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菩提院大御堂(十三鐘)

2011-08-31 | 奈良が好き!

興福寺菩提院は、かつて梵鐘を昼夜2時間おきの他、早朝勤行時にも打ったことから
「十三鐘」の通称でも親しまれています
日本最初の大御堂(本堂)は1200年前の建立と伝えられていますが、火災に遭い
現在の大御堂は、安土桃山時代に正親町天皇オオギマチテンノウ(在位1557~86)が建立しました



ある日、興福寺の小僧さんたちがこの堂で習字の勉強をしているところへ一匹の鹿が来て
小僧さんたちが書いた紙をくわえました
三作と言う小僧さんが文鎮を鹿に投げつけると、かわいそうに鹿は死んでしまいました



春日大社の鹿は神鹿とされ、当時「鹿を殺した者には石詰の刑に処す」と言う掟があったため
鹿を殺した三作は子供と言えども許されず、死んだ鹿と一緒に井戸に入れられ石と瓦で生き埋めになりました



石亀は「三作の生前はあまりにも短命でかわいそうだった 次に生れる時は亀のように長生きが出来るように」
との願いにより、五重の供養塔を建てたものです

奈良の早起きはよく知られるところですが、自分の家の所で鹿が死んでいれば三作と同じ刑に処されるので
競って早起きをしていた習慣からだそうです




11.08奈良旅行