱり芸人さんって芝居がうまいですよね~科学主任だから知識がすごいけど、結局巻き込まれてるのが面白かった

そして、、、、もう一人存在感抜群だったのが
通信士の野口かおるさん
彼女のお芝居は何度か見てるけど、存在感がほんとにいつも半端ない。そして歌もすごくお上手。
ユーリの歌に普通に入ってきて、かっさらっちゃう感がさすがでした。
この芝居には彼女がいなくてはならない。。。と思っちゃいました。


適材適所で個性的なキャストだったし、あっという間の2時間で、たくさん笑いました。
こういう非日常的なお芝居は楽しいです。

でも、近未来的にこういうことは起こりうるなと思ったし、
私たちは地球のことしか知らないけど、宇宙というかこの世には、ニルダが言ったみたいに、いろんな世界、いろんな生命体が
実際にはあるのかもと考えさせられました。

ヨーロッパ企画、本公演は秋から冬ですね。またチケットゲットしないと!

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ケムリ研究室no.4「ベイジルタウンの女神」 見てきました

2025-05-20 00:30:42 | お芝居
ケムリ研究室no.4「ベイジルタウンの女神」 世田谷パブリックシアター 2025.05.12 18:00~

再演です。2020年コロナ禍の中、見にいったことを思い出しました。
あのとき、ケラさんが、こんなハートフルな芝居を描くんだ~と思ったことと、いろいろすさんだ気持ちがほっこりしたことを
思い出しました。すごくよかったし、なんかすごく助けられた気がした芝居だったんです。
そのときの感想はこちら

再演ですが、何人かキャストが変わって、そして再演の人も多数。
これって、なかなか難しい。。。見る方は。
話の内容は基本的に同じ、演出も同じ、主要キャストも同じ(特に緒川たまきさん、山内圭哉さん、温水洋一さんという濃い面々)
すると、必然的に私は、違うキャストの人を比べてしまうというか。。。。前のイメージにひきずられてしまって。。。
だって、仲村トオルさんと古田新太さんじゃ別物じゃないですか~
ここはあまりに別物だからいいんだけど、松下洸平さん→坂東龍汰さん、吉岡里穂さん→藤間爽子さんが、なかなか困難で。
私の頭の中から、前作のイメージを抜くのがちょっと難しかった~
どっちがどっちっていうわけじゃないんですけどね・・・


さて、あらすじは

「大企業ロイド社の社長として、経営に辣腕を振るうマーガレット(緒川たまき)。目下の目標は、貧民街のベイジルタウンの開発。そのため彼女は婚約者でビジネスの右腕ハットン(山内圭哉)と、顧問弁護士のチャック(菅原永二)とともに、ベイジルタウン第七地区の買収交渉のため、ソニック社社長タチアナ(高田聖子)の元を訪れる。タチアナはその昔マーガレット家の小間使いであった。ソニック社ではタチアナと秘書のコブ(植本純米)が出迎え、第七地区を売る気がないことを伝える。食い下がるマーガレットにタチアナはある賭けの提案をする。もし1ヶ月間、無一文で正体を明かさずベイジルタウンで暮らせたら、第七地区はマーガレットに譲る、しかし途中で断念したらマーガレットが所有している第八地区と第九地区をタチアナが貰う。その賭けに乗ったマーガレットは、執事のミゲール(尾方宣久)の心配をよそに、会社経営をハットンに任せ、ベイジルタウンに単身乗り込む。泊まる所にも窮するマーガレットは、ひょんなことから王様(古田新太)とハム (水野美紀)の兄妹が暮らすバラックに居候することになり、次第に、ドクター(温水洋一)、サーカス(犬山イヌコ)、ヤング(坂東龍汰)、伝道所のボランティアのスージー(藤間爽子)ら、ベイジルタウンの人々とも親しみ楽しく暮らすようになる。一方、ハットンはタチアナの元に出向きある提案を持ちかける。そんなある日、兄妹のバラックで事件が起きる──。」(公式より)

内容に関しては、初演と同じなので、、、割愛。

話の展開とかテンポとか、最高によくて、やっぱり面白い。
本当にケラさんの芝居?って思うくらい、ほっこりするおとぎ話のような、素敵でかわいい話でした。

プロジェクションマッピングもそうだけど、イラストの使い方が秀逸。ドクターやサーカスの会話のシーンとかでイラストと本人が変わったりと、なかなか面白かった。
それと、セットの感じは前作と同じで、なんかうれしかったな~またここベイジルタウンにやってこれたって感じで。


感じたことをつらつらと

緒川たまきさんは本当にかわいくてチャーミング。マーガレットにぴったり。
世間知らずのお嬢様なんだけど、でも芯があって人間的にいい人だからみんなに好かれるんだね~ってしみじみ思っちゃった。
何とかしてあげようと思わせる。でも、それはマーガレットが乞食のみんなとの生活で、だんだん成長していったからでもあって。
そういうところを、うまく出していたよね。たまきさん最高でした。

ハットンの圭哉さんは、今回も暴れてました(笑い)
詐欺師のモイと水道のハットンと二役だけど、どっちも最高でした。
やっぱり私は水道のハットンが大好き。もう何言ってるかわからないんだけど、笑っちゃう。そしてかわいい。
こういう圭哉さんが見れる芝居は最高です。

王様の古田先輩。トオルさんはちょっとぼけた感じだけど、古田先輩は優しい。。
めっちゃ優しい王様なんだよね。マーガレットに恋しちゃう姿がかわいくて。
風貌が乞食を超えて浮浪者なんだけど、でも優しいんだよ~惚れちゃう(笑い)
古田先輩のこういう役も珍しいかも。いい人ばかりの芝居に出るのも珍しいかも。

ハムの水野美紀さん、顔が小さい。。。今回席が前方なんで、見入っちゃいました。
すごく素敵でした。ハムも優しい。面倒見がいい。姉御肌の役はぴったり

ヤングの坂東龍汰さんは、めっちゃ元気なヤングでしたね。
いつも全力でちょっとびっくりしちゃうくらいでした。ギターうまかった。

ドクターのぬっくんと、サーカスのイヌコさん
このコンビも健在。二人の存在にほっとしちゃってました。

タチアナの聖子さん。
日記を読んでなくシーン。私も泣いちゃいましたよ。さすがだわ~
存在感抜群。この芝居は聖子さんなくては成立しない。ほんとにすばらしかったです。

それから、チャックの菅原永二さん。前回も思ったけど、ここまでいろいろ外す人もいない。
ついつい笑っちゃいます。セリフのテンポがすごくよくてさすがでした。

あと、ミゲールの尾方さん。。。そうだった。途中で死んじゃうんだよね~
で、羽を付けて最後まで活躍だったんだ。

適材適所のキャスティングで、豪華な面々での芝居が見れて、とてもよかったです。
やっぱり、ほっこりして笑顔で帰ることができました。

この話、、、絵本とかにして読んでみたくもあります。

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「おどる夫婦」見てきました

2025-05-16 00:33:31 | お芝居
「おどる夫婦」THEATER MILANO-Za 2025.04.29 13:00~

長澤まさみさんの演技が大好きなので、これは見ないと!と、チケットゲット。
共演が森山未來さんっていうのも魅力。
ゴールデンウィークに行ってきました。

なかなか面白いお芝居でした。

あらすじは
「とある夫婦の約10年間の軌跡を描く。
現代社会では非常に生きづらい性質を持っている夫婦。
故に二人は何となく協力するようにつがいになり、粛々と生活することを好んだ。
口にしたことはないが、自分たちのことを理解できるのは自分たちだけで、 互いに相手を理解していると思っていた。
しかし、世界は向こうから入り込んでくる。
共に生活する中で、やがてほころびが生まれたり、ズレが生まれてくる。
不器用な二人は、問題を上手く回避したり、解決するのが苦手であった。
ただ、世界に対してこの言いようのない焦燥感を理解できるのは、伴侶だけであると互いに信じている。信じようとしている。
二人にはわからない。自分たちは何で繋がっているのか。信頼とか絆とかよくわからない。愛がよくわからない。
そんな不器用な夫婦の10年の記録。」(公式より)


ステージ上は後ろにお盆に沿った形で大きなパネル?があるだけで、椅子とかテーブルとかは適当においてあり、
この形で始まるのかと思いきや、開演前にキャストの方々が徐々に出てきて、場所を動かし、配置をするという。
なかなか斬新な感じでした。
全員のキャストがそろったら、そこから始まるんだけど、皆さん手に台本を持ってて、、、
二人が大学時代同じ演劇サークルだったってことで、その稽古風景からということでした。

ヒロヒコ(森山未來さん)はそのサークルの代表みたいな感じで、キヌ(長澤まさみさん)は衣装スタッフ。
ある日の稽古の途中、役者と喧嘩になり、ヒロヒコの書いた芝居はやらないことになる。
ヒロヒコとキヌと塔子(内田慈さん)がそのあと家で飲むことに。その芝居を2年かけて書いたというヒロヒコに、
二人はもっと粘った方がよかったのではという。

その後、キヌとヒロヒコは同棲するようになる。キヌは魚谷みつこ(猿時さん)の衣装製作の会社で衣装製作スタッフとして働いていた。
ヒロヒコは雑誌のライターの仕事を家でしていた。編集者で親戚の藪原(これも猿時さん)がやってきては、仕事をくれるが、
基本は自分のやりたい仕事だけしたいというヒロヒコ。
キヌもみつこのアイディアが、無理な注文で枯渇する中、自分のデザインをみつこの名前で出されて、いやになっていた。

キヌの母親の朋恵(伊藤蘭さん)は料理教室をしていた。その生徒たちの相談に乗って、相談料でも稼いでいた。それをキヌはよく思っていない。
料理教室はキヌの弟の光也(松島聡さん)も手伝っていた。彼は小さいときに病気をしたせいで、ものを長く覚えておくことができない。
そのため、ノートを持ち歩きメモをいつもつけていた。キヌはそんな弟を優しく見守っていた。母の朋恵は自分のせいで光也が病気になったと責めていたのだった。

ヒロヒコの実家は石巻で、父親(内田紳一郎さん)は漁師として働いていたが、東日本震災で被災。家も船も津波で失い、妻も行方不明となっていた。
その後、キヌとヒロヒコの家族は東京で顔合わせをする。
ヒロヒコは震災があってからのことをいろいろ話し、お金に困っている話などもするので、朋恵はちょっと嫌な気持ちになる。
そんなとき、光也がヒロヒコの母親はどうしているかを尋ね、津波で流されたことを言われ、自分が忘れていたことを責め、パニックを起こしてしまう。
ヒロヒコの父親はそれを見て、光也が病気だといい、朋恵は怒って帰ってしまう。


その後キヌの会社のみつこが急死。娘のりく(小野花梨さん)は泣くばかりで、仕事が進まない。
舞台衣装の注文は入るので、キヌの名前で衣装を出すようになる。

ヒロヒコとキヌは婚姻届けを出して、正式に夫婦になる。
キヌは舞台衣装の会社で働くが、みつこの娘のりくのデザインしたものを、以前みつこがそうしたように、自分の名前で出すようになってしまう。

ヒロヒコとキヌと光也は、石巻のヒロヒコの実家に行く。父親は大歓迎。東京で働いているのはえらいとキヌをほめる。
ヒロヒコは自虐的になっていて、自分の仕事なんか光也でもできるといい、キヌを怒らせる。
そして、ヒロヒコは震災で母を亡くしたことを思い出し、泣いてしまう。

その後、コロナの蔓延でヒロヒコもキヌも仕事を失ってしまう。光也も家にひきこもっていたため、精神がおかしくなり、飛び降りをしようとする。
光也の書き溜めていたノートを見たヒロヒコは、これだけかけるのだから能力があると光也をなだめる。
が、ヒロヒコは光也を芝居の題材にしようとしていた。それを見抜かれてキヌと朋恵に叱られてしまう。

そんな二人の10年間。
ヒロヒコとキヌは一緒にすごしてきたが、この先の10年はどうしようかとキヌは言う。ヒロヒコは一緒にいようと答えると
それはプロポーズか?と聞くキヌ。ヒロヒコは僕たちは夫婦なんだから、プロポーズも何も。。。というが。
キヌは手を取って踊ろうという。キヌは楽しそうに踊るが、ヒロヒコはいまひとつ。しかし、徐々にヒロヒコもそういう気分になり
二人で手を取り合って踊る。
天井から降りてきたシートも天井も星がきれいに輝き、その中で二人は踊っている

~幕~

そんな感じの話でした。めっちゃザックリですけど。
「おどる夫婦」というタイトルから、もっと二人が一緒にいろんなことを体験してという、もっともっと動きのある内容を予想していたので、
エピソード1つ1つは面白いんだけど、でもそれが淡々と語られていくという感じで、ちょっと意外でした。

夫婦はもともと他人だったし、一緒に生活しているとはいえ、それぞれ個なわけだし、
お互いの仕事とかで起こったことは共有しているわけでもないので、それぞれを淡々と描くというのが妙に納得しちゃいました。

でも、最後の場面、そういう時間を共有して、この先の10年も一緒にいようと確認しあって、星の降る中踊る二人は
とても素敵でした。「おどる夫婦」ってそういうことね。ってストンと落ちました。

だけど、1つだけ。。。東日本大震災やその後の震災、豪雨などの死者数や行方不明者数が、表示されるのは
どういうことだったんだろう。ヒロヒコの家族が被災したことと関連付けてるのか、二人がともに生きてきた10年に
こんなことがあったんだという意識づけなのか。そこはよくわからなかったです。

キャストの感想
まずは、キヌの長澤まさみさん
感情表現が豊か。キヌが思ういろんな感情をがよく出てました。
ヒロヒコに対して、イライラというかモヤモヤというかちょっと不満を持つ感じ。よく伝わってきました。
あと、ラストで踊るまさみちゃんは、キュートだった。

ヒロヒコの森山未來さん
森山未來さんの演技も好き。特に新感線で天魔王を演じた時の、あの狂気あふれる演技とか
めちゃくちゃ印象的でしたけど、今回は、だらだらしてるとかそういう抜けた演技もなかなかでした。
ただ、震災で母を失ったことが、彼の人生に影を落としていて、それを涙ながらに話すのが心を打たれました。

光也の松島聡さん
彼がほんとにすばらしかった。めちゃくちゃよかったです。timeleszのメンバーなんですよね。風磨と同じ。
なんだかんだ言って、旧ジャニの面々って芝居うまいんですよね。皆さん。
記憶障害で、ノートを持ち歩いて記録していながら生きている。だけど、失敗してしまうこともあり、
そうすると自分をすごく責めるというすごく難しい演技だったと思うけど、熱く演じておられました。
特にコロナ禍になって、自分の存在意義などを考えておかしくなってしまうところとか、簡単ではないと思うんだけど。

そして、みつこと藪原を演じてた皆川猿時さん
相変わらず、ずるかった。なんか出てくるだけでおかしい(笑い)
みつこのパワハラチックな演技とか、勝手に人の家の冷蔵庫あけたりする藪原とか。
なかなか強烈なキャラだけど、猿時さんがやると、なんかチャーミングになっちゃうのはなんで?
ちょっと重い芝居の空気を、毎回吹っ飛ばしてくれてました。

そのほかも伊藤蘭さんとか小野花梨さんとか、なかなかいいキャストでした。

震災のこととか、いろいろあって、そんな中何とか乗り越えてきた二人。
まあ、つかず離れずというか、そこまで夫婦であることに重きを置いていなかったような二人だけど、
最後、お互いプロポーズをして、踊り始めるという・・・この先10年もずっと一緒に生きていこうということで
ハッピーエンドで終わったのかなと、ちょっとほほえましい気持ちになれた芝居でした。
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「Bug Parade/バグ・パレード」見てきました

2025-05-06 02:19:03 | お芝居
舞台「Bug Parade/バグ・パレード」 東京グローブ座 2025.04.18 13:00~

小沢道成さんの書き下ろし新作で、篠井英介さん、竪山隼太さん、長井短さんらの出演ということで、
チケットを取っていってきました。
主演はHey!Say!JUMPの八乙女光くん。

ほんとに久々にグローブ座に行ったんだけど、新大久保駅界隈に辟易。
まず、ホームに人がいっぱいで、山手線から降りるのが大変。駅の階段も下りるのが大変。
で、ようやく下までいったけど、今度は改札口でたところに、人がすごいたくさんで、なかなか出れない。
ほとんどが外国人。少し他人のために場所をあけるとか、そういう配慮ってないのかね。この人たちには。
グローブ座に行く前の新大久保駅で、かなり頭に来てしまってて、
正直、もうグローブ座でやる芝居は、いいなと思っても、行くのは止めようと思った次第です。

さて、かなり後から取ったチケットなので、席は2階。でも、ここは見やすいんですよね~

話の内容は。。。
「めくるめくめぐる、バグの日常────
かわるがわるかわる、煌然の世界────

小沢道成による書き下ろしの新作オリジナルストーリーで描く、
いつも選択を間違えてしまう⻘年・春翔のとある1日の物語。」(公式より)

主演の八乙女くん、めっちゃ久しぶりに見た。JUMPのメンバーだと、山田くんぐらいしか見かけないからなあ。。。
彼が演じる春翔は、選択をするたびに、不幸になってしまう。生きていく上では、さまざまな選択が必要だけど、
彼が選んだ方に行くと、必ず悪いことが起こってしまうのだ。
そのため、選択が必要なたびに、時間がかかり、行動がおかしくなる。回りの人からもおかしい。。と思われるようになっている。

そんな春翔の過去や現在をオムニバス的に綴っていく物語でした。

春翔が自分が他の人と違う、おかしい?と思うようになったのは、小学生のとき。
飼育係でうさぎのバニーロをかわいがっていた。バニーロの気持ちは自分が一番わかると思って、お世話をしていたが、
ある朝バニーロは死んでしまった。先生や同級生は土に埋めてあげようと言ったが、春翔はバニーロを川に流してしまった。
クラスメイトたちに責められた春翔は、自分がおかしいのではと思うようになってしまった。

社会人になった春翔は2本のネクタイのどちらをして仕事に行くかで、、、
いろんなことを考えて。。。だから決めるのに時間がかかる。ある朝、支度の途中で悩みだし、
気が付いたら1時間もたっていたということも。。。

駅のホームでも・・・
人身事故があって、電車が遅れている。周囲の人はイライラ。でも、春翔はなんで人身事故が起きたんだ?
なんで自殺しようとしたんだ?と余計なことを考え出す。
それと止めるのが春翔の兄。
駅で、おじさんが男の子にぶつかって、男の子が泣き出してしまう。母親は近くにいた春翔のせいだと
怒り散らす。が、見ていた女性が真実を話して、春翔の疑いは晴れるけど、今度は母親が
男の子に「なんでちゃんと言わなかったんだ」と怒り出し、男の子はさらに泣いてしまう。
それを自分がいると。。。と悩みだす春翔

電車が遅れているため、目的地まで行くのにバスかタクシーかで、また迷う春翔。
悩んだ末、タクシーにするが、この運転手がナビ通りに走らない。春翔は不安になり、運転手と口論になり、途中で降りてしまう。
そしてまた兄になだめられる。

小さい時の記憶に。
母親は春翔の様子を見て、おかしいと思い医者に見せるが、医者は心配しなくていいという。
でも母は春翔がおかしいといい。兄はそんなことはないとなだめる。春翔はおかしいとはどういうことか、普通にするとは?と考える。

その両親も離婚することになり、父についていくか、母についていくか、ここでも選択をしなければいけない。
兄とともに父についていくことにした春翔。しかし、その父も死んでしまう。父が死んだのは僕のせいと、また考え出してしまう春翔。
兄と二人暮らしとなり、兄が働いて生活を支え、春翔も就職をすることに。
そんな兄が選んでくれたネクタイ。
さらに、就職祝いに食事をしようと、店を選んでと言われ、また悩む春翔。
今回選ばなかった方は、次の機会にしよう。そのときは春翔がおごって!と優しくいってくれた兄。
しかし、兄は来なかった。事故にあってしまったのだった。

兄がなくなったあと、一人で暮らす春翔。毎日毎日。。。

ふと、ビルの屋上にいる春翔。今までのできごとを振り返る。運が悪かったり、不幸になるのは僕のせいだと考えこむ。
ビルの下から大きな声がして、下を見ると、今まで春翔がかかわった人たちが、騒然としている。僕はおかしくなってしまったのかと、また考える春翔。

場は変わって、駅。電車を待つ春翔。そこにおばあさんが。亡くなった旦那さんの墓参りに行こうとしていた。
おばあさんの話を聞き、春翔はおばあさんに、ウサギのバニーロの話をする。
と、おばあさんは息を引き取っていた。春翔は泣きながらおばあさんをおんぶして歩き出していく。。。



ちゃんと覚えているわけでなくて、断片的にですが、、、こんな感じの話でした。

春翔にかかわる登場人物は、ほかのキャストさんが、入れ替わり立ち代わり、いろんな役を演じてました。
記事で見たら、70人もの役を演じてたらしいです。

お兄さんを演じてたのは、竪山隼太さん。彼は春翔に寄り添う優しい兄でしたね。
キャストもみんなずっと舞台の上。舞台の後方には鏡のような壁があって、そこに映像も。
真ん中の奥に、メリーゴーランドのような小物置き場があり、キャストの人はそこから小道具をもって
演じてました。

途中で鏡の部分が上に上がって、そこに隼太カメラマンのカメラ映像が表示されたり。なかなか面白い演出でした。
音楽もちょっと変わってた。。。

ウサギのバニーロが、ちょいちょい映像で登場するのもかわいかったけど、バニーロはこの芝居で結構重要ですからね。

そうですね~
春翔には、私はちょっとイライラしたかな。。。特にタクシーのとことか。
人生は選択の繰り返しだし、選択のたびに不幸になるといっても、あれこれ悩んでいられないことも多い。
春翔のように、考えこんじゃうと、やっぱり他人からは変な人と思われるのはわかる。
まあ、お芝居だからデフォルメしてるのはわかるけど、周りにこういう人いたら、私もちょっと嫌だなあ。
彼に共感はできない。

最後春翔の独白で終わるんだけど、やり切れなさが残った芝居でした。
バニーロのこと、、、やっぱり引きずってたんだね。ただ、土に埋めちゃうより、水遊びが好きだから川に流してあげた方が、、、という
子供心はわかったけど、それが原因で、こうなってしまったんだもんね。
そう考えると、やりきれなさが残ったな~

主演の八乙女くん。
膨大なセリフ量。。。すごいです。
春翔を演じてるというより、春翔そのものになってた感じがしました。すばらしかったです。
いやあ、毎回、芝居が終わると、疲れるだろうな~なんて思ってしまった。

他のキャストもみんな芸達者で、すばらしかったんですが、
特に篠井さんは、存在感あってさすがでした。

隼太くんも、春翔に寄り添う優しいお兄さんでした。

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muro式. 舞台「トイ」 見てきました

2025-04-23 01:09:30 | お芝居
muro式. 舞台「トイ」 本多劇場 2025.04.10 19:00~

muro式は、ヨーロッパ企画の永野さんと本多さんが出てるんで、前から注目してたんだけど、
日程が合わなかったり、場所が遠かったり(よみうりランドとか)、断念してたんですよね~
でも、今回、本多劇場なんで、行くことができました。チケットもゲットできたし。
ムロツヨシさん、意外にも本多劇場の舞台に立つのは初めてだとか。びっくりした。

さて、、、永野さんは今回はお休みでした(悲)
でも、本多さんのお姿は堪能。ヨーロッパ企画の舞台でお目にかかれなくなっていたので、
久々、舞台で拝見できてうれしかった。

初めて見たmuro式の印象は、お芝居とお笑いの中間といった感じ。
今回の大きなテーマはヒトの誕生といっていいのかな。あえて「ヒト」と言いたい気持ちになった。

ムロさんは数学科出身だけあって、毎回のタイトルも数式にちなんだものがつけられている。
今回は「トイ」。。。普通に考えると「問い」なんだけど、おもちゃの「Toy」でもあるような。うまくかけてるな~

本多さんが赤ちゃんのおきあがりこぼしの「おもちゃ」にふんして現れる。
そしてムロさんは一時代前のブリキのおもちゃ風。
大西礼芳ちゃんは妊婦さん。
古いムロさんおもちゃが大西さんに買われて、大西さんの家に。。。
これから生まれてくる赤ちゃんの本多さんと、ストーリーが始まる。

大きな話としては、大西さんの陣痛が始まり、いよいよ赤ちゃん(本多さん)が生まれてくるんだが、
本多さんは生まれることをためらっちゃう。
なぜかというと、生まれると、前世の記憶とか胎内での出来事(おもちゃとしゃべったり)をすべて忘れてしまうから。
生まれるというのはすべてゼロにして出ていくことだから。

だけど、自分がこのまま胎内にいると、母親も自分も危なくなってしまう。
生まれることはいいことなのか?どうなのか?

母親はおなかをさすりながら「トイトイトイ」という。。。
「トイトイトイ」は、ドイツ語で「うまくいくよ」にというおまじないのような言葉だそうで。。。
ここでも「トイ」にもかけてくるか~と感動。

そして、、、胎児は誕生!!

こう書くと感動的な話のように見えるけど、そこまで感動ではなく。。。
ワタシ的には、なんか「哲学」的な感じがしました。

この大きなテーマの間にはさまれるのが
「とんかつ屋」の話と、二人のお坊さんとワンちゃん「ここ掘れワンワン」の話。

「とんかつ屋」の話は、男性二人(ムロさんと本多さん)・・・友達ではなく知り合いらしい、と、お店にいた女性の会話。
女性は自分が頼んだヒレカツと本多さんが頼んだロースかつを取り換えっこしたい、それをお願いし、本多さんが断るという
シチュエーションなんだけど、なかなか面白かった。

それと「ここ掘れワンワン」は、
基本、ムロさんと本多さんのアドリブ芝居に見えたんだけど、けっこう本多さんマジ笑いしてたし。
めちゃくちゃ笑いましたね~
二人のコンビネーションはぴったりで最高でした。

そう、大西礼芳ちゃんが、意外とコメディエンヌ。ドラマでしか拝見してなかったけど、
すごくいい味だしてました。そしてめっちゃ可愛い。

そして。。。終わってからのカテコが長い(笑い)
NACSのカテコみたいだったよ。
ムロさんがしゃべるしゃべる。まだしゃべる(笑い)30分近くに感じたよ。楽しいからいいんだけど。
大西礼芳ちゃんが、「毎回違うことするから~」と言い出したら、
ムロさんが制して「台本通り」と言わせてました。

グッズの話もしてたけど、TシャツのXLを多く作ったら余ってるらしいですよ~

そう、始まる前にテニスボールを配ってて、観劇の時に疲れたら、お尻とか当ててくださいって言ってました。
しっかりもらって、左太ももの下に入れて、、、、らくちん。
坐骨神経痛持ちには最高でした。

それにしても~本多さん、体張ってたな~
人間おきあがりこぼしは、左右に揺れるより、前後の方が圧倒的に怖そうだった。
あと、ムロさんがめちゃくちゃ汗かいてました。
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MENSOUL PROJECT Vol.1 「BUT・AND」 見てきました

2025-04-15 23:14:13 | お芝居
MENSOUL PROJECT Vol.1 「BUT・AND」 あうるすぽっと 2025.04.02 19:00~

4月のrecriからのチケットは、これ!!「BUT・AND」
オール九州弁で送るお芝居とのこと。
杉本凌士さん主催の劇団がMENSOUL PROJECTだそうで。
もともとは劇団男魂(メンソウル)をされていたんだけど(今も?)
新たにMENSOUL PROJECTを立ち上げ、その第一弾。


杉本凌士さんはお名前だけは聞いたことがありましたが、今回のキャストは
春海四方さん以外、わからない方ばかりでした。(ごめんなさい)

話の内容は

「福岡にあるとある整骨院。ここには夜な夜な男達が現れる。
彼らの共通点は・・・まもなく父親になること。
そう、ここでは パパさんの為のマタニティ教室が開かれていた。

一方、福岡拘置所には一人の男が収監されていた。
判決は死刑。
弁護士の中神はこの事件にどうしても腑に落ちない点があった。

一見、何の接点もないこの二つの歯車は、クライマックスに向けて一気に廻り始める。

生まれる者、死に行く者。
MENSOUL PROJECT が九州弁で送る「BUT・ AND」乞うご期待!」(公式より)

マタニティ教室に集う父親予備軍の人たちのあれこれと、福岡拘置所の死刑囚の話が、
並行して描かれ、途中までは交わることがなかったので、いったいどういうこと?と
思いながら見てたんですが、後半からいろいろとつながっていき、
最後は怒涛の展開に、、、
マタニティ教室の話と、死刑囚の話がどんどんとシンクロしていくのには
鳥肌ものでした。
最初は世界観とかよくわからずに、ついていけない部分もあったんですが・・・


死刑囚の話は・・・
妻子を殺して放火した罪で死刑を求刑された死刑囚(杉本さん)。控訴も拒否している。
しかし、その事件がどうも腑に落ちない担当弁護士(崎山さん)。
何度も通っては、控訴をするように言ったり、真実を話すよう促している。
弁護士は、妻は殺したかもしれないが、子供は殺していないのでは?
と、考えているよう。
子供が生まれることなどを話し、だんだんと死刑囚と打ち解けていく弁護士。
控訴をすることを死刑囚は受け入れるようになる。
自分には別れた妻との間に娘がいて、その子には会いたいけど、死刑囚の娘と言われるのは
かわいそうだから、元気でいてくれればいいと気持ちを話すようになる。

それと並行してマタニティ教室の話
芝居の最初に出てきたマルチ商法っぽい人や、めちゃくちゃ変態の人(奥さんもだけど)、芸人さんなと
強烈な個性の面々が整体院で行われるマタニティ教室に通って、父親になる準備をしていく。
整体院の整体師さんも妊婦さんで、教室には参加している。

この二つの話が、ただ進んでいくのだが、

死刑囚の弁護をする弁護士さんが、整体院の妊婦さんのご主人だったことがわかり、
死刑囚の別れた娘が、マタニティ教室に通っている人の奥さんだったりと、、、
だんだんとつながりが出てくる。

そして、、、悲しいことに妊婦さんは階段で転んで、死産してしまう。

マタニティ教室の面々の家も、徐々に子供も生まれていく。
死産してしまった整体師さんも明るく対応できるようになっていく。

だが、弁護士の子供が生まれることを楽しみにしていた
死刑囚はそのことを知り、動揺。。。
そんな中、死刑囚はまた控訴を取り下げると言い、真実を話し出す。

それは、事件の前日、病院で検査をしてもらったのだが、その結果
自分には子供を作る能力がないことがわかった。のだった、
それなら息子は?野球のコーチがよく家にきていたよという話をきき、
突発的に息子を殺して、妻も刺し、家に火をつけたと。。。

そして。。。。。死刑が執行された。

そんな感じの話で、マタニティ教室の「生」と死刑囚の「死」の対比と交錯が、テンポよく
進むにつれ、話に引き込まれました。
それにしても、弁護士さん、一度控訴をしないとかたくなな、死刑囚の元を離れたのに、
10年たってまた戻ってきた。。。。それは、なんだろう、やっぱり心残りだったのか?
東京に行って仕事をしてたのに。子供が生まれることもあったからなのかな。
そんなところにも「生」と「死」が。

結局、、、見ている私の気持ちとしては、死刑囚も(当たり前ではあるが)、弁護士さんも
救われなかったんだな~という感想でした。そこはやりきれなかったな~

だけど、何とも書きますが、後半の展開はほんとに面白かったです。

。。。ただですね。
最初の方、ちょっと寒すぎるコントのようなギャグのような。。。あれはいらなかったな~
カツラがどうとか、、、ほんとにお寒い感じで、私はしらけちゃいました。
あそこで心が折れなくてよかった(汗)
後ろの席のおば様たちが、めっちゃ受けてたのが、余計ひいちゃいました。

それと、客入れの時の音楽がベートーベンの「運命」と「悲愴」だったんです。
そのときに、この芝居のテイスト、気づけばよかったんだけど、
いきなり上に書いた感じのコント的なのがあったから、、、ね。

キャストの感想ですが、
皆さん、ほぼ初めての方なんですが、

死刑囚の杉本さんは、うまかった。
感情の起伏とかの出し方も、素晴らしかったと思いました。

弁護士の崎山さん
結構人気の方なんですよね。シュッとされてた。
淡々と演じておられた感じがしたんですけど。

あと、よかったなと思ったのが、役名とかわからなかったけど、
死刑囚の娘さんと、弁護士さんの奥さんのをされていた、柳さんと須藤さん
お二人とも、とてもよかったです。明るくさわやかでした。

初日だったので、カテコでは杉本さんのご挨拶とかありました。
いきなり春海さんにふって、春海さんもびっくりしてたけど。
主演の崎山さんは、カテコの最初の方はまだ緊張されてたようでした。
だんだんと笑顔もでてきたけどね。

とりとめのない感想ですが、なかなか面白い芝居でした。
recriさん、ありがとうございました。
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サモ・アリナンズ第28弾「蹂躙さん」見てきました

2025-04-11 00:36:52 | お芝居
サモ・アリナンズ第28弾「蹂躙さん」  ザ・スズナリ 2025.03.27 19:00~

小松和重さん主催のサモ・アリナンズの芝居。サモ・アリナンズという劇団としての芝居は今回が最後だそうで。
小松さんの芝居は、いろんなとこで拝見していて、大人計画所属の方というのも知っていたんですが、
サモ・アリナンズの芝居は初めて。
会場はスズナリ。超満員で補助席も出る大盛況でした。

開演前に前説?ショートコント?もあって、めちゃくちゃ場が温まる(笑い)
佐藤さんと大政さんの二人だけかと思ったら、無茶ぶりらしくクドカンさんまで、ショートコントをすることになり
すべってました。

話の内容を書くほどではないんですが(汗)
とある田舎の弱小商業高校が、近隣の高校の番長たちに襲われて、生徒会の面々が
関東で最強と言われる番長の蹂躙さんにお願いして、高校を守ろうとする話
ざっというとね。

あと、日替わりゲストが出て、私が行った日は顔田顔彦さん、オクイシュージさん。
オクイさんは、しっかり芝居に組み込まれていたような。。。ひょっとして毎回ゲスト?

それにしても笑いました~
大筋しか決まってないとしか思えない。キャストがみんなマジ笑いしてるし。
っていうか、みんな小松さんを笑わせようとしているかのようだった。
見終わって、ほっぺの筋肉が笑いすぎていたくなったよ。

クドカンの使い方が雑(笑い)
あと顔田さんのマジックで、出てきた鳩が舞台を飛び回って、大笑いでしたよ。
荒川良々さんが、この雰囲気の中、マジメに芝居してて、それが面白かった。
平田敦子さんのセーラー服は出オチレベルの破壊力だったよ。

いろいろツッコミどころ満載だったけど、ほんとに楽しかった。
何にも考えずにただただ笑えるって最高。
サモアリの公演は最後だけど、形を変えて何かやっていきたいと言ってたから、
これは期待して待っていようと思います。

カテコでは小松さんのグダグダのトーク。これもよかったし、
終演後、佐藤さんのバイオリンで送り出しもしてくれた。弾き終わって「帰れ~」というのも笑えた。
とてもとても満足して帰ったのでした。

終わって、スズナリの階段を下りて行ったら、成志さんや八嶋さんが歩道のところにいらっしゃるのが見えて、
きゃ~成志さんだってニコニコしちゃいました。

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「グッバイ、レーニン!」見てきました

2025-04-09 23:35:19 | お芝居
「グッバイ、レーニン!」 PARCO劇場 2025.03.27 13:00~

相葉雅紀さん主演の舞台。「ようこそ、ミナト先生」のときと同様、激戦だったらしいですが、今回も
キューブ所属のキャスト。。。今回は堀内敬子さんがいらしたので、キュービットクラブでゲットできました。
「グッバイ、レーニン」は、私は知らなかったのですが、もとはドイツ映画で、数々の映画賞を受賞した有名な作品だそうです。

相葉ちゃんファンの熱気はさすがですね。開演20分前くらいに劇場に着いたら、もうすごい人で、
え?なんで?と思ったら、グッズ列がすごい列になってました。いろんな芝居行ってるけど、こんなグッズ列がすごいのは
あんまり見たことないからびっくり。
まあ、嵐のコンサートのグッズ販売はすごいことになりますからね・・・(昔、国立のコンサート行った時を思い出した)

それと、普通会場には、その芝居のポスターが貼ってあるのに・・・
写真が入ってるからかな、掲示がなかった。。。これってやっぱり相葉くんがいるから?
あ!でも、去年の「正三角形」の松潤はポスター貼ってあったな~
なので、とりあえず、これだけ写真撮ってきました



さて、話の内容は
「主人公アレックスは、母と姉と3人で、東ドイツの首都ベルリンに暮らしている。
父はアレックスが幼いころに西ドイツに単独亡命していた。東ドイツ建国40周年記念日である1989年10月7日の夜、アレックスは家族に内緒で反体制デモに参加、警官ともみあっていたところを、偶然通りかかった母に見つかってしまう。
母はそのショックから心臓発作を起こし、8か月間昏睡状態に陥ってしまうが、ある日突然目を覚ます・・・・・・。」(公式より)

タイトルとドイツ映画ということから、ベルリンの壁崩壊前後の話だろうなというのは検討がつきました。
でも東西ドイツの話というより、親子の愛情の話だなというのがまずの感想です。

それから、、、なぜ今この話を舞台にしたんだろうというのも、思いました。
第三次世界大戦が起こるかもと言われるこの時代だからですかね~


アレックス(相葉雅紀さん)、母のクリスティアーネ(堀内敬子さん)、姉のアリアーネ(松岡依都美さん)は東ドイツの首都のベルリンに
住んでいる。父のロベルト(山崎一さん)は、西ドイツに一人で亡命してしまっていた。
アレックスは反体制デモに参加していたが、それを偶然通りかかった母が見つけ、母はショックで心臓発作で倒れてしまう。
そのまま昏睡状態に。

8か月後、母は奇跡的に目を覚ます。
医師から、またショックを受けると命が危ないと言われたアレックスは、東ドイツが崩壊したという情勢の変化が
母に与える影響を考え、社会が変わったことを隠そうと画策する。

まず入院していると、どこで漏れるかわからないと、自宅に連れて帰る。恋人のララ(トリンドル玲奈さん)も協力。
そして同居していた姉夫婦(夫はのライナー(後藤剛範さん)西側の人間)が模様替えした部屋を元に戻して母の部屋にしたり、
テレビで流れるニュースを見るとわかってしまうので、友人のデニス(浅利陽介さん)に頼んで、偽ニュース番組を作ってもらって
それを録画して流すとか。。。ここまでやるかってくらい。

それでも、コカ・コーラの看板が目に入ったりとか、いろいろと問題は起こるけど、
その都度ごまかして。。。

その後、体調がまた悪くなった母。アレックスたちはドイツ統一のことを相変わらず隠そうとしていたが、
母はララから聞いて知ってしまっていた。が、アレックスにはそれを知らないふりをしていた。
母の状態を聞いて、西に亡命した父ロベルトも駆けつけ、再会を果たす。
父親は西で新しい家庭を持っていた。本当は父が西に行った後、クリスティアーネも子供たちと一緒に西に行く
予定だったのだけど、怖くなってやめてしまったのだった。

そして母は容態急変してなくなってしまう。
遺灰は小さな手作りロケットで空に撒かれる。



最初の方の進みがめっちゃ駆け足で、
ロケットとか何のこと?で、アレックスはなんで町に出てるの?
え?反政府デモに参加だったの?
お母さんは、東の共産主義に心酔してたわけじゃないよね。そんなにショックを起こすほど反体制がいやだったの?

というところが全然わからなかったです。あれよあれよという間にお母さんが倒れて~
(公式のあらすじで理解できたけど・・・)
それと、アレックスとララが恋人になるところ、めっちゃ端折ってたから、なんで二人が惹かれあったのかも
全然わからなかったです。。。理解が足りないのかな~

ということで、気が付いたら母が昏睡状態か目覚めてのあれこれになってました。

ただ、やっぱり東西冷戦のドイツという状況が、日本人の私にはピンとこないので、そんなにショックを受けることなのかという
ことがよくわからなかったな~
東西統一されて、生活も変わって、マルクが時間切れで紙になっちゃったりね。
私たちはテレビでニュースを見るだけだったけど、大変なことだったんでしょうね。

ドイツ統一の話がベースにはあるけど、これは親子の物語、家族の物語で、
息子が、娘が母を思う気持ち、母が子供を思う気持ち、
それから夫婦の気持ち(ロベルトからの手紙を取ってあったとか、、、、)
それがよくわかる芝居だったと思います。

すご~くどうでもいいことが気になったんだけど、東ドイツの青年のアレックス。。。
着ていたTシャツに書いてある文字が英語だったんだけど。。。これって西のものじゃないの?
コカ・コーラの看板で大騒ぎだったので、そこはいいんだ!って気になっちゃった。


キャストの感想ですが

アレックスの相葉くん
普通の青年を演じれば、相葉くんはそんなに問題ないかな~
母親に西のものを見せないとドタバタしてるときの相葉くんは、ちょっとお茶目でもあり、よかったんだけど
やっぱり独白みたいな場面になると、ちょっと物足りなかったかなとも思いました。
だけど、アレックスが必死に母を守りたい、母のために、、、って気持ちはよくわかった。
みんながアレックスに協力して、ていうのも、アレックスの優しさがわかるからですよね。
そういうところをは相葉くん本来のキャラがとても似合ってました。


クリスティアーネの堀内敬子さん
相変わらずよく通るいい声してます。相葉くんのお母さんをやるような年なのね~と
おもったら、アレックスは24歳って設定だから、問題ないのか、、と後から思いました。
やっぱり舞台経験豊富だけあって、存在感抜群でした。

ララのトリンドル玲奈さん
お人形さんみたいでした。めっちゃ可愛かった。アレックスの気持ちはわかりながらも
病身のクリスティアーネに真実を話すという信念を持った人。
そういう素敵な女性をしっかり演じておられたと思います。

デニスの浅利さん
隣の部屋でフェイクニュースを作る浅利さん。こういう役ぴったり。
テーマが重い芝居の中で、なんかほっとする役だったと思います。

ロベルトの山崎さん
山崎さんは、本当に存在感ありますよね。一人西に行って、過ごした日々は
いろいろ葛藤がありながらも、今は家庭を持って暮らしてる。
なんか人生を感じさせる声でした。
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こまつ座 第153回公演 「フロイス-その死、書き残さず-」見てきました

2025-04-02 15:02:41 | お芝居
こまつ座 第153回公演 「フロイス-その死、書き残さず-」 紀伊國屋サザンシアター 2025.03.20 18:00~

3月のrecriからのチケットは、この芝居。
こまつ座は、以前松下洸平くん主演の1回見たのみ。
なんとなく、反戦とか思想的なイメージを勝手に持ってて、今までチョイスしてこなかったんですけど。
この演目は、井上ひさしさんの本ではなく、彼の「わが友フロイス」を題材として、長田育恵さんが書き下ろした本ということ。
演出は栗山民也さん。主演は風間俊介さん。

フロイスといえば、戦国時代に日本に布教にやってきたポルトガルの宣教師。
私でも名前は知ってます。織田信長と面会したことも史実として有名ですよね。
フロイスはサビエルのあとを受けて苦労して日本にやってきましたが、日本人との文化や価値観、考え方の違いに
苦悩し、さらに戦国の世に翻弄された人。その生きざまを描いている舞台。
キャストは6人。セットは本当にシンプルで、だからこそキャストの演技が際立ったような気がします。光がきれいでした。

さて、内容ですが、

「歴史が、過去が、消え失せたはずの時間と記憶が
華やかによみがえる。

イエズス会の宣教師として1563年から36年間もの間、
戦国の世を見続け、
文筆の才能とその観察力を見出され
「日本史」を書き記したルイス・フロイス。
今もナガサキの地に眠るルイス・フロイスはヨーロッパを愛し、
そして日本を愛し、人を愛した。
「対等なるものは、対等なるものに対して、支配権を持たず」
と記したフロイスが
信仰と慈愛、差別と戦いの中、
みずみずしい目を持つ一人のパードレとして、
遥か異国で触れたものとは・・・。

フロイスを題材に、
信じること、人間の愚かさと愛おしさを描く――。
井上ひさしへのオマージュとして
栗山民也✕長田育恵の二人が取り組む
こまつ座待望の冒険的新作。」(公式より)

日本の長崎の島についたフロイス(風間俊介さん)。出迎えたのは修道士のフェルナンデス(久保酎吉さん)

ザビエルが帰ったあと、フェルナンデスが日本で布教活動をしていた。
彼は大村藩の殿様をキリスト教徒としていた。
これからフロイスとともに、さらに布教活動をしてすることにしていたのだが、
突如、攻撃を受け、小島?に逃げ延びる。

そこで漁師の惣五郎(戸次重幸さん)に捕まる。彼はかや(川床明日香)に見張りをさせ、自分が
取り立ててもらうため、上のものに告げにいく。そこで、言葉がわからないながら、かやと心を通わせる。
さらに、村の女たつ(増子倭文江さん)にフェルナンデスとともにキリスト教の神の教えを説いていく。
神を信じれば、みんな「ハライソ」にいける。そこには男も女も、身分の違いもない。

フロイスは、フェルナンデスから日本語や日本の風習を学ぶ。日本での布教活動には、本国とは違って、トップダウンが大事だと教えられる。
フロイスには理解できない考え方だったが、日本では女性をキリシタンにしても、夫に否定されると元に戻る。身分が上のものに否定されると布教は進まない。
なので、日本の一番偉い人に布教しないとだめだということになり、京都に行くことにする。

大村藩を命令で脱藩し、浪人となった道之介(采澤靖起さん)を護衛として一緒に、さらには漁師をやめて何かもうけ話をと考える惣五郎、そしてかやも
一緒に京都へ。

世は戦国の世。
日本のトップ、幕府の将軍に謁見すべく京都に上ったが、足利将軍が殺害されたり、天下人は織田信長となろうとしていた。
迫害を受けたりしながらも、布教活動を続けるフロイスは、ついに信長と対面。信長は好奇心が強いので、フロイスの話に興味を持つ。
フロイスに京都での布教を認め、キリスト教を保護した。そして大名たちもキリシタンとなった。

しかし、信長本人はキリシタンにはならない。彼は自分が神だと思っていたのだろう。
キリシタンに味方する形で、敵対する寺社を焼き討ちにしたりはしたが。

信長が討たれ、秀吉の世になると、一転キリシタンは弾圧される。布教はできなくなり、フロイスたちは長崎に戻る。
さらにキリシタン弾圧は激しくなり、日本人信徒ら26人がとらえられ、長崎で処刑されるのだった。

道之助は、神が本当にいるのかを問いながらも、争いに巻き込まれて切腹。
かやも、たつも、惣五郎も、みんな死んでいく。
フロイスはザビエルから委託されていた「布教の完遂」ができたと・・・・そこで幕



私は信仰心とかまったくないので、キリスト教も仏教も含めて。
なので、神を信じればハライソに行けるというのも理解できないし、神の前には身分もないということもわからない。
でも、この時代に生きた人で、満たされない思いを持った人、ひどい境遇にいた人たちは、信仰によって救われようとしたのだろうと
いうのはなんとなくわかる。
京都に一緒に行った女性、かやは神を信じることで変化が起こると信じていたし、実際自分の運命は変わったのだろう。

ただ、芝居を見ていて、異国の戦国の世で、本当に神はいるのかとフロイス自身も悩んだのではないかと
感じました。途中、本国での彼の評価に、信仰心は普通程度というのがあったので。
でも、記録を残すことも使命だと思っていた彼は、日本の様子や布教活動をしっかりと記録として残したのでしょう。

フロイスのことだけなく、彼によって運命を変えられた、道之介やかや、惣五郎のこともしっかり描いていたから
物語は広がっていたと思います。
特に、漁師から商人になった惣五郎は、野心を前面に出していて、たくましかった。



キャストの感想

フロイスの風間俊介さん
去年の地球ゴージャスに続き、拝見したんだけど、とにかく滑舌と声がいいので
セリフはすごく聞きやすい。
セリフだけでなく、ちょっとした表情からも気持ちが読み取れて、とてもいい役者さんだなと
改めて思った。
低いゆったりとしたしゃべり方が、伝道者という役に会っていたと思いました。


かやの川床明日香さん
なんと初舞台だったそうで。全然そんな感じなく堂々とされてました。
透明感のある声がとてもよかったです。


惣五郎の戸次さん
存在感ありますよね。信仰というより商売。フロイスに、お金を稼がないと布教もできないと、言い放つのは
ある種の信念を感じて、ちょっとかっこよかったです。

他のキャストの方は、、、たぶん初めて、、、だったと思いますが、
皆さんとてもうまく、声も聞き取りやすくとてもよかったです。

その中でも道之助の采澤靖起さん
神は本当にいるのか。朝鮮戦争に出兵して命を落としたキリシタンなどを思い、フロイスに問う姿が
胸をうたれました。。。


コメント
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