本年10月から厚労省が、「専門医の在り方に関する検討会」をスタートさせました。
日本専門医制評価・認定機構が大きな転換を図ろうとしてきたことに呼応するかのようです。当然のごとく、総合医問題も頭をもたげてきました。
「総合医・家庭医も専門医だ。厳しい訓練が必要」という論と「総合医・家庭医は医療の基本で、学生教育と臨床研修をすれば十分。専門医に値しない。認定医でよい」という意見が検討会ではぶつかっているらしい。
いよいよ来年早々開催される委員会では総合医問題が主たる議論になるとのことです。
さて、これまでの議事録によると「専門」の意味が交錯しているように思われる。
「専門」が「得意分野、カバーする範囲、役割」の意味でつかわれる場合と「厳しい訓練によって鍛え上げられた能力」の意味で使われる場合があることです。
混乱を身のある議論に引き上げるため、言葉の持つ意味を明確にして進まねばなりません。
定義づけにはやや強引な手法も必要かなと頭をひねっています。
来年そうそうとは1月11日です。検討会に参考人として参加します。