このところ出張がポツポツと入るので、道中用に買った本のうちの一冊。
「メルカトルかく語りき」。
金沢出張で読み始めてちょうど読み終わりました。
買った理由は単純。出張の道中、どうせなら面白い本が読みたい。
ということで、「このミス」2012年版にランクインした本の中で、一番上位の文庫本(単行本より安いから)であるこれを買ったわけです。
主人公の名前は「メルカトル鮎」。常にタキシードにシルクハットという服装。たちどころに事件を解決する名探偵(だけど悪徳探偵)という設定。
この本には短編五編が収められていますが、ちょっと変わっています。
例えば、「死体があり他殺が明白なのに犯人がいない(存在しない)」というオチです。
文体は軽いです。主人公と相棒(まるでホームズとワトソン)の会話はわざとらしさ満載。ミステリーとは思えないオチ。
いわゆるミステリーを期待して読み始めると、かなりのフラストレーションが溜まります。
コンサバで正統派ミステリーが好きな私としては、「もういいかな」ってのが正直なところです。
ただ、ネットの評判は上々のようですから、興味のある方はどうぞ。(お貸ししますよぉ。)
こういうのが流行りなんですかねぇ、、、若者向き?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます