もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

風姿花伝プロデュースvol.10「夜は昼の母」 見てきました

2024-02-24 01:52:53 | お芝居
風姿花伝プロデュースvol.10「夜は昼の母」 シアター風姿花伝 2024.02.14 19:00~

一度行ってみたいと思ってた、シアター風姿花伝。
キャストもとてもいいので、チケットをゲット。

行きは目白駅からのんびりと歩く。。20分弱かなあ。
目白駅は学生時代毎日通ったところなので、久々に行きたかったんだよね。
ホントに駅とか変わっちゃってるけど。ちょっと歩いたところとか、変わってなかったり。
うん、懐かしかった・・・

さて、風姿花伝シアターはホントに小さい劇場。100席ないよね。
すごく贅沢な空間でした。

受付で名前を言って、座席を書いた紙と、1階のコーヒーショップの無料券をいただく。
着いたのが10分前くらいだったのと、幕間もトイレに行ってから下に行ったら、
かなり並んでたので、あきらめて、帰りにいただいて、駅まで飲みながら。。。

てっきり、毎回コーヒーチケットを配ってると思ったら、
この日はバレンタインデーだからと、岡本健一さんからのプレゼントだそうで、、、
(翌日Xで知りました)
ごちそうさまでした。ありがとうございました。

さて、話の内容は、

「鳩が鳴く
ダヴィドは母のナイトガウンを着る
ここは父が経営する小さなホテル
今日はダヴィドの16歳の誕生日
兵役を経験した兄
咳が止まらない母
ひたすら喋り続けては空回りする父
家族が奏でる追憶の四重奏」(公式より)

スウェーデンの作家ラーシュ・ノレーンの作品だそうで、舞台の記事とか見ると、
自伝的要素が強い作品とあったんですが、父母息子二人の家族の話で、崩壊寸前の家族で
見ていてつらい部分もあるような。これが自伝的。。。と、思いめぐらしたりしてしまいました。

舞台はひなびたホテルの厨房。
このホテルを経営している家族の話。父親(山崎さん)はアル中。以前に入院したこともある。
母(那須さん)は、どこか病気なんだろう。咳をし続けている。
息子が二人。長男イェオリ(隼太くん)は、まだまともな人みたい。ホテルを手伝っている。
弟のダヴィド(岡本健一さん)は学校もいかず、毎日家で何もしない問題児。

弟が一人でいるところに、兄が入ってくる。口紅を塗っていた弟を攻撃するところから始まる。
この日は弟の誕生日。その一日のできごとの話
弟は働かず、学校もいかず、毎日家でダラダラしているので、兄はそれを見てイライラしているのだ。
父は食材の支払いがままならず、苦労している。母は父を見放すわけではないが、家族の問題に苦労している。
父はアルコール中毒で病院に入っていたこともあるほど。酒をやめてちゃんと働くというが、
隠れて酒を飲んでしまう・・・が、母には見つかってしまう。
もう飲まないと約束した父だが、弟に酒を飲んでいる現場を押さえられても、
飲んでないとしらを切りとおす。しかし、床下や、料理に使う肉の中にまで酒を隠していて、
そして飲んでしまう。。。飲んだ後の至福の顔。。。。
母からは「また飲んだら別れる」と言われてもその場だけ。
家族は酒を飲んだ飲まないからついにケンカが始まり・・・・父は最後は酒によって壊れていき
いつまでも笑い続けていく。


いやあ、すごい話というか、やるせない話。
崩壊している家族の物語で、特に何かが起こるわけでもない、ある日の話を描いているんだけど。
すごい熱量で、、、3時間20分(休憩15分込み)の話があっという間というくらい引き込まれてしまいました。
家族が崩壊したのはアル中の父のせいではあるんだけど、家族のことなんか何も考えてないように見えて
なんだかんだと家族のことは思っているようではある。
で、怒りに満ちている長男も、行き場のない思いを抱えながら葛藤している次男も、困った家族を向き合って
体も悪くしている母親も、家族のことをどこかで愛している。
がゆえに、悲しい辛い話だなと。。。
もう崩壊してしまったこの家族、、、行きつく先はどこなんだろうって、思っちゃいました。

ときどき、ダヴィドの心の中の世界が現れて。。。そこでは父親、母親は殺めてて、でも兄は寸前でやめてる。
そこに何か兄に対する何かがあるのかな~


キャストの感想。
4人とも本当にすごかった(この表現が一番ぴったりという感じ)

ダヴィドの岡本健一さん
席が結構前だったから、もうすぐそこに岡本健一さんという感じで眼福でした。
一番年下の弟の役?って思ったけど、しっかり16歳に見えました。
行き場のない思いを抱えて苦悩するダヴィドが伝わってきました。

父親の山崎一さん
山崎一劇場でしたね。アルコール中毒で壊れていく様は、独壇場でした。
すさまじい演技でした。

母親の那須佐代子さん
体を壊しているのに、家族を思う強い気持ち、よかったです。
こんなお母さん、、、大変だよね。もう疲れちゃったという表情がよくわかったです。


兄のイェオリの竪山隼太さん
サックス演奏するんだねえ。。それも生演奏。かっこよかった。
っていうか、ロンのときと体格変わった?ってくらい恰幅がよくなってた。
お鬚もあったし。。。別人みたいでした。
岡本さんより年下だけど、しっかりお兄さんでしたね。


キャストの熱量をずっと浴びてて、心がヒリヒリする芝居でした。素晴らしい芝居を観させていただきました。
この空間がすごく贅沢でした。

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