旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

高齢者の心理を読む

2012-02-20 23:28:26 | 地域協働

介護保険でいうと、ぼくもまもなく第1号保険者になります。

自分が高齢者ですから高齢者の心理が読めてよいはずですが、どっこいこれが難しい。

昨日の事例のように複雑な関係性を解きほぐしていくにはそれなりの技術が求められる気がします。

自分自身とのやりとり:自分の病気、やがて自分に死が訪れることへの不安があります。病気になることの意味を見出せた人は強いです。重症の病気になって助かった場合、これからの人生はもうけもの、感謝して生きようとか。人生は有限であるからこそ意義があるとか。死後、孫の守護神になれたら、とか。病気、人生、死後の世界の学びがポジティブにできる明らかに毎日が変わります。

家族とのやりとり:子や孫が疎遠になる、配偶者の死、家族に対する自分の役割の喪失などが起こります。疑似家族(血縁なく、出会いの縁がある)役をケアマネジャーや訪問看護師などに求めることもあります。家族・あるいは家族役の人とのつながりは高齢者にとって大きい問題です。

隣近所・地域とのやりとり:転居、入院、友人との別離などがあります。老人クラブなども参加しにくい場合もあります。市町村で「見守り隊」を組織しているところもあります。どのようなネットワークを作るかが問われています。

専門技術職とのやりとり:高齢者が医療や福祉に依存的になるのはやむを得ません。自立・自立の強制はできません。寄り添いつつ、少しでも利用者ご本人の力が発揮でいるようにしたいものです。引きこもり・閉じこもりの人には訪問系サービスを活用しますが、それも限界がありますので、隣人愛や友情に期待したいです。

これらとの関係性をじっくり考えていくとユニークなケアプランも生まれそうです。



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